やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ゲジ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2024-05-08 10:08:15 | その他動物

ケヤキなどの幹の樹皮が剥がれかけているのを見かけると、悪い癖で、つい剥がして何か潜んでいないかと探したくなります。

公園にある大きなケヤキの樹皮の下に、ゲジが2匹潜んでいました(ゲジはすばやく逃げるので、一人で樹皮を剥がして同時に写真を撮るのはなかなかうまくいきません)。大きさは3cmほどでしたが、2匹はかなり違っていました。

日本で見かけるゲジの仲間は、ゲジとオオゲジの2種のようです(ちなみに、オオゲジは見たことがありません。

ゲジとオオゲジとの見分け方です(『落ち葉の下の小さな生き物ハンドブック』参考)。
  ゲジ    大きさ30mm   背面全体に3本の黒い線 背面に2つの橙色の点の列
  オオゲジ  大きさ60~70mm 背面全体が黒色      背面中央に1つの橙色の点の列 


《ケヤキの樹皮の下に潜んでいたゲジ 2024/04/25》


《ケヤキの樹皮の下に潜んでいたゲジ 2024/04/25》

※ 2020/11/03投稿のブログ「ゲジ(富山市)」の一部です。

ゲジといえば、虫好きで有名な養老孟司さんを思い浮かべます。養老さんは「ゲジが最大限に嫌い」(『私の脳はなぜ虫が好きか?』)だそうです。
ゲジとは直接の関係はありませんが、たまたま今読んでいる開高健の『知的経験のすすめ』にも、こんな記述がありました。「…ヘビやヒルをいやがる人が多いけれども、私には何でもなかった。しかし、これがクモとなると、聞いただけでしびれそうになる。…一瞥(いちべつ)で全身が凍りつき、視野が暗く青くなり、逃げだすこともできない。息をつめて身ぶるいしながらただまじまじと眺め、悪寒をこらえつつクモが逃げるのを待つしかないのである。…」
人それぞれ、理屈なく苦手なものがあるようです。(ちなみに、私は、蛾、ヘビ、アシダカグモなどが苦手で、「饅頭」は怖いほうです。)

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ヒメクロサナエ(寺家公園/富山市[大沢野町]寺家)

2024-05-08 05:57:31 | 昆虫類

寺家公園背後の山道(「船崎山西国霊場三十三観音」巡拝路の一部)を散歩してきました。

小さな谷を横切る少し湿った所のリョウメンシダの葉の上に、小さい(5cm以下)のサナエトンボがとまっていました。

後で同定できるように全体、前面、背面などがわかるような写真を撮ろうと思いましたが、逃げられては元も子もないので及び腰でした。

帰宅後、『ポケット図鑑日本の昆虫1400②』でサナエトンボ科を検索。
  ① 胸正面の背隆起線上に黄~白色部がある。
  ② 背隆起線上の黄~白色部は、襟状につながる。
これで、ヒメクロサナエかヒメサナエのどちらかに絞られます。
次は、両種の区別です。腹端の突起(上付属器や尾毛)の黒いのがヒメクロサナエで、白いのがヒメサナエ。写真のサナエトンボは黒いのでヒメクロサナエでした。

標本も作らず、たまたま見かけたトンボを写真に撮っているだけなので、よほどわかりやすい種以外は、同定に手こずってしまいます(間違っていれば、ご指摘ください)。


《リョウメンシダの葉にとまっていたヒメクロサナエ 2024/05/05》


《リョウメンシダの葉にとまっていたヒメクロサナエ 2024/05/05》


《リョウメンシダの葉にとまっていたヒメクロサナエ(上付属器や尾毛が黒い) 2024/05/05》

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