北朝鮮有事を起こしてならないと書いた産経新聞
2017-09-10
きょう9月10日の産経新聞は国民必読だ。
まず一面トップで米国の退役陸軍大尉が米外交専門誌である「フォーリン・ポリシー」に寄稿した内容を引用し、もし米朝軍事衝突が起きたら朝鮮半島はほぼ壊滅すると警告している。
すなわち、北朝鮮は間違いなく敗北するが、その前に在韓米軍基地や日本の海空防衛施設にミサイル集中攻撃をかけてくるという。
金正恩体制派は崩壊するがゲリラ戦が続くという。
そして中国に大量の難民が流入し、日米は南北朝鮮からの大量難民の受け入れを迫られるという。
驚いたのは、このシナリオは北朝鮮が核兵器使用に踏み切らない場合であってもそうだというのだ。
もし日本や米西海岸に北朝鮮が核ミサイルを撃ち込めば、その被害は桁違いに増大するというのだ。
そして、産経新聞は外交面でこう書いている。
日本は北朝鮮のミサイル攻撃を防げないと。
まず、北朝鮮が突如言い出した電磁パルス攻撃に日本はまったく対応出来ないと。
そして、電磁パルス攻撃でなくても、いまのミサイル防衛システムでは、既存のSM3やPAC3はもとより、たとえ高高度ミサイル防衛システムやイージス・アショアを導入しても、高い角度(ロフテッド軌道)で撃たれたら届かないと。
しかもミサイルを同時に大量に発射されたらお手上げだと。
この産経新聞の二つの記事は何を意味しているのか。
北朝鮮が本気でミサイル攻撃をして来たら防げないということだ。
そしてミサイル攻撃が防げなければ、その被害と混乱は耐えられないほど甚大であるということだ。
すなわち北朝鮮有事は、何は有っても起こしてはいけないという事を教えてくれているのだ。
きょう9月10日の産経新聞は国民必読である(了)