NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

非営利投資NPIを実践し、NPO(非営利組織)をささやかに支援するブログです!

水無月も今日で終わり、都議選がスタート!

2009年06月30日 | Weblog
■なぜ梅雨の6月を「水無月」と書くのか!
 今日は水無月30日。6月も終わり、まもなく暑い夏がやってきます(今日は梅雨空、朝から雨が降っていますが)。
 暑い選挙の日々もまもなくです。都議選は今週3日には告示が行われ、7月12日が投票日です。注目の衆議院解散・総選挙は、麻生首相の腰が定まらず、時期は未定。しかし、任期切れ(9月10日)が迫っているのですから、都議選とともに暑い日々の中で行われるのは確かです。
 どの政党、どの候補を応援・支持するかはともかく、国民・市民の皆さんには棄権だけはして欲しくないものです。仮に支持する政党・候補者がいなくても投票所に足を運び、白票を投じるのが国民の義務です(選挙権は権利ですが、同時に義務です)。
 その昔、労働組合の政治担当書記として選挙の度にそれなりの関わりを持ってきましたが、退職後の今は投票にいくだけ(19歳で初投票?。以後、一度も棄権なし)。精神的にも、肉体的にも楽な日々です。
 稲(お米)は梅雨と夏の暑さで成長します。候補者も運動員も梅雨と暑さで大変でしょうが、実りの秋を迎えるために頑張って欲しいものです。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。
 それにしても水無月、梅雨なのになぜ「水が無い月」と書くのか疑問でしたが、「無」とは格助詞「の」ことだそうで、「水の月」の意味だそうです。
                                   以上

賃金、ボーナス減額で住宅ローンは大丈夫か!

2009年06月29日 | Weblog
■特に大変な「ゆとりローン」組!
 某労働組合を57歳で早期退職して以来、賃金にもボーナスにも無縁(定期収入ゼロの無援おじさん)の寂しく、貧しく、楽しい人生?をおくっています。
 しかし今年の賃金・ボーナス事情は、昨年来の金融危機による影響で大幅に悪化しており、現役の皆さんに同情したくなります。特に住宅ローンを抱えている人は、月々の返済で四苦八苦(生老病死+愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦の四苦)でしょう。
 さる18日の朝日新聞は、住宅ローンの「6月危機」を報じていました。記事は「右肩上がりの年収を前提に、マイホームを買った人たちがピンチだ。給料も、ボーナスも大幅に減って返済に行き詰まるケースが出始めた」と事例紹介を行い、「米国のように、住宅ローンの焦げつきが社会問題化する恐れがある」としています。
 たしかに賃金、ボーナスが減少したら月々の住宅ローン返済は大変。特に住宅金融公庫の「ゆとりローン」を利用している人は返済額が大幅UPしますから、ローン返済をできなくなる人が増加するでしょう。
 ゆとりローンを日本版サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)と批判する人もいます。ゆとりローンにより家を失い、ローンだけが残るとは、日本の悲劇です。
                                     以上

自殺者の89%がうつ病などの精神疾患!

2009年06月26日 | Weblog
■自殺防止の総合的なネットワークの整備を!
 自殺大国・日本では11年連続で年間3万数千人の自殺者を生み続けています。今年は一日100人を超えるペースで推移していることを、23日のブログでも書きました。
 しかし、なぜ多くの人が自死を選ぶのでしょうか。健康問題、経済問題等々それぞれに理由があるのでしょうが、自死を選ぶ時点では心の問題になっているようです。
 22~23日に連続放送されたNHKテレビのシリーズ「自殺と向き合う」では、「日本では自殺者の89%がうつ病などの精神疾患を持つ」と報じていました。22日の放送では自殺した派遣労働者の男性(63歳)の精神状況について、専門医が「心の視野狭窄に陥り、他の選択肢が見えない、冷静に考えられない、回りの人のアドバイスが心に入ってこない状況となり、自殺に至ったのであろう」と解説していました。
 たしかに自殺者の9割がうつ病などの精神疾患を持っているならば、その防止には精神科医の協力が必要。自死に至らなかった多くの未遂者を救うためにも。23日の放送番組では救急病棟に精神科医を配置し、自殺未遂で運び込まれた人に対し治療と同時に心のケアを始める病院を紹介していました。
 それにしても番組の中で専門医が「弱音を吐こう」、「最悪の気分のときに重大な決断をするな」とアドバイスしていましたが、これは難しい注文。それができるならば、自死には至らなかったでしょうから。自殺防止の総合的なネットワークを整備することが求められます。
                                   以上

百年後に訪れる一人の研究者のために!

2009年06月25日 | Weblog
■公文書管理法が成立!
 「行政にかかわる文書の作成、管理から国立公文書館への移管までの手続きを包括的に定めた公文書管理法が成立」し、2011年4月から施行されます。今朝の読売新聞は「社説」で取り上げ、報じています。
 公文書管理法の主旨や内容については省略しますが、ボランティアで歴史資料館の書籍資料などの保全、管理に取り組んでいる経験からすると、日本の資料管理は不十分。責任者や担当者の「資料を残そう」という意識が薄く、行政のみならず労働組合や企業・団体も貴重な歴史資料を安易に破棄しているように見えます。
 資料に対する意識の薄さが端的に表れるのは非常時でしょう。第二次大戦での日本の敗戦時、戦争責任を追及されることを恐れた人たちが貴重な資料を大量に廃棄、焼却したことはよく知られています。
 しかし、戦争は国家の非常時ですが、長期的にみれば多大な犠牲を払った一つの貴重な体験。その原因を追究し、問題点を摘出し、具体的な対応策・取り組みを記録して将来に国民に残すことは、その時代に生きた人々、関係者の責任だと思います。
 非常時こそ冷静に、国家の百年の計を考えた対応を行うことが求められます。特に為政者や軍人など税金で飯を食っていた人たちは、資料をきちんと残す責任があります。自己保身のため資料を勝手に廃棄することは、公僕としての責任放棄です。
 今回の公文書管理法成立を契機に日本人、特に行政に携わる人たちは歴史資料をきちんと保管しつづける意識を持って欲しいものです。「100年後に訪れるかも知れない一人の研究者のために」に資料を保管し続けることが求められます。
                                    以上

NHK「足利事件えん罪の構図」を見て!

2009年06月24日 | Weblog
■国谷キャスターの「裁判所は弱い・・・人の味方」発言!
 栃木県足利市で1990年に起きた足利事件、無期懲役からその後釈放された菅家利和さん(62歳)の再審請求即時抗告審で東京地裁は、昨23日に再審開始を決定しました。これにより早ければ7月にも菅家さんの再審公判が開かれ、無罪が確定することになります。
 昨23日のNHKクローズアップ現代「足利事件えん罪の構図 新証言」は、菅家さんが冤罪に追い込まれていく過程やそこで起きた様々な事柄について、関係者の証言や資料をもとに検証していました。
 私も足利事件は冤罪と思っていますし、NHKもその方向で描いていた訳ですから、番組についてのコメントは特にありません。ただ気になったのはキャスターの国谷裕子さんが「裁判所は本来、弱い立場に置かれた人の味方であるべきではないか」と発言していたことです。
 国谷キャスターの発言は一見尤もですが、「弱い立場」の意味が不明ですし、弱い立場の人でも悪い人、犯罪者はいる訳ですから、少し単純すぎるように思います。私は素朴に「裁判所は正義を追究し、公正を実現するところ」と思っていますから、裁判は「弱い立場」を基準にするのではなく、「公正」を基準にして欲しいと思います。
 尤も国谷キャスター発言以外は、興味深い内容で及第のクローズアップ現代「足利事件えん罪の構図」でしたが。
                                   以上

派遣労働者はなぜ自殺したか!

2009年06月23日 | Weblog
■男性の心の中で何が起きていたのか!
 11年連続で年間3万数千人の自殺者を生み続けている自殺大国・日本。今年は一日100人を超えるペースで推移しており、記録更新が懸念されています。
 昨22日のNHKテレビのシリーズ「自殺と向き合う① 男性はなぜ自殺したのか」は、3月に自殺した派遣労働者の男性(63歳)について報じていました。この男性、2月25日に派遣会社から派遣契約の更新を拒否され、3月9日に自殺、そして13日に訪ねてきた友達により発見されています。解雇から僅か2週間での自殺でした。前途を悲観しての自死でしょうが、痛ましいものです。
 しかし、腑に落ちない点もあります。63歳と言えば酸いも甘いも噛み分け、人生の裏も表も知り尽くしている年齢。派遣労働者でしたので賃金、労働条件は恵まれたものではなかったかも知れませんが、休出も厭わず15年間まじめに働き、一人で派遣会社の寮に住み込んでいたのですから、それなりの預貯金もあったと推定されます。
 また、生活を共にする家族はいなかったようですが、一緒に温泉旅行に行き、相談に乗り、心配をしてくれる飲み仲間の人たちもいたのですから、孤独とは云えません。
 それが僅か2週間で「お金がない、住むところもなくなる」と訴え、口数の少ない無表情な顔になってしまうとは。番組のナレーションではありませんが、「男性の心の中で何が起きていたのか」気になるところです。
                                   以上

ニコラ・ベネデッテイのストラディヴァリウスを聴く!

2009年06月22日 | Weblog
■日本フィルハーモニー、6月19日・サントリーホール!
 先週の金曜日(19日)夜、サントリーホールの日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会に行ってきました。指揮者はアレクサンドル・ラゼレフで、曲目はプロコフィエフの交響曲第2番ニ短調。他にモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番ト短調、チャイコフスキーの組曲第4番<モーツァルティアーナ>でした。
 音楽の善し悪しも解らないシロウトですから、演奏については略します。ただ、感激したのはヴァイオリンのストラディヴァリウス。ニコラ・ベネデッテイがヴァイオリン協奏曲第3番ト短調を演奏したときの使用楽器です。
 ストラディヴァリウスといえば、私でも名前だけは聞いたことのある弦楽器の代表的な名器。しかし、300年も前の楽器。「本当にストラディヴァリウスか」と疑ってしまいますが、解説にニコラ・ベネデッテイが「現在使用の楽器はストラディヴァリウス」と記述されていますから、間違いはないのでしょう。
 アントニオ・ストラディバリ(Antonio Stradivari、1644~1737年)はイタリアの弦楽器製作者で、彼が製作したヴァイオリンは約1,200梃。そして約600梃の存在が確認されています。また、ヴィオラやチェロを約50梃製作しており、いずれも弦楽器の代表的な名器として知られています(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)。
 それにしても①300年前のヴァイオリンが今でも使用でき、最高の音を出していること、②それを使用している日本人が現在、10名以上もいることは驚きです。
 千住真理子や高嶋ちさ子は自己所有だそうですし、諏訪内晶子や庄司紗矢香らは日本音楽財団の貸与を受けているようです。日本人もストラディヴァリウスと共に頑張っているのですね。
                                      以上

臓器移植法A案が衆院通過、「年齢制限 撤廃」へ!

2009年06月19日 | Weblog
■国内の臓器移植が増えるかは疑問!
 昨18日午後、衆議院本会議で「15歳未満からの臓器提供を可能とする」臓器移植法A案が採決されました。マスコミが大きく報じていますので詳細は略しますが、気になるところがあります。
 一つは採決方法。提案されたのはA案からD案までの4法案、その最初の法案であるA案が過半数の支持を得て可決されたため、他の3法案は採決されず廃案となりました。しかし、このような採決法案が合理的かどうか、疑問が残ります。
 また、現行法が施行されたのは1997年。3年後の見直し規定が盛り込まれていたにも拘わらず、今は2009年で11年余の放置。国会議員の怠慢、関係者の不十分な働きかけの結果と云えましょう。
 何れにしろ今回の衆議院に続いて参議院でも早急に審議・可決され、法律として施行されることを期待します。海外で心臓移植を受ける日本の子供達は、「金に飽かして臓器移植の順番待ちに割り込んでいる」とのいわれなき批判を受けていましたから。
 しかし、法案が成立しても日本人の国民性や文化・風土からして、本当に臓器提供者が増えるかどうか疑問です。また、法案への批判者が多いとされる参議院で、本当に可決されるかどうか不明です。
                                   以上

「労働者は産業人」と云う松岡駒吉!

2009年06月18日 | Weblog
■前向きに生きることを求めた松岡!
 3日のブログで戦前の代表的な労組リーダーで、品川・大井の住人であった松岡駒吉(クリスチャン、衆議院議長)の「縦断的御用組合」について記述しましたが、今日は松岡の「労働者は産業人」論についてです。
 松岡は『労働組合論』(昭和4年)の中で、「労働階級は労働組合なる学校に於いて、建設的能力と、協同精神と、産業人としての識見を養う」と主張しています。これが今日、「産業人としての労働者」論として知られている考えです。
 松岡がいう「建設的能力」とは、仕事と人生に前向きに向かいあい、自身のスキルアップ(技能や能力を向上させること)を計り続けることでしょう。また、「協同精神」とは、その言葉通り協同(複数の個人や団体が同じ目的のために事に当たること)の心を持ち続けること。「産業人としての識見」とは、「労働者・労働組合は、自分たちが産業・経済を支えているとの見識を持て」と云うことでしょう。
 松岡には、労働者は単に賃上げだけを要求する受動的な存在ではなく、自ら問題意識を持ち、自主的に産業・経済を支える能動的な存在なのだと云う意識があったのではないか、と思います。
 働くことの意味とその対価(賃金や労働時間等)が問われている今日、松岡の「産業人としての労働者」論は注目されてしかるべきでしょう。
                                    以上

村上春樹を読んだことがない!

2009年06月17日 | Weblog
■『1Q84』を切っ掛けに出版業界が活性化して欲しい!
 村上春樹氏の新作『1Q84』が話題で、発売直後に売り切れとのこと。相変わらず村上人気は凄まじいかぎりです。
 それにしても私は村上作品を読んだことのないおじさん。読売新聞の「村上春樹氏インタビュー」連載を読んでも興味と関心が湧きません。「青春小説」と云われる村上作品との相性が悪いようです。
 かつては「村上春樹を読まなければ後れている」と思い、書店で立ち読みをしたこともありますが、最初の1頁で挫折しました。それ以後、村上作品を読む気持ちが起きません。いまだに「後れているおじさん」のようです。
 『ノルウェイの森』が出た1987年は私が所属していた労働組合が解散し、新たなスタートを切った時。また、年齢もおじさん世代に入りかけていた頃で、大衆運動一筋の私は村上氏の「青春作品」に違和感を感じていたのでしょう。
 それにしても多くの雑誌が廃刊になり、出版業界の危機が叫ばれる現在、若い人たちが『1Q84』を切っ掛けに多くの本を読むようになって欲しいものです。私自身はこれからも村上作品を読むことはないでしょうが。
                                  以上