三重四国八十八ヶ所霊場の札所である鳳凰寺へやって参りました。
場所に着いてみるとこれがまた長閑です。
伊賀市といっても郡や村というのがピッタリです。(笑)
寺前の大きな広場のような所に車を停めれました。
所在地:三重県伊賀市鳳凰寺245
宗派:真言宗豊山派
御本尊:薬師如来
創建:奈良時代前期
開基:伊賀采女宅子
中興創建:慶長3年(1598)
中興開山:清存法印
札所:三重四国八十八ヶ所霊場、伊賀四国八十八カ所霊場
【縁起】
この寺域一帯には白鳳時代(645~707)鳳凰寺という名の寺院があった。
当山の境内外から出土する古瓦や大礎石等から、
鳳凰寺が七堂伽藍の大刹であったことが分かる。
その鳳風寺址が県の史跡に指定されている。
壬申の乱(672)後、大友皇子の生母・伊賀采女宅子は郷里の大山田へ帰り、
我が子の冥福を祈って鳳凰寺を建立した。
礎石の規模から伽藍の大きさも想像され、その後鳳凰寺は幾変遷を繰り返し、
天正の伊賀乱に際し堂宇ことごとく兵火に炎上し、慶長3年(1598)、
僧侶清存法印が堂宇を建立して轟山薬師寺と改号した。
日本書紀あるいは三国地誌などの諸記録や、白鳳時代の単弁の造花文證瓦、
軒瓦、礎石等の出土等を考え合すと、当山の起源は奈良時代前期とする
強力な傍証が存在しているといえよう。
中興開山後、江戸中期恵正法印、浄順和尚らによる中興を経て、
現在の本堂が昭和39年(1964)に建立された。
寺宝としては、本尊の薬師如来のほか、木彫の十二神将、如意輪観音菩薩、
弘法大師、不動明王、阿弥陀如来、地蔵菩薩、役行者などが所蔵されている。
【本堂】
本当に小さなお寺です。
本堂は閉まったままなんだろうなぁ、と思っていたら、
まさかのオープン。
【内陣】
全く期待して無かったけど、
内陣がとても立派。
質素な内陣と思ってので、正直すまんかった。(^^
御本尊は秘仏のようで、左右には十二神将が祀られていました。
片方は弘法大師だけど、もう一人は中興開山の和尚なのかな。
とにかく内陣に入れて拝めて本当に嬉しかったです。
逆に御不在で誰もいなかったので、
盗難とか大丈夫かなと心配してしまったよ。(^^;
【地蔵堂】
【宝篋印塔】
【御朱印】
セルフ用の箱がありましたよ。(^^
伊賀四国八十八カ所霊場の肩印もありました。