デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

かんわきゅうだい 28 (時代の画期)

2016-05-13 12:17:55 | かんわきゅうだい
 新緑の季節。幾つになっても、なぜか心騒ぎます。萌える若葉、樹々の繁る緑に生命の息吹を感じるからでしょうか。それとも人生の黄昏を迎え陽光の眩しさに怯む所為でしょうか。季節は昨日も今日も・・・めぐり巡り行きます。

    
         いちの芽吹く緑の杜・・・今月末あたりから螢前線も北上をはじめます (Painted byQP) 

  貧しいから あなたにさしあげられるものといったら
  さわやかな5月の若葉と せいいっぱい愛する心だけです
  それでも 結婚してくれますか   (日比野都「天国のお父ちゃん今日は」より)
                  
 もう半世紀も前にTV放送された連ドラの冒頭に読まれた言葉です。森光子さん演じる「パンツ売りのおばちゃん」が、今は天国のお父ちゃんから若い日にプロポーズされた言葉でした。それでなくても結婚したい人にそう言われたら・・・泣いてしまうでしょ。

  柱の傷はおととしの 五月五日の背くらべ
    ちまきたべたべ兄さんが はかってくれた背のたけ
    昨日くらべりゃなんのこと やっと羽織の紐のたけ


 小さい頃よく歌った「せいくらべ」。ある方がブログで、「なぜ去年ではなく一昨年なのだろう?」と記し、そこに秘められたエピソードを紹介されていました。以下、「背くらべ」で検索した「ウィキペディア」にそのワケが記されています。
       https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%8C%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%B9

  雨に濡れてた 黄昏の街 あなたと逢った 初めての夜
   二人の肩に 銀色の雨 あなたのくちびる 濡れていたっけ
   傘もささずに 僕達は 歩きつづけた 雨の中 あのネオンがぼやけてた

      ちあきなおみ「黄昏のビギン」https://www.youtube.com/watch?v=Ld8xFq2jtUE

 永六輔さんらしくない詩だなぁと思っていたら、作詞作曲した中村八大さんが永さんに「作詞は永六輔ということにして」と。水原弘さんがB面で歌い埋もれていたこの歌、後にちあきなおみさんがカヴァーしましたが、それでもやはり埋もれつづけました。

 ようやくこの歌がヒットしたのはCM音楽で使われてから。しかしこの時すでにちあきなおみさんは芸能界を去っていました。1992年9月21日、おつれあいが虹をわたった日以降、引退宣言もないまま彼女は一切の芸能活動を停止しています。

  1.もずが枯木で鳴いている おいらは藁をたたいてる 
     綿びき車はおばあさん コットン水車もまわってる 
   2.みんな去年と同じだよ けれども足んねえものがある 
     兄(あん)さの薪割る音がねえ バッサリ薪割る音がねえ
   3.兄さは満州へ行っただよ 鉄砲が涙で光っただ
     もずよ寒いと鳴くがいい 兄さはもっと寒いだろ


 家族が戦争に狩られた村の情景が痛いほど伝わるサトウ・ハチローさん渾身の!の反戦詩。そして今、謝罪があろうとなかろうとオバマさんのヒロシマ訪問が世界の核廃絶の画期!となることを、「平和信仰」と揶揄されようと嘲笑られようと、祈ります。



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吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
   


6 コメント

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蛍! (讃岐おばさん)
2016-05-13 23:31:55
子供の頃、実家の横が川でした。
魚を捕まえたり、泳いだり、時々懐かしく思い出されます。
川の竹藪で竹を切って、水に濡らして蛍をとったり、七夕飾りを作ったり。
四人姉妹でしたから、そうとう賑やかでした。
私は長女で一番下の妹とは7つ違い、その妹が脳梗塞で左半身麻痺、車いす生活です。
ご主人が素晴らしくて、よく面倒を看てくれています。

人生ってどこでどうなるやら、予測できないことが起きますよね。
自分にとって今しかできないことをやりたいと思っています。
返信する
ここはふる里・・・ (デ某)
2016-05-14 02:55:01
讃岐さん
懐かしい思い出コメントありがとうございました

> 子供の頃、実家の横が川でした。
> 魚を捕まえたり、泳いだり・・・
> 川の竹藪で竹を切って、水に濡らして蛍をとったり、七夕飾りを作ったり。

私の郷里は弓ヶ浜、家から10分ほど歩けば日本海です。
泳ぎも釣りも、七夕の笹飾りを流すのもすべて日本海でした。
川と海、同じようなちがうような、ちがうような同じような・・・(笑)
でも小さい頃は時々ぷかりぷかり機雷が流れ着きサイレンが鳴り響きました。
その時代、その土地柄が わかりますでしょ!?(笑)

> 四人姉妹でしたから、そうとう賑やかでした。

それはそれはかしましいことですね。
私には姉が一人・・・一人娘(息子)みたいなもので、余り一緒に遊びませんでした。
兄弟がたくさんいて 一緒に遊んでいる子たちが羨ましかったです。 

> 私は長女で一番下の妹とは7つ違い、
> その妹が脳梗塞で左半身麻痺、車いす生活です。
> ご主人が素晴らしくて、よく面倒を看てくれています。

末妹さんにとって おつれあいも然ることながら
讃岐さんはじめお姉様方の存在は さぞ心強いことと思います。

> 人生ってどこでどうなるやら、予測できないことが起きますよね。
> 自分にとって今しかできないことをやりたいと思っています。

旅も食事も何もかも・・・「今できることは できる今のうちにしておく」ですね。
それで 世界を股にかけて(失礼) 方々旅していらっしゃるのですか?(笑)
いみじくも腎がんのブロ友さんも つい先日、同じことを書いてはりました。
私は、いま出来ないことは 出来る日がくることを信じて 待ちたいと思います。

懐かしい歌をおくります。
ザ・シャデラックス「君について行こう」
『君について行こう この国を愛しながら ここはふる里 君と私のそして友達を育てたところ・・・』
 https://www.youtube.com/watch?v=C5mXhZTnAXk&spfreload=10
返信する
Unknown (ムベ)
2016-05-14 11:03:32
我が家の前は小川です。
昔、子どもが熱を出して寝ていると、網戸越しにホタルがぽうっと光りながら、お見舞いに来てくれました。

今はもう家も建て込んで来なくなりました・・。
ホタルの光は何か切ないです。
もうすぐまた、川をのぞき込むことになります。

「天国のお父ちゃん今日は」
素晴らしいプロポーズですね。
返信する
蛍の光 (デ某)
2016-05-14 15:47:41
ムベさん
コメントありがとうございました

> 昔、子どもが熱を出して寝ていると、
> 網戸越しにホタルがぽうっと光りながら、お見舞いに来てくれました。
私も小さい頃 扁桃腺炎でしばしば高熱を出し寝こみました
そんな或る日 父がとってきた蛍を蚊帳の中にはなしたことがあります。
思い出すだけで・・・胸がきゅんとなります。

> ホタルの光は何か切ないです。
> もうすぐまた、川をのぞき込むことになります。
かつて 小さな籠を手にみんなで ほっ ほっ ほ~たるこい! と歌いながら・・・
蛍も 種類によっては濁った水を好むことを知ったのは ずっと後でしたから
「そっちのみ~ずは に~がいぞ!」に力を入れて歌いましたね(笑)

> 「天国のお父ちゃん今日は」 素晴らしいプロポーズですね。
私の高校時代の同級生にナタリーウッド似の美しい女生徒がいました
或る男子生徒は高校入学時からぞっこん!でしたが、まるで相手にされず・・・。
それから10年近くたち 風の噂に二人が「結婚した」と・・・
嘘! と思うほど あり得ない まことに不釣り合いなカップルです
人の真情というものは あらゆる障害を超えて通じ!届く!ものなんですねぇ

スーザン・ボイルの歌う「Auld Lang Syne」
日本では「別れのうた」ですが、スコットランドでは新年のお祝いなどに・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=1rCZduGdax8
返信する
悲しみの深さ (六花)
2016-05-18 09:43:36
デ某さん お邪魔しますね。
春の息吹も 新緑の季節に心騒ぐこともない
無味乾燥な日々を送っています。
人生にはそんな季節も有るのですネ~
想像を超えるこの寂寥感は 
表現する言葉さえ無いように思います。

死別した者のたどる 方程式のようなものがあって
この頃体をこわしやすいとか・・ 
ただいま風邪引き中 今年のさくらを
もう一度見たいと思っていましたのに
それさえ叶いません。

ちあきなおみさん 二人とも好きで
今日はCD聞きながら寝ていることに。

彼女の悲しみの深さが いまなら分かる
六花です。
返信する
なにもない春 (デ某)
2016-05-18 15:58:15
六花さん
コメントありがとうございます

> デ某さん お邪魔しますね。
お邪魔だなんて・・・とんでもありません
私はこういうことをいっぱい書きたいのですが、振り向いていただけません。
「ブログだから好きに書けば?」と思われるでしょうね。
でも やはり 自己満足はつまらないなぁ・・・と。

> 春の息吹も 新緑の季節に心騒ぐこともない 無味乾燥な日々を送っています。
> 想像を超えるこの寂寥感は 表現する言葉さえ無いように思います。
> 人生にはそんな季節も有るのですネ~
 
えぞをさんは、私には ずっ~と羨ましいほど 輝いていらっしゃいます
そして 六花さんもご家族もこぞって輝いていらっしゃいます
誤解をおそれず記しますが、これほど祝福されたお別れはそうそうありますまい。
お互いにかけがえなく愛され慕われ抱きしめられてきたえぞをさんとご家族、
悲しみと 喪失感、寂寥感・・・それこそ絆の強さ深さの証しではありませんか。
人生には「そんな季節がある」としても、
人生は過ぎ行く時間の積み重ね・・・季節は移ろい繰り返され彩りをかえます。
六花さん どうかどうか お気持ちをつよくなさってくださいね。
心よりお願い申し上げます。

> 死別した者のたどる 方程式のようなものがあって・・・
> 今年のさくらをもう一度見たいと思っていましたのに それさえ叶いません。

仕事をリタイアするとき、誰しも「おつかれさまでした」と労わられます。
定年や任期満了でやめる人には「おめでとう」とお祝いの言葉も贈られます。
しかし辞職した(中途で辞めた)人にお祝いの言葉が贈られるのは稀です。
もし 人に神さまがさだめた寿命があるのだとすれば、
死別は 或る意味、一方の定年に喩えられると思います。
一つの「完了形」であり、絆は生前の絆のまま次へと引継がれます。
「方程式」のような様々な兆しも、
それを経て心身ともに体調を整えなさいね・・・との、シグナルのように思います。

> ちあきなおみさん 二人とも好きで 今日はCD聞きながら寝ていることに。
> 彼女の悲しみの深さが いまなら分かる
六花です。

悲しみの深さ・・・愛おしむ心の深さ、結ばれた絆の強さ、喪くしたものの大きさ・・・。
でも だからこそ より豊かに生きて行く糧でありますよう祈りたいと存じます

 襟裳岬(by 山崎まさよし)
 https://www.youtube.com/watch?v=eOHg-6aqJSQ
1.北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やし始めてるらしい
  わけのわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから
  黙りとおした歳月を拾い集めて 暖めあおう
  襟裳の春は何もない春です
2.君は二杯目だよね コーヒーカップに 角砂糖を一つだったね
  捨てて来てしまった 煩わしさだけを くるくるかきまわして 
  とおり過ぎた夏の匂い 想い出して 懐かしいね
  襟裳の春は何もない春です
3.日々の暮らしは厭でも やってくるけど 静かに笑ってしまおう
  いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らし過ぎたので
  身構えながら話すなんて あぁ臆病なんだよね
  襟裳の春は何もない春です
  寒い友だちが訪ねてきたよ
  遠慮はいらないから暖まってゆきなよ
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