やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

コガタスズメバチ(営巣)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-07-13 04:10:28 | 昆虫類

この公園を数日前に散歩したとき、妻が園路から3mほどの繁みの中に15cmほどの大きさのコガタスズメバチの営巣中期の巣(女王バチが単独で巣作りをする営巣初期の巣はトックリ型をしています)を見つけました。ハチの姿が見えず、放棄された巣か?とも思いましたが、二人連れなので慎重になって確かめずにそのままにしておきました。(ちなみに、今の私は歩く速さがふつううの大人の半分以下、もちろん走ることはできないので、スズメバチに襲われるとアウトです。)

数日後のこの日は、一人で公園を散歩。いつもの裏口から入ると、園路にバリケードと「スズメバチ進入注意」の張り紙。しばらく周辺の虫たちを見ていましたが、その間、高齢の方が何度かバリケードのある園路をジョギングしたりしています。よく見るとバリケードの区間は案外短く、以前コガタスズメバチをみたところは、開放されていました。

そこで、バリケード区間を迂回して、コガタスズメバチの巣を見にいきました。巣が見えるところまで近づいても、前回と同じく巣のあたりにハチの姿が見えなかったので、確認のため杖で巣の表面を軽く刺激してみました(こんなことは、ふつう、絶対にしてはいけないことですが…)。すると、巣の中から成虫が3~4匹出てきて、巣の表面を歩き回っています。「これは危ない」と、写真もそこそこに巣から離れました(巣の場所が薄暗いところだったので、写した写真のほとんどはブレていました)。

ウェブサイト『都市のスズメバチ』から、コガタスズメバチの説明を引用します。
「…我が国では最も広範囲に分布する種で、本州の西南暖地では平地から低山地にかけて普通に見られます。キイロスズメバチと共に都市環境に対する適応能力が高く、都市とその周辺で多発し問題となっています。…」
「…越冬を終えた女王バチが5月中旬頃に単独で営巣を開始します。働きバチの羽化は6月中旬で、活動が最も活発となる9月~10月には100頭を越えます。オスバチと新女王バチは9月~11月に羽化します。…」
「…営巣場所は樹の枝や家屋の軒下などの開放的な場所です。巣は外皮に覆われたボール状をしていますが、女王バチが単独で巣作りをしている時期にはトックリを逆さにしたような形をしています。これは本種と宮古島以南に生息するツマグロスズメバチのみの特徴で…。最盛期には巣の大きさもタテ30cm×ヨコ25cm位になり、巣盤数は2~5層、育房数は1,000房位になります。…」

《「スズメバチ進入注意」と通行止めにされた園路の一部 2022/07/09》


《園路のそばにあるコガタスズメバチの営巣中期の巣 2022/07/09》


《刺激すると巣から出てきたコガタスズメバチ 2022/07/09》


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