震災がらみ労働相談事例４月分その(2)

写真・４．６行動(東京電力本社前アピール)

震災がらみ労働相談事例4月分その(2)です。

多くの国民や世界の人々が震災や原発事故被災者を救おうと立ち上がっている一方で、自分たちだけの利益のために震災を理由として従業員を平然と切り捨てたり、犠牲にする経営者の横暴が目立って来ています。

あきらめるしかないのでしょうか。経営者と喧嘩して辞めるしかないのでしょうか。あきらめなくてもいい辞めなくてもいい第三の道があります。それが「労働組合」です。ぜひ相談してください。

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震災がらみ労働相談事例４月分その(2)
2011年5月23日

1、派遣社員。3月11日直後から原発事故に恐怖し4月15日まで東京から福岡へ逃避。派遣元には有給休暇で休む旨届けたが、先日解雇された。

2、ホテルのレストランの正社員。震災以後客が減ったことを理由に賃金20%がカットされたが5月の連休が近づき客が急激に増えて長時間残業が発生しているが、残業代が払われない。

3、設計。震災の影響により不景気で外注をやめ、社内でやることになり、設計のできる新人を入れた。その代わりに社内で一人解雇されることになった。

4、百貨店の呉服店の契約社員の販売員。震災の影響で売上が下がったことを理由に契約社員全員の賃金を1割カットされた。

5、大阪。アルバイト。震災の影響の為、3月・4月と賃金未払い。

6、静岡旅館。パート。震災以後自宅待機のあげく解雇通告。会社は自宅待機の期間の賃金補償を拒んでいる。

7、震災のため休業が続いている。賃金など不利益な点について社内の労働組合に相談したらすぐに会社や上司に筒抜けになった。こんなことが許されるのか。

8、年俸制社員。震災による電車の運休で出社できない日を有給休暇が残っているのに使わせてくれず、賃金をカットされた。

9、震災時のガソリン不足の時に会社の車からガソリンを抜き取ったと上司から疑われている。否定しても信じてくれない。退職に追い込まれた。

10、福島県いわき市。病院。原発事故直後、避難のため有給休暇で数日間休む。その後病院からペナルティが科せられた。休んだ日はすべて有給休暇は取り消され欠勤扱いとする。夏のボーナスからも減給するという内容。違法ではないか。

11、茨城。震災で仕事場が立ち入り禁止となる。自宅待機を命じられたが賃金補償はゼロ。県からの受注事業なのに県も補償しないという。

12、アパレル会社の店長。震災の影響で売上げが下がったことの責任を責められている。

13、石巻に出張中に震災に遭遇して事務所も流され、現金やパソコンなど私物も全部失った。補償は可能か。

14、千葉県内のホテル。正社員90名、パート50名。震災を理由に全員解雇の通知。

15、熱海市。中小企業の正社員。震災による業績不振を理由に、アルバイトになるか退職するかの選択を迫られている。

16、新宿。店舗のアルバイト。震災の影響で労働時間を一時間短縮。残業も全面的に禁止。収入が大幅に減収となり生活できない。

17、震災前に昇給の約束があったが、震災後昇給の話は無くなったと会社から連絡。

18、静岡県。旅館のパート。震災後自宅待機命令。その後8名のパートに解雇通知。

19、派遣社員の4年勤続の事務員。派遣先から「震災の影響で社員が事務をやることになったから」という理由で解雇。

20、派遣社員。震災以後急激に仕事が無くなる。死にたい。

21、ホテル。震災以後客が激減したのでワークシェアリングが導入され、賃金が大幅に減らされた。退職金も半減されそう。仕方ないのか。

22、郡山。震災後土日関係なく働いている。今は仕事がなくなり以前の休日出勤手当を払いたくない会社から今になって代休をとれと言われている。

23、派遣社員。震災の電車運休により自宅待機を命じられたが賃金補償がない。

24、大学生。アルバイト。震災と計画停電を理由にシフトを大幅に削減されたが、計画停電が無くなった後でもそのシフトを戻そうとしない。

25、東京中央区。3月14日から自宅待機。その後、「2月末で解雇」との通知がきた。

26、福島。200名。休業の後、解雇。

27、東京千代田区。測量会社。東電の仕事が全くなくなり自宅待機。辞めたい。しかし会社が辞めさせてくれない。

28、埼玉。パート。震災で週5日から週2日に減らされた。生活できない。

29、接客業。震災の影響で客足が減り、臨時休業。働く者の賃金はどうなるのか。

30、ポケットティッシュの配布。震災でティッシュが全然入ってこないため、仕事が無くなる。賃金補償が全然ない。

31、川崎。正社員。震災以後有給休暇の取得を全然認めてくれない。

32、山形市。女性。コンビニの夜勤アルバイト。震災以後、本来二人でやる仕事を一人でやらされるようになった。夜10時から朝6時まで一度も休憩がありません。防犯上でも怖い。

33、埼玉。店舗。震災後、お店が耐震上倒壊の恐れがでてきた。退職勧奨を受けている。

34、大阪。デザイナー。育児休暇中。会社より「震災の影響で6月の職場復帰予定を保障できない」と告げられた。

35、福島県中通り。派遣。契約途中なのに、派遣先から「もう来なくていい」と言われた。派遣元からの補償もない。困っている。

36、IT会社。中国人。60名の中国人が福島原発事故の避難で一時帰国した。今は戻ってきているが、会社は処分や解雇にすると言っている。

37、宮城。仙台空港内売店勤務。パート。3月31日に出勤したらパート25名全員解雇された。見舞金10万円だけで、有給休暇の使用や買い取りもしてくれない。

38、福島いわき市。旅館。3月28日、パート・アルバイト全員に「10月から仕事をするがそれまではみなし解雇」と言われた。解雇予告手当はでるのか。

39、秋田。震災以後、当初は会社の特別休日だったのに、今では仕事が減る度に、会社は強制的に有給休暇を使わせてくる。有給休暇は労働者が好きな日に自由に使える権利だったはずなのに、おかしい。

40、福島原発により、工事が中断され3月末で退職したが、ハローワークに「期間が足らなくて失業保険はおりない」と言われた。８カ月はたっているのだから、会社都合ならもらえるはず。

41、埼玉。「地震の影響」を理由に即日解雇。

42、港区。ネット販売。アルバイト。震災以後休業。無給。雇用保険にも入っていないから生活できない。

43、埼玉。車製造工場。正社員。震災以後の労働時間短縮で、１０分単位の時給契約にさせられた。嫌ならやめろと。１日２時間～４時間しか働けない時もある。これでは生活できない。

44、栃木。日光東照宮近くの旅館。正社員。１０年勤続。自宅待機命令。賃金なし。

45、埼玉。材料の製造工場が福島にあり、品物が全く入ってこない。どこに補償を求めたらいいのか。

46、検診センター。パート。震災の後、「非常時だから人件費を削減する」と出勤日を減らされた。

47、山梨。パート。震災以降自宅待機。賃金補償なし。労基署に行ってもだめだった。

48、秋田。パート。物流の拠点が仙台にあり、仕事が減り退職させられた。

49、東京。アルバイト。週６日働いていた。震災直前父親がなくなり休みを取った。それ以後仕事をくれない。

50、札幌。コールセンター。地震の影響で「発信業務」が停止し、「受信業務」への異動命令がでた。受け入れたくない。

51、東京。左官業の事務員。震災直前に盲腸手術。震災があり、会社から「もう来なくていいよ」と言われた。

52、失業保険受給中。震災で夫が解雇。

53、東北。水産加工場で働く弟が避難警報が鳴り響く最中、上司から「冷蔵庫を片付けてこい」と言われて工場に戻って津波で亡くなったと弟の同僚から聞いた。悔しくてならない。

54、福島郡山。中小企業のクリーニング業社員。震災で仕事が半分以下。会社はクビにすると言っている。雇用調整助成金の手続きもしてくれない。

55、箱根。旅館。住み込み社員。解雇された。

56、千葉成田。ホテル。１００名社員のうち３０名のパートだけが震災以後仕事の日数を月２０日から４日に減らされた。

57、横浜。IT企業。３月１４日に原発事故に危険を感じて関西に避難した。翌日会社から解雇のメールが届いた。

58、築地。社員。本社が仙台にあり、震災を理由に解雇された。