やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

頼成の森のキノコ(41)ガンタケ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-07-31 08:51:30 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に紹介していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。

ガンタケは、テングタケ科テングタケ属の中型から大型のキノコで、夏から秋にかけて、マツ、カラマツ、ブナ、コナラなど種々の針葉、広葉樹林の地上に発生します。「傘」の表面は帯赤褐色または暗赤褐色で、灰白色から淡褐色の「いぼ」が多数付着します。「肉」は白色で、傷つくとしだいに赤褐色に変わります。「柄」は上部には白色膜質の「つば」があり、塊茎状に膨らんだ基部には、「つぼ」の破片が多少環状に付着しますが脱落しやすいものです。和名(ガンタケ)は、「子実体」の色が、鳥のガン(雁)の羽と同様に赤褐色をしていることに由来しています。(『カラー版きのこ図鑑』参照) 

《ガンタケ 2010/10/01》

《ガンタケ 2010/10/01》

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アズマヒキガエル(幼体)(富山県自然博物園ねいの里/富山市[婦中町]吉住)

2016-07-31 07:03:48 | 両生類

数十年ぶりに訪れたねいの里のフィールドで、水辺の生態園の強い日差しを避けようと、炭焼き小屋あたりで少し休むことにしました。足元の山道に1㎝ほどの褐色のカエルが歩いています。上陸したばかりのアズマヒキガエルの幼体のようです。ちょっと可哀そうですが、ひっくり返して、腹側も写しました。

《山道を歩いていたアズマヒキガエルの幼体 2016/07/30》

《アズマヒキガエル幼体の腹面 2016/07/30》

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頼成の森のキノコ(40)カワリハツ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-07-30 07:32:20 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に紹介していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。

カワリハツは、ベニタケ科ベニタケ属の中型から大型のキノコで、夏から秋にかけて林内地上に発生します。傘は、平滑で、紫色、緑色、黄色など単色のこともありますが、多くは淡青緑色、紫緑色のように混色で、湿ったときには粘性があります。柄は白色、肉に辛みはありません。(『カラー版きのこ図鑑』参照) 

《カワリハツ 2009/07/22》

《カワリハツ 2009/07/22》

《カワリハツ 2009/07/31》

《カワリハツ 2010/10/07》

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ジャノメチョウ(県空港スポーツ緑地/富山市秋ケ島)

2016-07-28 02:27:18 | 昆虫類

久しぶりに県空港スポーツ緑地を訪ねました。(時間がなく、滞在は40分ほどでした。)起伏の少しある園路を歩いていると、黒っぽいチョウがどこからか飛びだして、ササの植え込みに飛び込みました。そっと近づいて、植え込みの中を覗くと、ジャノメチョウがとまっていました。この公園はよく利用しますが、ジャノメチョウを見かけるのはこれが初めてです。このときは、♂♀あわせて4、5頭を見かけました。

全国的には都市郊外から高原まで分布が広く個体数も多いジャノメチョウですが、富山県では「分布は局地的で、平地~山地の川沿いで十ケ所余りが知られているに過ぎ」(『富山県の蝶(Ⅱ)』)ません。私も、これまで、猿倉山と神通川西派川(富山市[八尾町]西神通)の堤防付近の2か所で見かけただけです。

《ジャノメチョウが飛びこんだササの植え込み 2016/07/27》 

《ササの植え込みの中のジャノメチョウ♂ 2016/07/27》 

《ジャノメチョウ♂ 2016/07/27》 

《ジャノメチョウ♀ 2016/07/27》

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シマアシブトハナアブ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2016-07-27 06:34:45 | 昆虫類

池の水際に生えるガマなどの葉には、ハエやアブなどハエ(双翅)目の昆虫がよくとまっています。オレンジ色のハナアブで、黒い胸部背面にある2本の淡褐色の縦線やオレンジ色の腹部背面中央にある波打つ黒い縦模様が特徴的なシマアシブトハナアブも、ここでよく見かけます。

シマアシブトハナアブの幼虫は、水生で腐植質を食べて育ち、成虫は花の花の蜜や花粉を食べます。この池で発生している可能性が大きいと思います。

なお、シマアシブトハナアブの同定については、富山市科学博物館のNさんにアドバイスしていただきました。

《シマアシブトハナアブ 2016/07/07》

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頼成の森のキノコ(39)カワラタケ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-07-27 04:13:46 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に紹介していきたいと思います。

カワラタケは、サルノコシカケ科シロアミタケ属の中型のキノコで、夏から冬にかけて広葉樹や針葉樹の枯木、用材上に多数重なるように生えます。傘は、半円形から扇形、薄く強靭な革質で、表面は暗褐色・濃青色・黒色など多彩、短毛に覆われ環紋をあらわします。抗がん剤として注目されました。(『カラー版きのこ図鑑』参照)

《カワラタケ 2009/05/03》

《カワラタケ 2010/040/16》

《カワラタケ 2010/040/16》

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コモンツチバチ♂(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2016-07-26 05:45:54 | 昆虫類

早朝、朝露の残る芝生広場を歩いていると、伸びてきた雑草の葉にぽつぽつとコモンツチバチがとまっていました。ツチバチの仲間は「体には短い毛が密に生え…脚は短く強い…♀は地中を掘って、おもにコガネムシ類の幼虫を見つけて刺し、麻酔で動けなくして、その表面に産卵」(『札幌の昆虫』)します。下の写真は、(♀と比較して)触角が長いので♂です。

なお、コモンツチバチの同定については、富山市科学博物館のNさんにアドバイスしていただきました。

《コモンツチバチ♂ 2016/07/16》

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頼成の森のキノコ(38)カレバキツネタケ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-07-26 03:31:43 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に紹介していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。

カレバキツネタケは、キシメジ科キツネタケ属の小型から中型のキノコで、夏から秋にかけて広葉樹林地上に群生する菌根性のキノコです。キノコ全体がくすんだ肉色で、湿ったときは帯紫色、乾くと灰白色。傘は、中央が窪み、周辺にはよく目立つ溝線があり、縁部は不規則に波打ちます。柄はかたく、縦すじがあります。(『カラー版きのこ図鑑』参照)

《カレバキツネタケ 2009/07/31》

《カレバキツネタケ 2009/07/31》

《カレバキツネタケ 2010/07/05》

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頼成の森のキノコ(37)カラカサタケ?(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-07-25 09:54:25 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に報告していきたいと思います。

カラカサタケは、ハラタケ科カラカサタケ属の大型のキノコで、夏から秋にかけて林内や竹林内の地上または草地に単生あるいは散生します。「傘」は初め球形から卵形のち中高の平に開きます。表皮は褐色から灰褐色で、傘が開くにしたがって亀裂ができ、著しい鱗片となって表面を飾り、地肌は淡褐色から淡灰褐色で海面質です。「柄」はときに長さ30㎝以上になり中空で基部は著しく膨らみ、表面は灰褐色の細かい鱗片をおびて、多少だんだら模様となります。「つば」は厚く、上面は白色、下面は灰褐色、可動的です。(『カラー版きのこ図鑑』参照)

なお、カラカサタケに「?」が付いているのは、疑問点もあり種名を断定できないという趣旨です。

《カラカサタケ? 2010/10/22》 

《カラカサタケ? 2010/10/22》 

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チャミノガ(羽化殻)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2016-07-25 06:35:30 | 昆虫類

タニウツギ属の園芸樹木の葉裏に、チャミノガの蓑(細枝を周りに貼りつけた円筒形の蓑で、木の枝に角度をもって取り付いています)がついていました。よく見てみると、羽化殻が上半身を蓑からせり出しています。♀成虫には翅がなく(羽化?しても)蓑の中の蛹の殻の中に留まるようなので、これは♂の羽化殻だと思います。

《チャミノガの羽化殻 2016/07/24》

《チャミノガの羽化殻 2016/07/24》

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頼成の森のキノコ(36)カブラマツタケ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-07-24 11:17:09 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に報告していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。

カブラマツタケは、ハラタケ科カブラマツタケ属の小型から中型のキノコで、夏から秋にかけてブナ科の樹下に発生します。傘は円錐形から平開しますが、常に中央は円錐状に突出、表面は茶褐色の繊維状鱗片に覆われます。柄にも褐色の鱗片があり、基部にはかぶら状菌糸塊があります。(『カラー版きのこ図鑑』参照)

《カブラマツタケ 2009/07/22》

《カブラマツタケ 2009/07/22》

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ウスムラサキイラガ(幼虫)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2016-07-24 08:36:11 | 昆虫類

池の縁のキショウブの葉を、イラガの仲間の幼虫が食べていました。これまで何度かムラサキイラガとして紹介してきた幼虫と同じだと思います。今回改めてムラサキイラガに関するウェブサイトなどを見ていると、気になる記事に出会いました。「…ムラサキイラガの幼虫の体毛は太い。ウスムラサキイラガの幼虫の体毛は根元だけ太い。…ムラサキイラガとウスムラサキイラガはどちらも幼虫が夏から初秋にみられる。同じ木に両種の幼虫が混在して発生することもある。…ムラサキイラガは本州では古くから害虫として知られているが、図鑑類で掲載されている写真はウスムラサキイラガである。…」(北海道立総合研究機構林業試験場のウェブサイト『樹木を食べる昆虫、北海道 Insects that feed on trees in Hokkaido/ムラサキイラガAustrapoda dentata ウスムラサキイラガAustrapoda hepatica』)

気になって写真を拡大してみると、この幼虫の体毛は根元だけ太いので、どうやらウスムラサキイラガのようです。これまでに紹介したブログの写真もチェックして間違っていれば訂正したいと思います。

《キショウブの葉を食べるウスムラサキイラガの幼虫 2016/07/21》

《キショウブの葉を食べるウスムラサキイラガの幼虫 2016/07/21》

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オオホシオナガバチ(産卵)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2016-07-23 15:28:09 | 昆虫類

2013/06/29にヒラアシキバチの産卵を確認していた同じキハダの枯木に、オオホシオナガバチが産卵していました。(言い訳になりますが、夕方の薄暗いなか、オートで小さい被写体をフラッシュ撮影したせいか、ピントが合いませんでした。)

オオホシオナガバチは、ヒメバチ科のなかで大型で長い産卵管を持っているのが特徴のオナガバチ亜科の寄生蜂で、この長い産卵管で幹の中のキバチの幼虫に産卵、寄生するようです。

なお、オオホシオナガバチの同定については、富山市科学博物館のNさんにアドバイスしていただきました。

《キハダの枯木に産卵するオオホシオナガバチ 2016/07/21》

《キハダの枯木に産卵するオオホシオナガバチ 2016/07/21》

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頼成の森のキノコ(35)カブラテングタケ?(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-07-23 08:38:26 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、順次報告していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。

カブラテングタケは、テングタケ科テングタケ属の大型のキノコで、夏から秋にかけて広葉樹林の地上に発生する毒キノコです。傘の表面はクリーム色のち黄土色を帯び、淡黄色から淡褐色で薄い膜質のいぼが多数付着します。傘の縁部にはつばの残片が垂れ下がります。条線はありません。柄の基部が著しく膨らみ「かぶら」状になるのが特徴です。(『カラー版きのこ図鑑』参照)

なお、カブラテングタケに「?」が付いているのは、疑問点もあり種名を断定できないという趣旨です。

《カブラテングタケ? 2010/09/26》

《カブラテングタケ? 2010/09/26》

《カブラテングタケ?の断面 2010/09/26》

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イラガ(羽化)(太郎丸公園/富山市太郎丸)

2016-07-22 17:55:32 | 昆虫類

2016/07/20 のブログで、イラガの羽化について報告しました。イラガは、年1化で初夏には羽化していると思い込んでいたので、例年イラガの繭がたくさん見られる太郎丸公園で、手に届く範囲のイラガの繭を採取して、確認することにしました。採取した繭は合計52個、内訳は次のとおりで、羽化は始まっているもののまだピークではないという結果でした。

  ➀ 羽化前の繭(中は蛹か中の状態が確認できないもの)     39個(75.0%)
  ② 羽化前の繭(中は寄生蠅の蛹のもの)                2個(  3.8%)
  ③ 羽化済の繭(繭に蛹の殻の残っているもの)            9個(17.3%)
  ④ 羽化済の繭(繭に蛹の殻の残っていないもの)           2個(  3.8%)

羽化済の繭の81.8%には繭から体の一部を出した蛹の羽化殻が残されています。これは、イラガが繭の中で完全に羽化して出てくるのではなく、羽化し始めた成虫が完全に羽化する前に動き出し、繭からの脱出口に下膨れした蛹の抜け出しを阻まれ、その状態で完全に羽化した結果ではないかと思います。

イラガは、『日本の鱗翅類ー系統と多様性』には「通常年1化、時に2化、2化の場合、成虫は6-9月、幼虫は7-8月および8-10月に出現するが、8月下旬-9月に多い」と書かれており、1化の場合の成虫の出現時期がよくわかりません。 

《まだ羽化していないイラガの繭 2016/07/20》 

 《羽化殻の一部が外に出ているイラガの繭(蓋、羽化殻) 2016/07/20》 

《羽化殻の一部が外に出ているイラガの繭 2016/07/20》 

《繭の中のイラガの蛹 2016/07/20》 

《イラガの繭の中で蛹化していた寄生蠅 2016/07/20》

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