Eric Harland+Matt Penman の作品を追っかけていて発見した作品。iTunesで#1-5”Superstition”を聴いて一発で参ってしまった。調べてみると10年近く前からあるプロジェクトで、クレジットにあるような豪華な顔ぶれが集まってツアーをやり、その模様を毎年1枚のディスクでリリースしているようだ。2010年はStevie Wonder を採り上げ、彼の名曲を各メンバーがアレンジしたものと、各自のオリジナルを持ち寄った構成になっている。メンバーがメンバーだけにいずれ劣らぬ素晴らしい仕上がり。お目当てのHarland+Penmanはもちろん全編にわたって抜群の切れ味を見せているし、曲によって各人の聴かせどころが代わる代わる訪れ、ホーンセクションの4人やピアノのEdward Simon、Vib のStefon Harris も印象的な演奏を聴かせている。国内では、Disc Unionが7,000円という少々二の足を踏ませる価格設定で流通させている本作だが、プロジェクトのサイト(http://www.sfjazz.org/)での直販も行われており作品あたり$35で入手できる。あまりのクオリティへの感動と、歴代メンバーの豪華さ、7,000円からの落差の嬉しさで思わず8年分全部買いしてしまった。この濃厚な作品を続けざまに聴くと流石にお腹いっぱいになりそうだし、もったいないので少しずつ聴いていこう。
Miguel Zenón (as),
Mark Turner (ts),
Avishai Cohen (tp),
Robin Eubanks (tb),
Stefon Harris (vib),
Edward Simon (p),
Matt Penman (b),
Eric Harland (ds)
1-1. Sir Duke (Stevie Wonder, arr. by Avishai Cohen)
1-2. Do I Do (Stevie Wonder, arr. by Eric Harland)
1-3. Family (Avishai Cohen)
1-4. Blame It On the Sun (Stevie Wonder, arr. by Mark Turner)
1-5. Superstition (Stevie Wonder, arr. by Miguel Zenón)
2-1. Race Babbling (Stevie Wonder, arr. by Robin Eubanks)
2-2. Visions (Stevie Wonder, arr. by Stefon Harris)
2-3. Orpheus (Mark Turner)
2-4. Young and Playful (Edward Simon)
2-5. The Economy (Matt Penman)
3-1. Life Signs (Stefon Harris)
3-2. Creepin’ (Stevie Wonder, arr. by Matt Penman)
3-3. Metronome (Robin Eubanks)
3-4. More to Give (Miguel Zenón)
3-5. Eminence (Eric Harland)
3-6. My Cherie Amour (Stevie Wonder, Henry Cosby and Silvia Moy; arr. by Edward Simon)