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本宮に朝が来る。
日の出前、
ヒグラシと様々な鳥達による、
この世のものとは思えない様な、摩訶不思議なオーケストラ。
これも本宮の魅力のひとつ。
大斎原にも朝霧がかかる。
明治の台風で崩れ川をせき止め、
旧社殿をごっそりと流し尽くした山は、
平成の今になって再び再発を畏れ削られる。
その上に現れる龍雲。
このエリアの深い歴史の因縁を感じる。
熊野の仙人との出会い。
縄文時代の立石(ストーンヘンジ)に連れて行かれ、
その前での「晴れ祈願」の奉納演奏。
その仙人より、熊野の断崖絶壁で岩山に開いた穴をまるで石笛(いわぶえ)の様に吹く映像を観せられ絶句。
こんな方が今も日本に存在する事に・
熊野は奥深いを、またしても再認識させられる。
この立石は、縄文時代よりどんな地震にも倒れないらしい。
一見、ただの岩ではありますが、
後ろに回ると、
古代の叡智に基づき計算し尽された構造が解る。
垂直にカットされた要石が支える。
誰がこの岩を・・・。
奉納演奏の始まり。
ここは本当に天上と近い感じのする場所で、
音を出すに連れ、
彩雲が・。
夜の大斎原での稽古では、
妖艶な月が顔を覗かせていました。