![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/3e/9cf8a446c91749a4bcbb85141f6d13f8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/30/a7edab2c25960bbdc2331303f1357b1c.jpg)
「昨日、悲別(かなしべつ)で」は、北海道を舞台にした1984年の連続TVドラマである。その頃、吾輩はまだ生まれてもいない。日頃はもの覚えの悪い主人、この種のことはなぜか記憶力が良い。吾輩をむんず!と抱き寄せるや「悲別という町を知ってるか?」。
「し、知りません」と答えると、「では教えてやろう」。「け、結構です」と言ってやめる筈もなく、「如何にも北海道にありそうな町やけど、実在しない架空の町」「ドラマのエンディング・・・伊勢正三 <22歳の別れ>にいつも胸きゅん!きゅん!やった」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/47/308971e6a7cbee49684584135e8f1760.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/2f/dc2610c460e8a9f3c7b03f1f578a5117.jpg)
ひとしきり語り終えるとトーンを落とししみじみ「ドラマの<悲別>はともかく別れはいつだって悲しい」「稀に別れて幸せになることもあるが、それでも別れは悲しい。況や永久の別れとなれば尚更に!」「悲しく苦しく涙は枯れ 心は・・・ちぎれる」。
やがて主人は「人が亡くなることほど辛い別れはない」「お前は経験がないだろうから人の死を<悼む詩>※ を読んでやろう」と書を取り出した。たまらず吾輩はNHK:BS「岩合さんの<世界の猫歩き」を見ながら主人の話を聴く(ふりをする)なり。
※ 谷川俊太郎「悼む詩」・・・以下に紹介する詩はこの書より
なお冒頭からUPしている写真はいずれも前記「世界の猫歩き(イングランド篇)」より吾輩の網膜に残った映像である。以下すべて同様であるが、一点だけ主人が撮った吾輩の写真もある。賢明な読者の皆さんには敢えて説明せずともおわかりであろうが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/7b/312694c9bc8113a3e6940888b084145b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/37/5c3711345350d533c5e5d82f472ce205.jpg)
『ひたむきにみつめたひと/苦しみのさなかにも/輝く瞳を失わず生きたひと/決して目をそむけなかったひと/魂のもっとも深い戦場で/ひとり戦ったひと/哀しみの鎧と苦しみの槍で/ひそかな歓びを守りつづけたひと・・・この地上の明るい陽差の中で/もっと明るい光に憧れやまなかったひと/私たちの知りつくせない物語を/虚空に書き遺してくれたひと/終ることのない生の苦い旋律が/今日から明日へと流れてゆくとき/私たちはいつまでも憶えている/未知の彼方から注がれるひとつの眼差を』(「魂の戦場」より)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/f3/7abf9bd477e0af621d117ac606071a6e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/c3/969f4e1e3024ed4c30ee4b8a2b1582bf.jpg)
『あなたがいなくなったと知った朝/二月の雨もよいの空の下/庭の梅の木が小さな花をつけていた・・・私から触れることはできないとしても/あなたは今も私に触れてくる/風に和む手で 雨に癒される眼差で/星々に慈しまれる微笑みで/明日を夢見ることを許された/一日の終わりに』(「いなくならない」より)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/29/d2cbbd0e5be6388dd3e44e62d2eeda9d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/80/a7ac2b48b1eb12c7a4c9fb9cccd832b6.jpg)
『・・・生きることに疲れきって/空からも木からも人からも/眼を逸らすとき/あなたが来てくれる/いつもと同じ何喰わぬ顔で/駄洒落をポケットに隠して・・・気づかないうちに/私は自分で答え始める/あなたの新しい物語の中で/あなたとともに生きようとして/あなたの魂の吹く笛の音に誘われて/ふたたび私は取り戻す/空に憧れ木と親しみ人を信ずることを・・・ひとり途方に暮れるとき/あなたが来てくれる/言葉なく宇宙からの一陣の風のように/私たちの記憶の未来へと/あなたは来てくれる』(「来てくれる」より)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/2a/533ee49f07a913a4df35300464fb8c24.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/3a/8b1b2719dece32d0ef4bad45a036a306.jpg)
谷川俊太郎の詩の一節・・・『私たちの生きているのは/果たされなかったきみの未来/自身の祭壇に自らをいけにえとして/きみが証ししようと望んだもの』。遺された者には「サバイバー・ギルト(生き残った者の罪悪感)」ではなく胸に刻むべき遺志なるか・・・。
![にほんブログ村 病気ブログ 腎臓がんへ](http://sick.blogmura.com/kidneycancer/img/originalimg/0000744506.jpg)
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
過ぎた日 もういちど故郷をたずねようと・・
上砂川駅へ行くと何「と悲し別駅」となって居るでは!
***********
昨日、悲別で・・・
JR函館本線の(旧)上砂川支線の終端駅で、映画「駅 STATION」やテレビドラマ「昨日、悲別で」のロケ地に利用されました。
テレビドラマ「昨日、悲別で」では、劇中で架空の町「悲別」の駅と設定され、一躍ブームとなりました。
その後に廃線・廃駅となり、しばらく閉鎖されていましたが、映画やテレビドラマのファンが数多く来町して、町の観光の柱として重要な役割を担ってきたため、駅舎内にドラマ撮影当時の時刻表や写真・パネル・色紙等を展示して公開しています。
**********
何だか廃線はともかく 駅が別名になっていて
びっくりしたのを覚えております。
この駅を横目に4キロの道のりを歩いて通った
中学生時代 この鐵道を利用して通った高校時代が ふいに消しゴムでゴシゴシ消された様で
不快になりました。
お早うございます
いま起きて コメント欄を閉じなくてはと・・・。
でも コメントくださっていて嬉しかったです。
やっぱり しばらく 開けておこう と思いました。
ありがとうございました。
> 過ぎた日 もういちど故郷をたずねようと・・・
> 上砂川駅へ行くと何と「悲別」駅となって居るでは!
> 劇中で架空の町「悲別」の駅と設定され、一躍ブームとなりました。
上砂川駅。
ドラマ、映画では悲別駅であっても 厳然と上砂川駅ですからね。
私の郷里の 境線「余子」駅。廃線にはなっていませんが 今は無人駅です。
漫画家 水木しげるの生地、「妖怪の町」として観光化されて以後
大きな字で「こなきじじい」駅と書かれ、本名!の「余子」は小さな字になりました。
商店街は土産物店街になり 食糧・日用品は巨大スーパーで買うようになりました。
お年寄りが多いのに お年寄りには住みにくい町になりました。
> 廃線はともかく 駅が別名になっていて びっくり・・・。
> 駅を横目に4キロの道のりを歩いて通った中学生時代 この鐵道を利用して通った高校時代が
> ふいに消しゴムでゴシゴシ消された様で 不快になりました。
長く日常であった風景が 一瞬の非日常に塗り替えられて・・・。
もう一つの「悲別」物語でしょうか。
わが町の境線にも かつてSLが走り
余子駅の100m程ある長いホームに通勤通学の乗客があふれていました。
駅への道も駅のホームも車内も 日常の延長にある社交の場でした。
無人化された今 長いホームに降り立つ人は往時の1割もいません。
そうした現在の風景が・・・今ここで育つ子らが年老いる頃
どのような風景に変貌し 如何なる郷愁と感慨を誘うのでしょうか・・・。
人の境地はまことわからないものですねー
お嫁さんは如何ですか?
サヌ・ヒロさんは 奥さまの手術10日になるようです。 公開していませんのでよろしくね。
気に掛けて下さっていると思いましたので。
ブログ訪問しているのですよ。 でも更新が
あまりないので 気が付かないのです。
書いて下さいネ
「サマータイム」 YouTubeで捜しましたが(サックス)で。あまり古いので無いのかも・・デ某さん捜して下さい。 わたしのCDに入っているのは
「夕日に赤い帆」もあって この曲見つけたいなー
お願いします。 見つかったら私の所へ貼って下さ~い。 したっけネ~
コメント欄開けていて下さって良かったです。
可愛い猫の姿とたくさんの悼詩…
シマくんの可愛い姿もしっかりキャッチしましたよ。ありがとうございます。
遠音さん
再コメント ありがとうございました
出かけていて お返事が遅れ 申し訳ありません。
> コメント欄を閉じる理由がデ某さんにあるとも思えず
辛くて重い内容でしたので 敢えてシマに書かせました
それでも コメントのやりとりはしづらいかなぁと・・・。
> お嫁さんは如何ですか?
> サヌ・ヒロさんは 奥さまの手術10日になるようです。
今月末頃に2回目の・・・(また別の機会に記します)
サヌ・ヒロさんのご連絡、ありがとうございました。
しばらくは・・・見守らせていただこうと思っています。
> ブログ 訪問しているのですよ。
> 更新があまりないので 気が付かないのです。書いて下さいネ
此頃は概ね1週間に1度のペースの更新です
書きたいことはいつも山ほど?ありますが、タイミングが難しいです。
自分のペースだけでは書き連ねしづらくて・・・
> 「サマータイム」 YouTubeで捜しましたが 余り古いので無いのかも・・・デ某さん捜して下さい。
すぐ見つかりましたが、お求めの曲とは異なるのでしょうか・・・
ここの末尾にリンクを貼りました。
> したっけネ~
妻は中旬からまた函館へ・・・
介護はたいへんですが、気候的には「人権蹂躙の関西の夏」を離れられます。
ではではしたっけね~!
https://www.youtube.com/watch?v=xJOtaWyEzaI
https://www.youtube.com/watch?v=bn5TNqjuHiU
https://www.youtube.com/watch?v=alrBe2XF0IA
https://www.youtube.com/watch?v=ltZNpxbjQyM
コメントありがとうございます
昼前から外出し レスが遅れて申し訳ありません。
> コメント欄開けていて下さって良かったです。
mokaさんもブログにUPされていましたし
繰返し触れられるのも・・・と思い コメント欄は閉じるつもりでした。
でも遠音さんはまた別の視点からコメントくださり
mokaさんもWることなくさらりと・・・。
あぁ 開いておいて良かった、と思いました
> 可愛い猫の姿とたくさんの悼詩…
> シマくんの可愛い姿もしっかりキャッチしましたよ。
敢えてシマに書かせました
気持ちを汲んでいただけて嬉しいです。
ありがとうございました
遠音さんの「Summer time」をさがしていて Janis Joplin に再会
そしてたくさんある「The Rose」の中でもひときわ光る Janis Joplin「The Rose」を
mokaさんにおくります
鍵コメ?が開きましたらまた・・・。
なお、このブログの右側の欄の上のほうに
「メッセージ」というタブがあります。
そこの『
非公開のコメントが送受信可になります。
「サマータイム」・・・歌!ではなかったのですね。
また ハズレ!かも知れませんが以下に・・・。
サムテイラーのサックスで「サマータイム」
https://www.youtube.com/watch?v=rbywtcrFbGM
ジョージ・ガーシュインの「サマータイム」
https://www.youtube.com/watch?v=K6DI6ysDemk
サムテイラーのサックスで「夕陽に赤い帆」
https://www.youtube.com/watch?v=1bVbucWij_c
とくに「もうあとはないと思ったあと」のフレーズ。
しかし、谷川俊太郎さんは息の長い詩人ですね。
デ某さんも、2014年に出版された詩集「悼む詩」に親しむって、おそらく私と同い年なのに感性が瑞々しいと驚きました。
私のなかに「詩」は若者のものという偏見があるのかな?
お疲れでしょうに コメントありがとうございました
私は フェリシアさんにコメントしたくてウズウズ?しているのですが、
お気を遣われては・・・とできるだけガマンしていました。
恐縮しつつ・・・嬉しいです。
コメント欄、やっぱり開いておくものですね。
> 私は「そのあと」が好きかな。
とくに「もうあとはないと思ったあと」のフレーズ。
方々で引用される有名な作品で、この詩集では巻頭に載せられています。
『もう後はないと思ったあと
すべてが終わったと知ったあとにも
終わらないそのあとがある』
終わらないそのあと・・・後!であり跡!であり痕!
残し刻んでまいりたいと思います、お互いにね。
> しかし、谷川俊太郎さんは息の長い詩人ですね。
か細い体躯の型ですが、精神も知性も並外れて頑健でいらっしゃるのだと思います。
> デ某さんも、2014年に出版された詩集「悼む詩」に親しむって、
> おそらく私と同い年なのに感性が瑞々しいと驚きました。
私の感性はもうとっくにしぼんでいますけどね
感傷といいますか 郷愁といいますか・・・
そうしたものが何かに触発されると沸々と湧いてまいります。
> 私のなかに「詩」は若者のものという偏見があるのかな?
若者には若者の詩しか書けませんから・・・。
老いることが「そう悪くない」と思われ始めると
気持ち!少し若くなるかもしれませんし(笑)
気持ち!少し若い詩が書けるかもしれません。
コメント、ほんとうにありがとうございました。
術後最初の3か月が特に大切ですから、しっかりご養生なさってくださいね。
京都にいらっしゃる機会がおありでしたら
お互い「寛解にはまだちょっと早い」ですから(笑)
祈!寛解プチオフ会 などいたしましょう
今週の月曜日に、私も友人と2年前逝った友人を偲ぶ会をしました。
若く才能溢れる彼女が、なぜ先に逝かなくてはならなかったのか、神に問いたい思いです。
友人達と、毎年偲ぶ会をしようと話して1年ぶりに会いましたが、私達の中には彼女は生きていると思いました。
母が逝ってもうすぐ2年。
母も我が家のあちこちで父や私達を見守っているようです。