志の輔特選落語/文化放送(志の輔ラジオ「土曜がいい!」内)
2005(H17)/04/30(土) 12:05-12:30
三代目 三遊亭金馬 「嘘つき村」 1959(S34)/04/08放送 文化放送「お好み名人会」より とのこと
志の輔 解説(演目放送前)
え~ さて本日の「特選落語」は 三代目三遊亭金馬師承の「嘘つき村」を お送りを致します
え~ ま~これは あの~ う~ん 「弥次郎」「うそつき弥次郎」或いは「弥次郎」
それから ま~ え~「南極探検」という柳昇師承の新作もありますけども
え~ でもまぁ スケールの大きさでは「嘘つき村」というのが多分一番になるんじゃないかと思うんでございますけれども
この「うそ」と これねぇ「嘘つき村」と云った方が良いのか? 俺は「ほら吹き村」と云った方が良いのか? とか いつも思うんです
「うそつき弥次郎」なのか?「ほら吹き弥次郎」なのか? って思うぐらいに 「うそ」と「ほら」というのは もうとにかく「ギリギリのところ」で違うと思うんですねぇ
だから 「うそ」の場合はきっと 「後で判ると腹が立つ」のが「うそ」で 「ほら」は「もう判っても笑っちゃう」 っていうのかな?
まぁ 私の定義の中では無理矢理 そうやって別けますかねぇ~ う~ん
うちの師承と談志 あっ うちの師承と圓楽師承が楽屋で 以前話してたらしいですよ 昔 楽屋で良~く一緒になる時期があった頃
まっ とにかく喋り続けるんだってね 楽屋で うちの師承と圓楽師承は
今は圓楽師承は割とあの 静か~に 目を閉じて高座前佇む方ですけれども
前はうちの師承と同じぐらいに 別の角度で喋る方だったらしくて
圓楽:あの~ 談志さん うちの庭にね 狼が居るんだよ (志の輔が 圓楽の ものまね風に)
談志:あのねぇ あのねぇ 圓楽ねぇ あのねぇ狼なんてぇのは 日本に居ないんだよ え~?
そういう訳のわかんない事云うんじゃないよ (志の輔が 談志の ものまね風に)
圓楽:いや 狼だと思うよ
談志:あのなぁ~ どこ見て 狼だと思うんだよ?
圓楽:うん 月見て吠えてるんだ
(笑)こんな話 こんな話を 楽屋の 毎日 みんな聞いてる人は幸せだよなぁ~(笑) どうしちゃったんだろう~ この二人 みたいな(笑)
だからもう それはね 「圓楽師承は本当に ほら吹きだ」って うちの師承が云ってましたですけれども
え~「うそつき弥次郎」「うそつき村」 色々ございますけども 「ほら」と「うそ」との境目をいく 実に楽しい落語でございます
1959年 昭和34年になります 4月8日 文化放送の「お好み名人会」で放送された音源でございます
三代目三遊亭金馬師承の「嘘つき村」 12分06秒 お楽しみください
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
志の輔 解説(演目放送後)
志の輔:まっ これは そのまぁ~ 「新作ですか?」って 云われりゃあ 新作の様な臭いがするし
まぁ 演る人は そんな多くはないでしょうけど ちゃんと伝承されてますので
涙子 :あ~ じゃあ古典落語?
志の輔:だから 「新作と古典」っていうのはですね 例えば「試し酒」っていう落語あります 見事に古典落語の
様に聞こえる落語ですけども あれは 昭和30年代に出来た物なんですね
昭和の30年代に 今村信雄さんという方がこしらえられたという話です
まぁ 名前は間違えてるかもしれませんが...
で 小さん師承が最初にお演りになって なんかもう 小さん師承の為に書かれたのかな? なんか
だけど それはもはや 誰も「新作」だと思わずに「古典」だと思って演ってます
涙子 :あ~
志の輔:だから「古典と新作の区別」って まぁ 二世代位伝承されたら もう「古典」なんじゃないの?
涙子 :あっ そっか そういう意味ではね~
志の輔:と いう風にでも考えない限り 別に 新しい言葉が出て来たから「古典ではない」とも云わないし
古~い言葉ばっかりで作られていても きち~んと「新作」なのに きちんと古典のテイストが.....
だからそもそも 古典と新作と別けるというのはね 正直 まぁ ナンセンスといっちゃナンセンス
っていう所へ もう来てはいるんでしょうけども
え~ まぁ あれですね 今度せっかくですから違う方の「うそつき弥次郎」というのと それから
柳昇師承の「南極探検」がですね 結構長いバージョンは残っていると思うんですよ
涙子 :あ~そうですか
志の輔:だけど 短いバージョンがね 残ってないと思いますんで もし残ってましたらね 聞きますと
こ・れ・が また面白いですね
「弥次郎」は もう うちの師承の談志の「弥次郎」も とても面白いんですけどもね
まだ~ ほら お亡くなりになっていませんので あっはっはっはっ(笑)
涙子 :あははは(笑) 流せない
志の輔:放送はできませんので ええ もう向こう50年できないと思いますけれども
涙子 :あはははは(笑) 50年?
志の輔:柳昇師承は「南極探検」短いのが もし見つかりましたら ぜひ近々お掛けして 今日の物と聞き比べて
頂きますと また「あ~ 面白いな」と思って頂けると思います
え~ そんな訳でお届けを致しました え~ 次週はですね どうしようかな~?
涙子 :まだ 考え中ですね お楽しみに
志の輔:そうですね またあの ゴールデンウィーク 明けるとまた人が変っているかもしれませんから
あたしが....
涙子 :ないないないない(笑)
志の輔:また その時に選ばさせて頂きます
*涙子=吉田涙子(志の輔ラジオ「土曜がいい!」 番組アシスタント 文化放送アナウンサー)
*演目放送後の解説は アシスタントも参加する場合も多い(演目放送前解説は 志の輔だけの場合が多い)
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日本の話芸/NHK教育テレビ
2005(H17)/04/30(土) 13:45-14:15
六代目 一龍斎貞水 講談「小間物屋政談」
収録日? 東京・浅草木馬亭 収録
2005(H17)/04/30(土) 12:05-12:30
三代目 三遊亭金馬 「嘘つき村」 1959(S34)/04/08放送 文化放送「お好み名人会」より とのこと
志の輔 解説(演目放送前)
え~ さて本日の「特選落語」は 三代目三遊亭金馬師承の「嘘つき村」を お送りを致します
え~ ま~これは あの~ う~ん 「弥次郎」「うそつき弥次郎」或いは「弥次郎」
それから ま~ え~「南極探検」という柳昇師承の新作もありますけども
え~ でもまぁ スケールの大きさでは「嘘つき村」というのが多分一番になるんじゃないかと思うんでございますけれども
この「うそ」と これねぇ「嘘つき村」と云った方が良いのか? 俺は「ほら吹き村」と云った方が良いのか? とか いつも思うんです
「うそつき弥次郎」なのか?「ほら吹き弥次郎」なのか? って思うぐらいに 「うそ」と「ほら」というのは もうとにかく「ギリギリのところ」で違うと思うんですねぇ
だから 「うそ」の場合はきっと 「後で判ると腹が立つ」のが「うそ」で 「ほら」は「もう判っても笑っちゃう」 っていうのかな?
まぁ 私の定義の中では無理矢理 そうやって別けますかねぇ~ う~ん
うちの師承と談志 あっ うちの師承と圓楽師承が楽屋で 以前話してたらしいですよ 昔 楽屋で良~く一緒になる時期があった頃
まっ とにかく喋り続けるんだってね 楽屋で うちの師承と圓楽師承は
今は圓楽師承は割とあの 静か~に 目を閉じて高座前佇む方ですけれども
前はうちの師承と同じぐらいに 別の角度で喋る方だったらしくて
圓楽:あの~ 談志さん うちの庭にね 狼が居るんだよ (志の輔が 圓楽の ものまね風に)
談志:あのねぇ あのねぇ 圓楽ねぇ あのねぇ狼なんてぇのは 日本に居ないんだよ え~?
そういう訳のわかんない事云うんじゃないよ (志の輔が 談志の ものまね風に)
圓楽:いや 狼だと思うよ
談志:あのなぁ~ どこ見て 狼だと思うんだよ?
圓楽:うん 月見て吠えてるんだ
(笑)こんな話 こんな話を 楽屋の 毎日 みんな聞いてる人は幸せだよなぁ~(笑) どうしちゃったんだろう~ この二人 みたいな(笑)
だからもう それはね 「圓楽師承は本当に ほら吹きだ」って うちの師承が云ってましたですけれども
え~「うそつき弥次郎」「うそつき村」 色々ございますけども 「ほら」と「うそ」との境目をいく 実に楽しい落語でございます
1959年 昭和34年になります 4月8日 文化放送の「お好み名人会」で放送された音源でございます
三代目三遊亭金馬師承の「嘘つき村」 12分06秒 お楽しみください
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志の輔 解説(演目放送後)
志の輔:まっ これは そのまぁ~ 「新作ですか?」って 云われりゃあ 新作の様な臭いがするし
まぁ 演る人は そんな多くはないでしょうけど ちゃんと伝承されてますので
涙子 :あ~ じゃあ古典落語?
志の輔:だから 「新作と古典」っていうのはですね 例えば「試し酒」っていう落語あります 見事に古典落語の
様に聞こえる落語ですけども あれは 昭和30年代に出来た物なんですね
昭和の30年代に 今村信雄さんという方がこしらえられたという話です
まぁ 名前は間違えてるかもしれませんが...
で 小さん師承が最初にお演りになって なんかもう 小さん師承の為に書かれたのかな? なんか
だけど それはもはや 誰も「新作」だと思わずに「古典」だと思って演ってます
涙子 :あ~
志の輔:だから「古典と新作の区別」って まぁ 二世代位伝承されたら もう「古典」なんじゃないの?
涙子 :あっ そっか そういう意味ではね~
志の輔:と いう風にでも考えない限り 別に 新しい言葉が出て来たから「古典ではない」とも云わないし
古~い言葉ばっかりで作られていても きち~んと「新作」なのに きちんと古典のテイストが.....
だからそもそも 古典と新作と別けるというのはね 正直 まぁ ナンセンスといっちゃナンセンス
っていう所へ もう来てはいるんでしょうけども
え~ まぁ あれですね 今度せっかくですから違う方の「うそつき弥次郎」というのと それから
柳昇師承の「南極探検」がですね 結構長いバージョンは残っていると思うんですよ
涙子 :あ~そうですか
志の輔:だけど 短いバージョンがね 残ってないと思いますんで もし残ってましたらね 聞きますと
こ・れ・が また面白いですね
「弥次郎」は もう うちの師承の談志の「弥次郎」も とても面白いんですけどもね
まだ~ ほら お亡くなりになっていませんので あっはっはっはっ(笑)
涙子 :あははは(笑) 流せない
志の輔:放送はできませんので ええ もう向こう50年できないと思いますけれども
涙子 :あはははは(笑) 50年?
志の輔:柳昇師承は「南極探検」短いのが もし見つかりましたら ぜひ近々お掛けして 今日の物と聞き比べて
頂きますと また「あ~ 面白いな」と思って頂けると思います
え~ そんな訳でお届けを致しました え~ 次週はですね どうしようかな~?
涙子 :まだ 考え中ですね お楽しみに
志の輔:そうですね またあの ゴールデンウィーク 明けるとまた人が変っているかもしれませんから
あたしが....
涙子 :ないないないない(笑)
志の輔:また その時に選ばさせて頂きます
*涙子=吉田涙子(志の輔ラジオ「土曜がいい!」 番組アシスタント 文化放送アナウンサー)
*演目放送後の解説は アシスタントも参加する場合も多い(演目放送前解説は 志の輔だけの場合が多い)
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日本の話芸/NHK教育テレビ
2005(H17)/04/30(土) 13:45-14:15
六代目 一龍斎貞水 講談「小間物屋政談」
収録日? 東京・浅草木馬亭 収録