パルコン旅行記

☆マイホーム建築への道のりとパルコンでの生活
(番外編を含む第1章~第5章)
☆寄り道日記

コムスン報道

2007-06-11 19:16:34 | ちょっと寄り道=独り言=
 1年前、訪問介護の研修に行った事がある。
私は運良く「訪問看護」の看護婦さんに同行させて頂き、看護を含めた介護を見る事が出来た。
そして、お邪魔していた1軒では、「訪問看護」と同時に、「コムスンの入浴介護サービス」が行われた。それはいつもの事なのか、偶然なのかは分からない。
とにかく、そこでかの有名なコムスンの介護を初めて目にした。
コムスンスタッフは、確か3人(男1・女2)だったと思う。

 彼らは、かなり手際良く入浴介護をしていた。
当然の事かもしれないが、利用者が負担を感じない様、水が流れる如くスムーズに行っていた。
また、気遣いやちょっとした言葉掛けには、愛情が感じられた。
 あの様子を見た時、なんて教育の行き届いた組織なんだろう・・・と感じ、あの光景は、今でも「理想の介護」として目に焼きついている。

 最近の報道を見ると、利用者さんの立場の方が、
「もう信用できない」とか「あんな不正をやって許せない」とか「今後、こちらで介護を受ける気は無い」などと発言されている場面が横行している。
私にとって、あの報道は不思議でならない。
 私が知っている介護の現場は、みんな馴染みのヘルパーさんが来てくれるのを待っていたし、とても感謝をしていた。
利用者さんの不満は、一体何だろう・・?
スタッフが入れ替わり、心が措けない事など、介護場面での問題や不満はあるかもしれない。
一部では、余計なサービスや吹っかけもあったかもしれない。
でも、それは断れば良い話であるし、困ったらケアマネジャーや行政に相談すれば良い事である。
 今なぜその問題を大きく取り上げるのか?
コムスンの不正問題に託け、不満を表現しているだけ・・ではないだろうか?
 そして何より不思議に思うのは、「コムスンさんの介護でないと嫌だ!」という人が、出て来ないという事だ(報道が少ないだけかもしれないが)。
一人くらい居たって、おかしく無いのではないだろうか?

 【コムスンの企業理念】
私達は、一人でも多くの高齢者の尊厳と自立を守り、お客様第一主義に徹します。
私達は、明るい笑顔、愛する心、感謝の気持ちを大切にします。
私達は、常にサービスマインドを心がけ、真心を込めて介護を行います。
私達は、責任を持ってお客さまのプライバシーを守ります。

 ほとんどの介護者は、これを念頭において一生懸命やって来たと思う。
一社員として、会社に対し愛情があった人もいれば、恨み辛みがあった人もいると思う。
(どちらかと言えば、どの職場でも後者が多い、と相場は決まっているのかもしれない)
 特に介護業界は、「聖職なんだから・・」というイメージを利用し、経営者は手当てをアテにされない様、雰囲気創りに余念が無い。
その為、所得と仕事のストレスで、一般企業より不満は大きいに違いないが・・・。
 ただ、コレも今に始まった事ではないはずである。
労働条件が悪かった事を、今回の「問題」に託けて言うのは、筋違いだと思えてならない。

 問題は、「介護報酬の不正請求(国からの横領?)」であり、「指定取消処分をされる前に問題があった営業所をすぐに廃止届けを出して、処分逃れをする」という経営ではないのか?

 コムスンに対しては、保険料や税金の問題もあり、国民は猛烈に非難するべきである。
そして、行政に対しても、「利用者の被害を最小限にする為に、何故もっと早くに手を打たなかったのか?」と同じくらい声を大に、責任を問うべきだと思う。
 この問題について、「行政指導が甘かった」の一言に尽きる・・と思うのは、私だけであろうか?





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