デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

同行せず!(吾輩も猫である146)

2017-06-21 17:02:19 | 吾輩も猫である

  こころざしを果たして いつの日にか帰らむ 山は青きふるさと 水は清きふるさと

 主人は「ふるさと」の3番の歌詞にいつも声を詰まらせる。青雲の志はそれなりにあったであろうに、果たせぬまま還暦を過ぎ やがて古希を迎える。父親の遺品に向かい 母親の繰り言に耳を傾け 旧き友を訪ね 海辺に遊び 山を眺め・・・半生を顧みては悔恨にくれる。

 細君が何かと疲労困憊ゆえ今回は主人のみ帰省。お蔭で吾輩は主人の同行を免れたが、写真とメモを吾輩に渡し「久しぶりに書け」と。まあちょうどひと月ぶりにもなるので、快諾はせぬも渋々ならず請け負うことにした。一宿一飯ならぬ恩に与ってもおり・・・



 父親は昨秋旅立ち母親はグループホームにいる。毎月主人らが帰省し 母親が外泊するだけとあって、普段は空き家である。田舎のことゆえ屋敷うちは広く柿や蜜柑など実りものの木々もある。塀もそれなりに頑丈・・・とあって、野良ネコさんらにはもってこい!

 で、今回、シングルマザーの母ネコ一家を発見した由。最初は、ガレージを出たところで母ネコと子ネコ一匹に遭遇、一瞬・・・フリーズ!した後、すっ飛んで行ったそうだ。その後、母ネコが子ネコに餌を持ち帰るのを主人がこっそり見ると、なんと3匹の子ネコ!

 吾輩ら猫は音に敏感、主人が写真を撮れなかったのはやむを得まい。「いずれも白と黒のまだらな可愛いネコ、2匹だけならジジとモカだが、う~む!どうしたもんやろ?」と主人は悩む。なんの! 母ネコはシマ子、子ネコはシマⅡ、シマⅢ、シマⅣとすべし。


 

 遺品!というほどではないが、父親の部屋を整理していて発見したものが2点。1点は、主人の40代に、或るPR誌から「私の幼かった頃」についてエッセイを依頼され、それが載った冊子(上左)。もう1点は、主人が幼少の頃、叔父が描いた油絵(上右)。

 主人は「もう持っていない」冊子を父親は大事にしまっていてくれたのだろう。紙面は2ページで、もう1点、主人が小舟で泣いている写真が載っているが、「かっこ悪い」とUPを拒否された。油絵は実はもう1点ある筈なのだが、それは見つからなかった由。




 梅雨なのに爽やかな良いお天気が続いた。しかし昨夜から久しぶりの雨、細君には庭の水遣りの手間が省けたのは幸いとして、各地で水害が出なければいいが・・・。今日のお昼には雨も上がり始めた。簾越しに庭に降り注ぐ夏の陽光・・・吾輩の厭な夏!が垣間見える。

 カスケーズ「悲しき雨音」・・・悲しき少年兵、悲しき16才、悲しき天使etc.悲しき!素晴らしき時代。

  
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8 コメント

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介護帰省お疲れ様でした (リーのママ@電車)
2017-06-22 08:58:13
誰も住んでいない家に母子ねこちゃんがお住まいに‼猫たちは誰が来たのかと、ビックリしたでしょうね。
我が家にも、まるで我が家のごとく振る舞う野猫がいます。時折姿を見せるのは私達人間を観察しているのかな?
お家の片付けも、お宝発見の楽しみがありますね。もう一枚の油絵が見つかりますように
返信する
Unknown (遠音)
2017-06-22 09:41:45
ご夫婦で親の介護帰省ですね。
本当にお疲れ様です。
私も帰るときのあの寂寥を幾度経験したことでしょう。
それが辛い思い出として残っています。

私ね、子と共に暮らすことを選択して
良かったとつくづく思うこの頃です。
返信する
空き家 (pukariko)
2017-06-22 11:15:39
こんにちは。
空き家状態のご実家、実家があるのは嬉しく拠り所にもなるけど、
庭も家屋も管理が大変ですね。
住みついていたのがネコちゃんでよかった(^-^)

私の実家は父が亡くなる数年前に処分、両親はマンションに移りましたが、
80過ぎての引っ越しはもう大変でした。母の抵抗もあり^^;
でも今は、あの時に処分してくれてよかったと思います。

息子の家がただいま空き家です。
管理会社に任せているらしいですが、どの程度のことをしてくれるのやら。
人が住まない家は傷むでしょうね^^;
返信する
Re: リーのママさん (デ某)
2017-06-22 20:46:01
リーのママさん
コメントありがとうございました

> 誰も住んでいない家に母子ねこちゃんがお住まいに‼
お住まい!と言っても 野良ちゃん達は 家の中にお住まい! ではありません
それでも 三方が壁のガレージや倉庫は・・・絶好の隠れ家でありましょう。

> 猫たちは誰が来たのかと、ビックリしたでしょうね。
最初に私と眼が合ったときの母ネコのフリーズ!の表情・・・
写真に撮っておきたかったです
猫写真コンクールで入賞間違いナシ!でした(笑)

> 我が家にも、まるで我が家のごとく振る舞う野猫がいます。
「我が家」のように「我が道」を行く猫さんたち
猫って 本来的に傍若無人ですからねぇ・・・。

> 時折姿を見せるのは私達人間を観察しているのかな?
観察なのか or 監察なのか・・・案外!見下ろしてそうな気がします

> お家の片付けも、お宝発見の楽しみがありますね。
まあ お宝よりも ホコリまみれのガラクタが圧倒的に多いのですが・・・

> もう一枚の油絵が見つかりますように
いつか何処からか 出てくるとは思います

ではでは・・・ママさん宅の猫さんたちにも宜しく
返信する
Re:遠音さん (デ某)
2017-06-22 20:47:47
遠音さん
コメントありがとうございました

> ご夫婦で親の介護帰省ですね。本当にお疲れ様です。

妻は妻の実家の母親を・・・私は私の実家の母親を・・・ですが、
それぞれ 似ているようでまるで異なり
それが介護の一つの真実であり、それぞれにそれぞれの態様があることを痛感します。

> 私も帰るときのあの寂寥を幾度経験したことでしょう。
> それが辛い思い出として残っています。

寂寥感・・・孤立感・・・無力感・・・不甲斐なさ・・・そして何がしかの充足感・・・でしょうか。
現在進行形ですので、まだ本当のところは(自身の心境としても)わかりません。

> 私ね、子と共に暮らすことを選択して良かったとつくづく思うこの頃です。

六花さん~遠音さんのブログ記をとおして 遠音さんのご家族に触れ
ご一家のみなさんお一人お一人の素晴らしさに いつも心あたたまりました。
選択とか判断という以上に ごくごく自然な良い経過を辿られたように思います。

きょうも いつものように したっけねぇ~
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Re: pukarikoさん (デ某)
2017-06-22 21:01:02
pukarikoさん
コメントありがとうございました

> 空き家状態のご実家・・・嬉しく拠り所にもなるけど、庭も家屋も管理が大変ですね。
管理する以前に片付ける量がハンパないです
父も母も断捨離とは程遠かったことを改めて認識しています(溜息ついています)

> 住みついていたのがネコちゃんでよかった(^-^)
誰か棲みついて断捨離してくれないかなぁ、猫の手でも借りて・・・

> 私の実家は父が亡くなる数年前に処分、両親はマンションに移りましたが、
> 80過ぎての引っ越しはもう大変でした。母の抵抗もあり^^;

お母さまの抵抗?が最大のご苦労であったことと推察いたします。
こういうときに人生観、世代観が顕れますものね。

> でも今は、あの時に処分してくれてよかったと思います。
そういうものですね。捨てる時に「思い」も含めて捨てきりますので・・・

> 息子の家がただいま空き家です。
> 人が住まない家は傷むでしょうね

でも まだ「人生の集積」には至っておられないでしょうから
お帰りになればごくごく円滑に・・・だと思います。

季節の端境期?ですが どうぞお健やかに乗り切られますようお祈りします
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お疲れ様です (沙羅)
2017-06-23 09:19:27
帰省されて実家の管理(草取りとか)お父様の遺品整理とかだけでも大変なのに、お母様の外泊のお世話もしているのですね。
頭が下がります。
どうぞご自分の体調のことも気をつけてくださいね。

認知症の義父が施設に入って初めてのお正月、施設でお正月を過ごすのは可哀そうかなと外泊したら、施設に帰ってから情緒がかえって不安定になりました。
施設の人も外泊するのを心配していました、経験的にわかっていたのでしょうね。
それでかわいそうと思いつつ外泊はその時1回きり。
認知症がひどく、夜中に何回もトイレに立って義母の負担も大きかったですし。
デ某さんのお母様は施設に帰る時嫌がったりはなさいませんか?
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Re: 沙羅さん (デ某)
2017-06-23 11:22:23
沙羅さん
コメントありがとうござました
自分のことにいっぱいで つい!素通り・・・申し訳ありません。

> 実家の管理・・・お父様の遺品整理とかだけでも大変なのに、
> お母様の外泊のお世話もしているのですね。

業者さんに頼めるものは業者さんに・・・と思いつつ
時間があるとつい雑草取りや 書・衣類の整理に・・・。
土地のうち2か所は 登記簿上は兎も角 見たことさえない土地は・・・手つかずです。

外泊は 父の場合は一回だけ!でした。
仰るようにホームに帰ってから混乱が激しく スタッフの助言で以後やめました。
ただ そのことで 当時ひとり家に残った母の反撥が烈しく 辛かったですね。

母は父の亡くなる半年ほど前に 父と同じグループホームに入ることができました。
それから暫く安定しましたが、父が亡くなってからまたいろいろと・・・。

> 認知症の義父が・・・施設でお正月を過ごすのは可哀そうかなと外泊したら、
> 施設に帰ってから情緒がかえって不安定になりました。

仰ること よくわかります。
父の場合は前記のとおりですが、母については
外泊のたびにまだまだ哀しい思いをします。
でも 毎月同じことを繰返しつつ 母も私たちも少しずつ落ち着きつつはあります。

ご心配くださりありがとうございました。
沙羅さんのご活躍を心よりお祈りします
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