白鳥は かなしからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ (若山牧水)
人間というものは愚かで哀しい生きものである。その人間たる若山牧水が詠んだこの歌を、吾輩はいま敢えて小保方晴子さんへのエールにしたいと思う。
STAP細胞なる画期的研究をもって颯爽と現れた彼女は、大空を飛ぶ「かもめのジョナサン」だった。しかし今、記者の前に研究の核となった小保方さんと笹井副センター長の姿はない。
STAP細胞を 胡散臭いと! 剽窃・改竄・捏造だ! とメッタ斬りする者、恰好の標的にここぞとプライバシーを暴くゴシップ誌。吾輩はそれでも小保方さんにエールを送る。研究者の青!に染まることはない。ワケ知り顔の識者に染め殺されるな。今は ひたすら堪え無心に漂っていてほしい。
今後の検証に期待
分子生物学の柳田充弘氏(2011文化勲章受章)は、ご自身のブログで「STAP細胞の作成手順公開でおさまると思ったのだが…」と、おさまらない現状を嘆く。柳田氏は更に、共同執筆者の若山さん(山梨大教授)のコメント発表を評価する一方、小保方さんや笹井さんにも「コメントを」と促している。釈明し保身に走った若山氏は兎も角、小保方さんに 猛り狂うマスコミの餌食にされよと仰るのか。問題の多い論文であったことはさておき、公開された手順で今後の検証に期待したい。
人間には 吾輩らより一段高見にて
吾輩は人間嫌いではない。人間に食われる牛や豚だって人間嫌いだとは思わない。食うのは人間の生きる術(すべ)と考えるからだ。だからこそ枝葉末節の議論はやめてほもらいたい。寧ろ一段高い位置から明日の地球を虚心坦懐に考えるマスメディアであってほしい。
はっきり言っておく。興味本位の食い散らかしはやめよ! もしかして人類を救う大きな成果に繋がるかもしれない研究なのだ。この不幸な経緯を経て寧ろ深め新たな成果を生むよう世論をリードしてほしい。
高山右近の高槻
聴く耳を持たない人間には「暖簾に腕押し」、否、「太平洋に押しピン」かもしれんけどな。
今夜のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に キリシタン大名 高山右近が登場した。ラストでは右近が城を構えた高槻市が紹介されていた。高槻市、吾輩の住む街、まぁ…悪い気はしなかった。その高槻市にある高山右近聖堂(高槻カトリック教会)は右近の居城のあったところに近い。教会にある右近像を掲げておく。
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
かんわきゅうだい http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
彼女がテレビに彗星のごとく出てこられた時は
日本の未来の明るさを確信しました。
今は叩かれてますが、いつかは彼女の研究も意味があったと
される時がきっと来ると思います。
心強いコメント、ありがとうございます。
> 私もエール送る一人です。
批判はあって然るべきですし、寧ろ大いに為されていいと思います。
しかしそれは真摯に問題点を探り、研究のあるべき姿に導く議論でなければなりますまい。
> 彼女がテレビに彗星のごとく出てこられた時は
> 日本の未来の明るさを確信しました。
本当に誇らしく思いました。
今は医学に転身した息子ですが、もとは分子生物学を研究していました。
視界の広がらないあの困難な世界で、息子よりぐっと若い方が拓り開いた研究、
ニュースをきいて…拍手喝采を送っていました。
> 今は叩かれてますが、
> いつかは彼女の研究も意味があったとされる時がきっと来ると思います。
同感です。
研究がすべて否定されたわけではありませんし、
誰かが、公開された手法でSTAP細胞を再現できれば、
彼女の研究は甦り、新たな世界を切り拓くことになります。
そう願って、本文「人間には…」の項に
「はっきり言っておこう」以下3行を書き足しました。
本当にマスコミの餌食にならないで!と思いますね。
ただ、それも、喜んで飛び付く多くの国民がいて、そうなることも事実。
国民が変わらなきゃ、報道も変わらないですね。
賛否両論のある話題にコメントくださり、ありがとうございました。
例月の介護帰省でPCのない環境…に、レスが遅れ申し訳ありません。
> マスコミに急に持て囃されて、今度は、一斉に色々と問題にして!
> 本当にマスコミの餌食にならないで!と思いますね。
かつてはゴシップ紙誌とそうではないまともな紙誌に分かれていましたけど、
今や総ゴシップ化の様相です。
クラブで様々な記者さんを見てきて、年々質が落ちてきているなぁと…。
このままでは日本に批判勢力というものがなくなりますね。
> 喜んで飛び付く多くの国民がいて、そうなることも事実。
つくづくジャーナリズムの育ちにくい風土だと思います。
しかし「飛びつく」のか「飛びつかされる」のかは、びみょ~かも…。
> 国民が変わらなきゃ、報道も変わらないですね。
報道であれ!政治であれ! ですね。
変わらなきゃ…と思いつつ、ただ「チェンジ!」を叫ぶだけの人々には辟易しますが…。
新聞に載ってる週刊誌の見出しだけでも凄いですよね。
あまりにも凄すぎて感覚が麻痺しそうです。
何を信用して良いのやら。
新聞広告でも車内吊広告でもこれでもか!と見出しのドギツサを競っています。
記事の内容が「無い様」ですから、その分、ドギツサを際立たせるのでしょう。
「天声人語」のようなコラムニストさんには、
自らの紙面を汚しているゴシップ広告にも斬りこんで頂きたく思います。