あ/た/ま

聴く読む観る買うの備忘録

Adelante / Giovanni Mirabassi

2011-10-31 | 音楽
Adelante
クリエーター情報なし
Discograph


 Giovanni Mirabassi の作品の中でも一際気に入っている"Avanti!" の続編とも言うべき作品。世界各地のレジスタンスを鼓舞してきた曲をとりあげ、キューバのハバナでライブ録音されたピアノソロアルバムだ。キューバでの録音ということが影響したのか、ラテンテイストの曲があったり、歌声が入ったりといった趣向もあり、ピアノのみで聴かせきった"Avanti!"と比べると多彩な印象もあるが、聴き終えた後に最も印象に残るのはやはり美しくも力強い Mirabassi のピアノ。レジスタンスの鼓舞する力強いメロディが彼のピアノにぴったり映える。

Giovanni Mirabassi (p)

01. L’Internationale
02. Hasta Siempre
03. The Partisan
04. A Luta Continua
05. Le Deserteur
06. La Estaca
07. Lili Marleen
08. La Carta
09. Gallo Rojo Gallo Negro
10. Assentamento
11. Libertango
12. Yo Me Quedo
13. Graine d'Anar
14. Le Temps du Muguet
15. Uno de Abajo
16. Le Chant des Canuts
17. Gracias a la Vida

真夏の方程式 / 東野圭吾

2011-10-30 | 
真夏の方程式
東野圭吾
文藝春秋


 夏休みを叔母の経営する旅館で過ごすことなって、海辺の田舎町にやって来た少年、恭平。彼が着いたその夜、旅館の宿泊客の一人が死体で見つかるという事件が発生した。これは自己なのか事件なのか、旅館にもう一人泊まっていた宿泊客は物理学者ガリレオだった。彼は警視庁の友人と共に事件の謎を解明しようとする。
 ガリレオシリーズ最新作。今回も長編のせいか、登場人物の人間関係や事件に至る経緯が深く書きこまれているので読み応えがある。トリックよりも動機に比重がある構成は私の好みではあるが、こうなると主人公が物理学者でなくても良さそうな感じではあるが、少年との人間関係を含めて湯川のキャラクターは生かされているので、やはりガリレオありきの物語ではあるのだろう。ガリレオも人情味が強くなってきて加賀恭一郎に近づいてきている気もするが、ユーモラスな物腰は健在。

GANTZ - Perfect Answer

2011-10-29 | 映画
GANTZ PERFECT ANSWER [Blu-ray]
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バップ


 本作の予告編のようだった前作に続いて息子と鑑賞。この独自の世界観は前作でインプットされているので、今回はアクションシーンの迫力の方が印象的だった。シューティングゲームをしているかの如き感覚ではあるが、実写でここまでのテンポと迫力が出せているのは見所の1つ。ラストはそれでいいのか?という感じの終わり方なので、物語的な納得感が今ひとつだが、アクションの迫力を楽しむ映画と思えばこんなものかも。

iPod touch ケース

2011-10-28 | 買物
 iPod も新調したしケースはどうしようかなということで迷った挙句結局2つ買ってしまった。初めはスマホ(初代Xperia)とお揃いの赤いカバーを購入。持ち慣れた手触りだしスマホとの統一感あってこれはこれで良かったのだが、Apple Storeで見つけたケース(上)が気に入って2週間で取り替えてしまった。Kate Spade がApple Store限定で提供しているようだが、ホワイトモデルと色の相性も良く質感も安っぽくなくて良い。機能的には縁の部分が画面と平行ではなくややせり出しているので画面が傷つきにくくて良い。

レイアウト 4th iPod touch用ラバーコーティングシェルジャケット/マットレッド RT-T4C7/R
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レイ・アウト

バイアウト / 真山仁

2011-10-26 | 
バイアウト~ハゲタカ2~上 (講談社BIZ)
真山仁
講談社


 ゴールデンイーグルと言われ、伝説的な存在となった鷲津政彦が1年間の放浪を経て日本に帰国した。親友の死に衝撃を受けつつも、繊維業界の老舗、鈴紡をターゲットに新たな戦いを始める鷲津だったが、今度のディールにも思わる障害が待ち構えていた。
 「ハゲタカ」の続編。実際に起った事件をモチーフにしつつ、様々なディールをシャッフルしたり登場人物の思いを投影したりして読み易くする手法は前作同様でとても読み易く、ついつい引きこまれてしまう。大きなディールが2つ登場するが、前半の終わり方やや唐突で後半へのつながりが薄いのがやや残念。しかし、後半の方が面白いので読後感は良い。


バイアウト~ハゲタカ2~下 (講談社BIZ)
真山仁
講談社

Departure / Gary Burton & Friends

2011-10-25 | 音楽
Departure
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Concord Records


 最近たまたま発見した10年以上前のアルバム。当時だから成立したようなQuintetの全員がリーダーたりうる豪華な顔ぶれだ。Gary Burton というと"Crystal Silence"に始まるChick Corea との共演での極めて繊細で幻想的な演奏が印象的だったが、今回は別の個性に囲まれたせいかよりJazzyな雰囲気。特にギタリストのJohn Scofield のアクの強さがこの雰囲気をもたらしている気がする。BurtonとSchofieldだけだと単なるミスマッチだったかもしれなが、繊細なFred HerschのピアノやクールなPeter Erskine のドラムがBurton の Vibe にぴったりしていて、Quintetとしては絶妙のまとまりを見せているのが見事。

Gary Burton (vib),
John Scofield (g),
Fred Hersch (p),
John Patitucci (b),
Peter Erskine (ds)

01. September Song
02. Poinciana
03. Depk
04. Tenderly
05. If I Were A Bell
06. For All We Know
07. Japanese Waltz
08. Tossed Salads And Scrambled Eggs
09. Born To Be Blue
10. Ecaroh

龍神の雨 / 道尾秀介

2011-10-24 | 
龍神の雨
道尾 秀介
新潮社

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 再婚まもなく実の母に先立たれた蓮と妹の楓、やはり再婚まもなく父に先立たれて継母と暮らす辰也と圭介。職もなく毎日酔いつぶれる継父との暮らしに我慢の限界を感じていた蓮は偶然を装って継父を殺害する計画を立てていた。蓮がついに計画を実行に移した日に辰也と圭介が蓮の働く店で万引きを行ったことで、事態は2組の兄弟を巻き込んで意外な展開を迎える。
 意図的に読者をミスリードさせておき、終盤に大きな驚きとともに物語を収束させておく手法はいつもと同じ。作者の狙い通りに驚かされるのは事実なのだが、毎回このパターンなので「作者はどうやって読者を騙そうとしているのか?」と作者の意図を探るような読み方になってしまい、物語に入り込みにくいのが難点。タイトルにある龍や雨を度々挿入する意図も不明。何かを暗示しようとしているのだろうが、雨も龍もなくても成立する物語だけに唐突感が否めない。

Sounding Point / Julian Lage

2011-10-22 | 音楽
Sounding Point
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Emarcy / Umgd


 Eric Harland のアルバムやSophie Milman の新譜など、最近聴いたアルバムに続けて登場したギタリストが印象的だったので、リーダーアルバムを聴いてみた。アグレッシブなHarland 盤、柔らかなMilman 盤と多彩な印象のギタリストだったが、リーダー作の本作では室内楽的な端整な演奏を披露している。とにかくギターの音色が心地良く、スタイルを変えても常に印象に残る。また、同じくHarland盤に登場していたTaylor Eigsti がここでも2曲で登場し、相性のいい演奏をしているのも好印象。こちらも別途ゆっくり聴いてみたい。

Julian Lage (g),
Taylor Eigsti (p on #9,13),
Ben Roseth (as on #1,2,5,7,12),
Aristides Rivas (cello on #1,2,12),
Jorge Roeder (b on #1,2,7,8,12),
Tupac Mantilla (per on #1,2,8),
Chris Thile (Mandolin on #4,6,10),
Bela Fleck (banjo on #4,6,10)

01. Clarity
02. All Purpose Beginning
03. Familiar Posture
04. The Informant
05. Peterborough
06. Long Day, Short Night
07. Quiet, Through And Through.
08. Lil' Darlin'
09. Tour One
10. Alameda
11. Constructive Rest
12. Motor Minder
13. All Blues
14. Backstory

Further Explorations/ Chick Corea, Eddie Gomez & Paul Motian

2011-10-21 | 音楽
ファーザー・エクスプロレイションズ~ビル・エヴァンスに捧ぐ
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ユニバーサル ミュージック クラシック


 Chick Corea が Bill Evans へのトリビュートとして、彼の愛奏曲を彼とトリオを組んだことのあるEddie Gomez, Paul Motian と組んでNYのBlue Noteで2週間行われたライブを収録したアルバム。日本独自企画ものに懐疑的なので手を出すのが遅くなったが最近漸く聴いてみた。トリビュートということで Bill Evans 的な演奏を試みるのかと思いきや演奏はあくまで Chick Corea的、Eddie GomezもBill Evans と組んだ時よりアグレッシブに自分を主張している印象だ。Chick の煌びやかなタッチが光る演奏も何箇所かあるのだが、2枚組は少々長すぎる印象。出色の演奏に絞って1枚でリリースした方が魅力的なアルバムになった気がする。それでいて同じセッションで録音された"Waltz for Debby"(別のオムニバスに収録)が収録されていなのも不可解。どうせ長いアルバムにするならここにも納めればいいのに。アーティスト本人の預り知らぬところかもしれないが、諸所に売らんかなのプロデュース姿勢が見えて興ざめ。

Chick Corea (p),
Eddie Gomez (b),
Paul Motian (ds)

1-01. Peri's Scope
1-02. Gloria's Step
1-03. They Say That Falling In Love Is Wonderful
1-04. Alice in Wonderland
1-05. Song No.1
1-06. Diane
1-07. Off the Cuff
1-08. Laurie
1-09. Bill Evans
1-10. Little Rootie Tootie

2-01. Hot House
2-02. Mode VI
2-03. Another Tango
2-04. Turn Out the Stars
2-05. Rhapsody
2-06. Very Early
2-07. But Beautiful Part1
2-08. But Beautiful Part2
2-09. Puccini's Walk


B in the Mix: Remixes / Britney Spears

2011-10-20 | 音楽
Vol. 2-B in the Mix:the Remixes
クリエーター情報なし
Jive


 Britney Spears のRemix集第二弾。第一弾以降、"Blackout", "Circus", "Femme Fatale"からリミックが収められている。デビュー以来の絶頂期を収めた前作と比べると、低迷期~復活期にあたる本作は全体としてはパワーダウンは否めないが、チャートアクション同様、尻上がりにテンションを取り戻している様子が感じられる。よくここまで取り戻したもんだ。

01. Criminal (Radio Mix)
02. Gimme More (Kaskade Club Mix)
03. Piece Of Me (Tiesto Club Mix)
04. Radar (Tonal Club Remix)
05. Womanizer (Benny Benassi Extended)
06. Circus (Linus Loves Remix)
07. If U Seek Amy (U-/tern Remix)
08. 3 (Man hatten Clique Club Remix)
09. Till The World Ends (Alex Suarez Club Remix)
10. I Wanna Go (Gareth Emery Remix