デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

かんわきゅうだい 33  おもひでⅢ「帰らざる日々」

2016-06-10 12:00:00 | かんわきゅうだい
  Painted by QP

                               
 紫陽花には雨がよく似合います。QPの描く紫陽花をこれまでたくさん見せていただきましたが、紫で描いた墨絵のようなこの紫陽花に心をうばわれました。濃淡が心の襞に溶けこみ、しみるように静かに動きだし、心がまるで別世界にいざなわれます。

 今朝は 梅雨空もからり!と晴れ上がり、わが庭のガクアジサイもなかなか綺麗です。昨日は眼科に行く予定を雨を口実にやめました。今日もブログ更新を理由にやめたいところですが、幸か不幸か午後も診療してはりますので、行くしかありません。


 

 「埋づめ戻し」
 学生時代、4回生(関西では学年を「回生」と言います)の時に「埋づめ戻し」という短編小説を書きました。それに詩などもあわせて「青焼き」の詩文集を出しました(上左・中)。一枚一枚コピーして、溶液で濡れた紙を乾かし折り畳んで閉じて・・・。

 或る女友達は・・・
 心にぽっかり欠落した部分を「埋づめ戻し」たかったのでした。「埋め戻し」ではなんとなくしっくりこなくて「埋づめ戻し」と。尤も、或る女友達(先年 虹をわたりました)は「埋」を「狸」と間違え『タヌキづめ戻し? それって何?』。

 「空想から科学への社会主義の発展」
 ゼミは3年間ありました。うち2回生の時のゼミは「一般演習」と呼ばれ、特に専門的に学ぶことはありませんでした。教授はマル経の人でしたから、エンゲルス「空想から科学へ」を1頁ずつ輪読しました。これは後に結構!血(知)となり肉となりました。

 マルキストの教授でも・・・
 みんな就職も決まり卒論のためのサブゼミは気楽に政治~恋愛まで様々に談義?したり、四国一周ゼミ旅行にも・・・(写真上右は高知城で撮りました)。左端がS教授で、レッキとしたマルクス主義者でしたから、先年勲章を授与されたと聞き意外でした。

 教授 真に申し訳ございません!
 S教授ご夫妻には結婚式で媒酌をお願いしました。にもかかわらずゼミOB会の還暦・古希・喜寿の祝賀会にも欠席、上梓された論文集を購入するにとどまりました。加えてこんな雑文を書いて、真に申しわけございません。劣等生に免じてお赦しを!

  拙宅の庭の紫陽花
 



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6 コメント

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またコメントのトップランナーですね (六花)
2016-06-10 21:24:18
アリスの帰らざる日々 を聞きながら
誰にも若い日は有ったのだと・・

あじさいのデ某さんの家のも 優しい色で
ほんのりしていてきれいです。
そしてQpさんの今回のアジサイは 六花もまた
創作意欲をかき立てられています。

六花は結核病棟で過ごし 埋づめ戻すことも出来ないぎりぎりの青春時代

そこでやくざのおじさんに トッパーを習い オイチョカーブをならい
強運を持つと怖れられ負けを知らず

それとは知らず ギターを左手で弾いていた!

デ某さんやその学友との住んでいる世界
送った時代は違っても
何か共通点はあるのかと ウロウロ・・ 
人はこうまで違うのかと・・
でもそこには父や母の存在ががんとしてある。
だからデ某さんは辛くても 苦しくても
お見舞いに はるばる行くのでしょう。

返信する
Unknown (SORA)
2016-06-10 23:39:52
こんばんは。

心にぽっかり欠落した部分を「埋づめ戻し」たかった彼女は、欠落した部分を埋められたのでしょうか・・・気になるところです。

QPさんの雨の紫陽花素敵です。
デ某さんのお庭の紫陽花と同じ紫陽花が我が家にも咲いています^^

谷村しんじの若い姿をあまり見たことがなかったので(多分、この頃私は小学生!?)若かりし姿は妙に変な感じです(笑)
私の中の谷村しんじ像はおじさんになった中年の姿だから~
そういう私も今では、中年のおばさんですがw

若かりし頃、懐かしいですね。
返信する
そして いつものように・・・ (デ某)
2016-06-11 00:30:14
六花さん
コメントありがとうございます
ブログは 更新するほどにコメントが減ります(あたりまえですね)。
ブログは 書きたい時 書けない時 PCも開けられない時 など様々ですけど
コメントにはいつも気持ちが素直に反応します。

> アリスの 帰らざ日々 を聞きながら
> 誰にも若い日は有ったのだと・・・
若い時に見ていた世界を もし今(当時に帰って)見ることができれば
人は あるいはちがう人生を歩むことになるのでしょうか・・・。
学生時代、或る作曲家から「音楽の一回性」という言葉を伺いました。
絵や小説は同じものを何度でも味わえるが、
ナマ!の音楽は その場その時の一回限り、 録音では再現され得ない! と・・・。
誰にもあった若い日は 再現され得ない誰にも一回かぎりの・・・青春の日々。

> あじさいの デ某さんの家のも 優しい色で ほんのりしていてきれいです。
他所の家の紫陽花を塀越しに見ると「綺麗やなぁ」との感想にとどまります
ところが 不思議な(勝手な?)ことに
わが庭の紫陽花をまじまじ見ていると その造形 その配色に 息をのみます

> Qpさんの今回のアジサイは 六花もまた創作意欲をかき立てられています。
QPとは今日 メールのやりとりをしたところです
創作意欲は 押し花でしょうか? 写真 or 絵でしょうか? もしや俳句とか・・・?
六花さんのコメント QPきっと歓んでいます。 勿論、私も歓んでいます。

> 六花は結核病棟で過ごし 埋づめ戻すことも出来ないぎりぎりの青春時代
そのぎりぎりの日々が えぞをさんと結ばれることに繋がる・・・運命の不思議!
それとこれとは異なりますけど「選択」できないものゆえに「運命」と・・・。

> トッパーを習い オイチョカーブをならい 強運を持つと怖れられ負けを知らず
六花さんにそんな才能がおありとは 藤純子さんならぬ 「緋牡丹六花」

> デ某さんやその学友との 住んでいる世界 送った時代は違っても
> 何か共通点はあるのかと ウロウロ・・・
その時代 その世界 のほんの一部しか書いていません
書けること 書けないこともありますから そこは お互いに びみょ~かも・・・(笑)

> 人はこうまで違うのかと・・・
金子みすずさん「みんなちがってみんないい」ではありふれ過ぎますが
ちがいも 共通点も つまるところ それぞれの感性に依りましょう。

> でもそこには父や母の存在が がんとしてある。
そこが人間的にも生物学的?にもルーツですから
仰るとおり「がんとして」あり 離れることも忘れることもできません。

ありがとうございました
どうコメントに応えるのかを考えることで いつも自分自身を確かめています。
そして いつものように したっれねぇ~
返信する
青春プレイバック (デ某)
2016-06-11 01:05:52
SORAさん
いつもコメントありがとうございます

> 心にぽっかり欠落した部分を「埋づめ戻し」たか・・・気になるところです。
誰にもある心の闇であったり 酸素の薄い高地であったり 人知れぬ場所・・・
埋づめ戻せない場所を持つゆえ 思い遣る心をもてるのかもしれません。 

> QPさんの雨の紫陽花素敵です。
わがことのように嬉しいお言葉なり
どれも傑作ですが、これは一際!

> デ某さんのお庭の紫陽花と同じ紫陽花が我が家にも咲いています^^
同じ紫陽花ながらみんなちがう紫陽花・・・。
この粒々?の箇所をじっと眺めていて
息子が生まれた時 飽きもせずその顔を眺めていたことを思い出しました

> 谷村しんじの若い姿をあまり見たことがなかったので 
> 若かりし姿は妙に変な感じです。
谷村「新司」で~す!(笑)
私とほぼ同世代と思われま~す

> 私の中の谷村しんじ像はおじさんになった中年の姿だから~
もう おじさんを超えて おじ~~さん!
かつては 真っ白なショートパンツ姿で歌ってはりましたけどねぇ。
以前、彼の様々なカミングアウトが朝日新聞「大阪版」に連載されました。
高校時代に親しく文通していた女性から「写真を送ってほしい」と言われ
思いっきり写真を送ったら プッツリ音信が途絶えた話とか・・・

> そういう私も今では、中年のおばさんですがw
いえいえ・・・先日の「SORA近影」を拝見して
じゅ~ぶん!20代でもお釣りがくると確信!しました

> 若かりし頃、懐かしいですね。
懐かしくもあり トキメキもあり 悲しくもあり 口惜しくもあり びみょ~
いずれSORAさんの「青春プレイバック」も書いてくださいね
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Unknown (mikihana)
2016-06-11 10:00:06
素敵なアジサイの絵です♪

学生時代の懐かしい日々や友達を
思い出されたのですね。
そんな話題が出る度に
ちょっと年上だった上級生のお姉さま方のことを
私も思い出します。
返信する
たま~に・・・ (デ某)
2016-06-11 12:18:06
mikihanaさん
コメントありがとうございます

> 素敵なアジサイの絵です♪
ありがとうございます
QPは絵の専門課程を修めましたけど プロフェショナルではありません。
プロで十分!やっていける才能だと 私は思っています。

> 学生時代の懐かしい日々や友達を思い出されたのですね。
必ずしも懐かしいことばかりではありませんし 書けないことも・・・あります
青春を振り返ることは 自身を顧みることだと いま書きながら 思います。
続けて書くことについては ためらいますが・・・。

> ちょっと年上だった上級生のお姉さま方のことを 私も思い出します。
思い出したことを たま~に(笑) 書かれれば如何でしょうか?
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