NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

非営利投資NPIを実践し、NPO(非営利組織)をささやかに支援するブログです!

自殺=失業+住居喪失+孤立+病気・借金!

2009年03月31日 | Weblog
■毎年3万人以上が自死する自殺大国の日本!
 今日は2009年3月31日、年度末です。昨年来、話題になってきた派遣労働者の派遣切り、雇い止めがこの年度末で増加するでしょうから、多くの人が職を失うことでしょう。その数は18万人とも40万人とも予想されています。
 職を失い、生活を脅かされた人は、時として自死の道を選びます。日本は毎年3万人以上が自死する自殺大国、これが加速することが危惧されています。
 自殺の原因は人により様々ですが、人は一つの理由で自殺する訳ではないようです。昨日のNHK教育テレビ「福祉ネット」の「借金・失業・景気悪化・・・自殺急増の危機」という番組に出席していたNPO団体の代表は「自殺の原因は複合的」と述べ、①失業、②住居喪失、③孤立、④病気&借金を例示し、自殺=失業+住居喪失+孤立+病気&借金、と分析していました。
 派遣社員の場合、会社の寮に住んでいる人が多く、このため派遣契約を解除されると、直ちに住居を失い、またそれまでの人間関係が断ち切られて孤立化します。これに病気や借金などがプラスされると、自殺に至る可能性が高いようです。
 大切なことはそれぞれの段階での問題解決への取り組み、努力です。失業防止への努力、住居喪失者へのセーフティーネットの整備、孤立する人への相談支援等、病気支援や借金への対処法の提示などです。
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「じゅういち」の托卵の恐ろしさ!

2009年03月30日 | Weblog
■鳥にも人にも必要な「独立自尊」の気持ち!
 昨29日のNHKテレビ「ダーウィンが来た!」は、「特集・動物の離れワザ」の一つとして渡り鳥「じゅういち(鳴き声から命名)」の托卵を取り上げていました。
 「じゅういち」はホトトギス目の鳥で夏鳥として渡来し、冬に東南アジアに去る渡り鳥。また、托卵とは「鳥が他の鳥の巣に卵を産み、抱卵・育雛を託す習性」とされます。要は他人(他鳥)に子育てをさせる悪賢い鳥のことのようです。
 番組では「じゅういち」がオオルリの巣に卵を一つ産み付け、その卵から孵った雛が、巣を乗っ取って成長していく姿を放送していました。詳細は略しますが、「じゅういち」の雛はオオルリの雛を巣から投げ捨てて殺し、自分だけが親鳥(オオルリ)から餌を貰って大きくなる、という何とも悪質な鳥です。「独立自尊」の気持ちはないのでしょうか。
 哺乳類の人間には托卵をするような悪質な人はいませんが、「寄生」する人はいるようです。寄生とは「自分で生活できずに、他の者を頼って生活すること」で、例えば組織や国に寄生する人(パラサイター)、親・実家に寄生するパラサイトシングルなどがいます。
 家族同士の助け合い、病気など理由がある人への扶助は大切であり、セーフティーネットとして必要。しかし、ヤクザが生活保護を不正に受給したり、健常者が障害者を偽って手当を受け取ったりすることは問題です。大切なことは独立自尊の気持ちを育み、寄生する人を生み出さないことでしょう。
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護身用催涙スプレー携帯、逆転無罪!

2009年03月27日 | Weblog
■裁判官に必要なシロウトの常識!
 今朝の読売新聞を読んでいたら興味深い記事が出ていました。護身用の催涙スプレーを携帯していたとして軽犯罪法違反に問われ、一審、二審で有罪にされた男性(28歳)について、最高裁が逆転無罪の判決を下したという記事です。
 詳細は解りませんが、事件は2007年8月26日未明に自転車で走行していた男性が警官の職務質問を受け、催涙スプレーを差し出したところ軽犯罪法違反に問われたものです。軽犯罪法は、「正当な理由がないのに人体に重大な危害を及ぼすような器具を隠し持つことを禁じている」ためです。
 しかし、①催涙スプレー自体は人体に重大な危害を及ぼすような器具ではありませんし(市販されています)、②男性が催涙スプレーを隠し持っていた訳ではありません(職務質問のとき催涙スプレーを差し出している)、③また護身用に催涙スプレーを持っていた訳ですから「正当な理由」があった、と言えます。
 結論として今回の最高裁の逆転無罪判決は当然と思いますが、問題はなぜ一審、二審で有罪にされたかという点です。二審判決は「業務上の理由などがなく、単に護身用のためだけでは携帯は正当化されない」との理由を挙げているようですが、理解できません。
 例えば新聞配達員が催涙スプレーを持っていたら無罪(業務上の理由有り)で、散歩している人が催涙スプレーを持っていたら有罪(業務上の理由がない)になるのでしょうか。法律のシロウトである私には理解できません。裁判官には専門知識にプラスして、シロウトの常識を持って欲しいと思います。
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雇用安定・創出へ政労使合意、23日!

2009年03月26日 | Weblog
■4月のG20へ向け要請行動も実施!
 去る3月23日、首相官邸で現下の雇用不安払拭へ向けた「雇用安定・創出の実現に向けた政労使合意」が確認されました。政とは政府、労とは連合(日本労働組合総連合会)、使とは日本経団連で、三者は一致協力して雇用安定・創出へ取り組むことを確認しました。
 これは2009年1月15日の連合・日本経団連との「雇用安定・創出に向けた労使共同宣言」及び同3月3日の連合・日本経団連との「雇用安定・創出に向けた共同提言」を受けたものです。詳細は連合のHPなどで確認して欲しいと思いますが、今後は「政労使合意の内容をふまえ、各々の立場から雇用対策を強化していく」ことになります。
 連合(700万組合員)の高木会長は「政府はもちろん、経営・労働それぞれの立場で努力しあうことが重要である」、また「最大の雇用対策は景気対策であるので、今後も内需に手当をする政策を立てることが重要である」と発言しています。
 同日、連合は政労使会合に引き続き、4月にロンドンで開催されるG20に向けての総理大臣要請も行いました。これは労働組合側からの主張をG20に十分に反映して欲しいというもので、①国際復興計画及び持続可能な成長計画の国際協調のもとでの実施、②世界経済の低炭素型成長を実現する「グリーンエコノミー」投資の推進、③グローバル金融市場規制のための新たなルールと労組の参加を含む民主的な機構の確立、④グローバル経済の効果的で責任ある統治、⑤労働・生活面に十分配慮した、より公正な世界経済への転換、などです。
 雇用の安定・創出へ向けた政労使の合意は評価しますが、大切なことは成果が出るかどうかです。関係者は結果を出すために頑張ってください。努力だけではダメです。
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WBC決勝戦で見えた韓国チームの組織的限界!

2009年03月25日 | Weblog
■なぜ延長の10回、イチローと勝負したのか!
 昨24日、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦が米・ロサンゼルスで行われ、日本は韓国を破り連覇を達成しました。
 スポーツも野球にも興味のない私ですが、さすがに国別対抗戦の決勝戦となると興味が湧き、ニュースで試合経過を確認しました。気になったのは韓国はなぜ、延長の10回表、2アウトの2塁・3塁の場面でイチローと勝負したのか、という点でした。
 しかし、今朝の読売新聞を見て、納得がいきました。「勝負するな」と云う監督の指示が捕手に届いていなかった、と記事が解説していたからです。野球のような組織ゲームで、しかも勝負を分ける大事な場面で最高責任者の指示が部下に届かないとは、韓国チームの組織的限界を示したものと言えましょう。これでは韓国が日本に勝てるわけはありません。
 総力戦、組織戦で大切なのは兵隊(選手)の量と質、そして上下左右のコミュニケーションです。今回のWBC決勝戦、韓国チームは選手の量(選手層の厚さ)とコミュニケーションの面で、日本に敗れたと言えましょう。それにしても全9試合中、5試合を韓国と闘うとは、WBCの対戦システムは何か変です。
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定年後の人生は、人により様々!

2009年03月24日 | Weblog
■仕事に必要とされた人は頑張ってください!
 昨日、元の職場(労働組合本部)に勤務していて、4月に定年退職するWさんの歓送会に出席してきました。
 この職場、定年は60歳ですが、年金年齢とリンクさせるための再雇用制度があります。Wさんは「再雇用を申請しない」と述べていましたから、隠居するのかと思っていました。しかし、某団体から声をかけられ、定年退職後の再就職を決めたようです。
 定年まで働き、税金を納めて社会を支え、生活費を稼いで家族を支えるのは、社会人としての責任。しかし、定年まで働き、一定の責任を果たした以上、第二の人生は人様々。隠居するのも、働くのもその人の選択次第です。
 ただ現在は若い人の働く場が限られています。退職後の生活設計に問題がない人、仕事を必要としない人、仕事に必要とされていない人は、なるべく若い人たちに職を譲って欲しいものです。
 Wさんの場合、仕事に必要とされ、意気に感じたようですから、必要とされた期間、頑張って欲しいと思います。第二の人生が、充実したものとなるよう願うものです。同時に雇用不安に脅かされている非正規労働者の皆さんには、「仕事に必要とされる人になってください」と思います。自らスキルアップしなければ、生きていけない世の中なのですから。
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骸骨の「考える人」が意味するもの!

2009年03月23日 | Weblog
■考えて行動することの大切さ!
 昨22日の日経新聞に、王国輝作・ブロンズ彫刻「考える人」の広告が出ていましたが、なんとこの「考える人」は骸骨なのです。作品の写真は日経新聞広告を見ていただきたいと思いますが、不気味でなかなか面白い彫刻です。
 「考える人」といえばロダンの代表作で、上野の国立西洋美術館にもある有名な彫刻。その「考える人」のパロディが、骸骨版「考える人」。広告文には「ロダンの考える人に想を得た、シニカルな現代美術作品」と紹介されていました。
 広告文にはまた、「本家ロダンの作品がパリで考え続けてすでに120年。その間、世界中で戦争は絶えず、環境破壊や貧困は増大する一方。ただ考えるだけではなく、次の行動に移らなければ、人類滅亡は免れないではーー。骨だけになっても考え続ける骸骨は、そんな警告を投げかけています」とも書いていました。
 確かに考えているだけでは、戦争も環境破壊も貧困も無くすことはできません。考える人から行動する人への呼びかけならば、この骸骨版「考える人」はたしかに「メッセージ・アート」でしょう。
 但し、熟慮もなしに行動したら単なる無定見、無責任。熟慮断行こそが求められます。私も考え、行動する一人として、先ずは定額給付金を社会的貢献活動に取り組んでいる団体へ寄付することにしましょう。また、某歴史館でのボランティアで、福沢諭吉や賀川豊彦のメッセージを、再発信していきたいと思います。
                                                       以上

ボーナスカットの日本企業、高額ボーナス支給のAIG!

2009年03月19日 | Weblog
■公的資金(税金)が役員ボーナスに化けた?! 
 企業業績の低迷による経営責任を明確にするため、上場企業の間で役員報酬やボーナスを減額する動きが広まっています。昨18日の日経新聞が報じたところでは、役員報酬の減額を発表した企業数は昨年4月からの合計で200社超に達しています。
 減額幅は社長の場合、10~30%が最も多かったようです。記事では半導体大手のエルピーダメモリの社長の場合、減額幅を50%から100%に拡大したと報じています。今朝の日経新聞は、「イオンの役員35人のボーナスを全額カット」と伝えています。
 これに対しアメリカでは保険最大手AIG(アメリカン・インタナショナル・グループ)の高額な役員ボーナスが問題になっています。AIGは公的支援を受けているにも関わらず、73人の幹部に100万ドル(1億円弱)以上の役員報酬を支払っており、これが政府や世論の批判を浴びています。
 不景気に苦しむ国民の税金がAIG役員への高額なボーナスに化けたようなものですから、「国民の金を持ち逃げ」と批判されるのは当然。ある共和党議員は、「日本の例にならい(AIG幹部が)、辞任か自殺すれば私の気持ちも幾分晴れる」と発言したようです。
 自由経済のアメリカでも、強欲経営者への批判の声が高まっているようです。それにしても何か事件があると日本が引き合いに出されるのは、如何なものでしょうか(例えば9.11事件の時のパールハーバー奇襲への言及)。
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トヨタ、現行プリウスの価格を189万円へ!

2009年03月18日 | Weblog
■1㍑で40㎞以上走行の軽ハイブリッドカーに期待! 
 トヨタ自動車は5月にハイブリッドカー「プリウス」の新型車を販売しますが、現行モデルのプリウスも併売するようです。
 モデルチェンジし、新型車の販売を始めた場合、旧型車は普通、販売中止になります。しかし、現行のハイブリッドカー「プリウス」は、それなりに販売好調。このため継続販売しても商売になる、と判断したのでしょう。
 問題はその値段、現行「プリウス」の価格は233万円(最も安いグレード)。これをトヨタは189万円に値下げして販売する、と昨日の新聞各紙が報じています。
 189万円とは、ホンダの新型ハイブリッドカー「インサイト」の最低価格で、その低価格の故に今、順調に販売中の注目カー。今回、トヨタは現行「プリウス」を値下げし、この「インサイト」にガチンコ(真剣勝負)してきたのです。
 王者トヨタとしては品格がない対抗手段?ですが、ハイブリッドカーの将来性を考えたとき、ガチンコも仕方がないのでしょう。
 それにしても私のような年配者は、もっと小さいクラスのハイブリッドカーを期待します。例えば維持費が安い現在の軽自動車のハイブリッドカー。ガソリン1㍑で40㎞以上走行でき、値段は130~150万円程度。このような軽ハイブリッドカーが売り出されれば、ぜひ購入したいものです。尤も年間走行距離が400㎞では、ハイブリッドカーのメリットは少ないのですが。
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民間の小型ロケット「カムイ」、商業打ち上げに成功!

2009年03月17日 | Weblog
■JAXAの宇宙輸送用複合エンジン部品の実験のため! 
 昨16日、日本人宇宙飛行士の若田光一さんは、米国NASAのスペースシャトルで国際宇宙ステーションに向かいました。マスコミは大きく報じていますが、日本でもロケットの打ち上げがありました。
 打ち上げたのは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を勧めている宇宙輸送用複合エンジンの部品で、「超音速に達する前の状態のデータを取るのが目的」。使用されたのは全長3.4メートルの小型ロケット「CAMUI(カムイ)」。
 この「CAMUI(カムイ)」ロケットは、北海道の民間グループが製作したもので、言わばシロウトの手作りロケット(失礼)。「プラスチック(ポリエチレン)を燃料、液体酸素を酸化剤とするハイブリッドロケット。燃料にポリエチレンを用いることで製造費を削減。費用は約500万円」とされています。このため打ち上げ費用は、JAXAが同様の実験をする場合の10分の1程度に抑えられたようです。
 シロウトの手作りロケット(またまた失礼)が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)という国の機関の実験に採用されたことで、今後の「カムイ」ロケットの展望が拓けそうです。また、これからも継続してJAXAの実験に協力できるならば、ビジネスとしても成り立つでしょうから、夢があって結構なことです。
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