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さまざまな趣味、旅、日々の便りを綴ります

ラザレフ、小山実稚恵、日フィル

2009-01-11 20:06:16 | Classical Music
 どういう風の吹き回しか、長男がオーケストラの生演奏を聴きたいと言い出したので親心で日フィルののサンデーコンサートへ連れて行ってやった。数日前に予約したのになぜか5列目の正面が2枚取れた。会場は池袋の東京芸術劇場。指揮はアレクサンドル・ラザレフ、ピアノは小山実稚恵さん。プログラムーはリスト:交響詩「レ・プレリュード」、P協1番、チャイコフスキー:交響曲第4番。

 小山実稚恵さんは80年代に日本人で初めてチャイコフスキー、ショパンの2大国際コンクールで入賞し脚光を浴びたが、20数年を経て今や日本を代表する名演奏家である。今日の演奏は彼女が演奏家としてピークを迎えていることを感じさせる円熟した堂々たる演奏だった。超絶技巧を要するリストP協を余裕でしかも恐るべき美しさで奏でていた。Stainwayの超美音を至近距離で満喫させていただき感動。カーテンコールが止まずアンコールでは「愛の夢」を聞かせてくださった。

 私はここ何年もコンサートはスクロヴァチェフスキ/読響またはN響のブルックナー演奏しか行ってないのでラザレフのことはよく知らなかったのだが、何かのメディアで日フィル首席に大変な実力の指揮者が就任したというニュースを目にした記憶がある。確かに凄い経歴。とてもカリスマ性のある指揮者という印象だった。指揮台の上を歩きまわり、良腕を大きく振り回す大胆な指揮ぶり。非常にダイナミックレンジの広い音響。圧倒的な表現力。

 ラザレフはサービス精神がとても旺盛で終演後は観客席に投げキス連発、オケを讃える気持ちをストレートに表わし、何回目かのカーテンコールではステージの後ろの方へ行ってオケに拍手していた。アンコールでも時折観客席に向かって振ったりする。指揮者としての器の大きさを感じさせる。これはなかなかできることではない。
 実力派カリスマ指揮者を迎えた日フィルの音が今後どう変わっていくか楽しみだ。やはり生演奏はいい。飲み代を削って演奏会へ足を運ぶことにしよう。


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