デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー、海外旅行記、吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

かんわきゅうだい48(無名人)

2016-10-26 23:11:13 | かんわきゅうだい
   
    秋色が深まりつつあります。 コスモスと紅葉そして秋の風を切りとったQPの最新PC画です。
    秋を愛するひとは心深きひと愛を語るハイネのような僕の恋人...ハイネは実は男性名ですけどね。

  名前があるのに 無名人
 「有名」の定義は『世間に名の知られていること。名高いこと(広辞苑)』。勿論、有名には「悪名」も含まれ、人!がつけば「有名人」「悪名高い人」となります。そして殆どの方は有名でも悪名でもなく、名前があるのになぜか無名!の無名人です。

 無名人語録
 永六輔さんは市井の人々の言葉を拾い「無名人語録」を著しました。永さんが紹介すると無名人もたちまち半有名人になります。よく売れた書ですから印税もかなり入ったと思いますが、半有名人となった無名人の皆さんに印税は入ったのでしょうか。

  地方に無名人は...
 「無名人」の訃報は新聞に載りません。ただし、地方紙の地方版!には無名人の訃報もしっかり載ります。そのため、家族葬で済ませても訃報を見た方が後日、弔問に訪れたりします。過疎の進む地方には無名人はなく、みなさん一人一人が有名人です。

 親が有名人になるのは... 
 子どもが学校に通っていた頃、保護者の間で言われていたこと...『小学校では面白い子、運動のよく出来る子の親が有名人。中学校では成績の良い子の親が有名人』。高校から先は知りませんが、無名の親としてはいずれも当っている!のが悔しい(笑)

    

 憲法9条と99条
 法律には条文ごとに見出し?がついています。憲法9条は「戦争の放棄、戦力の不保持・交戦権の否認」と、結構!長い小見出しです。さて有名な憲法9条は皆さんご存知でも憲法99条は殆ど無名の条文です。しかし9条と同じくらい重要な条項です。

 憲法違反の大臣・議員は?
 99条の見出しは「憲法尊重擁護義務」。『天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ』と。無名の国民が憲法改正を望むのは自由であっても、有名人の偉い方々には尊重義務が課されています。

 ついでに憲法98条と国旗国歌法
 憲法は「法律の中の法律」と言われます。憲法にそのことが記載されており、前記99条の前の98条に「憲法の最高法規性...」が規定されています。一方、憲法には国旗も国歌も規定されていません。そもそも国旗国歌に関する法律もありませんでした。

 たった2条しかない法律
 平成11年、「国旗及び国歌に関する法律」が制定されました。しかし案外!無名の法律です。国旗国歌をめぐる事件?によく引用されますが、「国旗は日の丸とする(第1条)」「国歌は君が代とする(第2条)」の僅か2か条、簡単措辞?の法律です。


      シマジロウも家に戻ってゆったり...。内弁慶のシマ、やっぱりここがホームグラウンドです。

 ブログ界の...
 ブログ界にも有名無名があります。炎上ブログは兎も角、ランキング上位の有名ブログのアクセス数にはたじろぎます(笑)。カテゴリー毎にも有名人がいらっしゃり、その研究?をすれば社会学の論文の一つや二つ、否、数十本は書けるかもしれません。
  
 無名の凄い!俳人
 フーテンの寅さんこと渥美清さんが亡くなって20年たちました。現在の私とほぼ同じ歳に亡くなられました。いずれご紹介しますが、俳人としては無名ながら凄い!俳人でいらっしゃいます。彼の歌う「遠くへ行きたい」、今のわが心境により添います。



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【過去ログ目次一覧】
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ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f

13 コメント

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平成 (リーのママ@電車)
2016-10-27 08:50:37
平成11年って何年だっけ?普段元号を使わないのでピンと来ません。
でもそんな前に国歌は君が代と決まっていたんですね‼知りませんでした。
君が代は小学校で習って刷り込まれているので、メロディーが流れると歌詞が浮かびます。天皇の世が永遠に続きますようにと願う歌詞を、これからも歌い続けていくのでしょう。でも、君が代を聞くと不快になる人々もいるということは、忘れてはいけないと思っています。
QPさんの絵が足踏みしている秋を引き寄せたのか、今週末から寒くなるようです。
木々が秋のお洒落を楽しむように、短い秋を楽しみましょう。
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渥美さん (六花)
2016-10-28 09:37:33
こんにちは。
今回渥美さんの唄をこちらで知って
ちゃっかり自分のブログへも載せてしまいました。 スミマセン断り無しに・・。

渥美さんの俳句楽しみにしていますね。

ご両親様は如何でしょうか?
お母様の目は良くなりましたか?
ご心配一杯でしょうが 元気出してね
デ某さん。したっけネ~
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遠くへ行きたい! (讃岐おばさん)
2016-10-29 23:22:49
良い歌ですよね、心に沁み込んでくるような。
また時には逃げ出したいから遠くへ行きたい、など思ったり。

生まれたときから死へ向かっていると聞いたことがあります。
迷惑をかけないように、悔いのないように生きたいと思っています。
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Unknown (mikihana)
2016-10-30 11:46:50
先日はweb拍手へコメントをありがとうございました。
NHKの番組で渥美清さんの俳句を見ました。
熱心に句会へ出かけていらしたのですね。

コスモスとススキは優しく秋を感じる絵です♪
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ご無沙汰しております。 (北親爺)
2016-10-30 17:19:22
 有名と無名の境界がよく理解できます。私もその大勢の無名人の一人ですが、無名人の自由さを良く理解しております。有名人ほど自由が無く何かに拘束され、行き詰まり悪さをすることも稀に見られます。
 貴ブログを拝見しいつまでも無名人でいたいと改めて思った次第です。

 先日には我がブログへコメントを頂きありがとうございます。コメントを頂きながら気持ちの余裕もなくそのままスペイン旅行に出かけてしまいました。昨日我が家に戻った次第です。お許しのほどを。最近の釈然としない意見を二点書いたブログでしたが、デ某さんのご意見面白く拝見しました。正しくデ某さんの思いが感じられました。

 またこれから少しばかりスペイン旅行の感想等もアップしたいと思っております。ぜひご訪問いただければ幸いです。

寒さも厳しくなってきております。健康に留意され過ごされることを祈念しております。
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Re:リーのママさん「QPの絵に...」 (デ某)
2016-11-02 21:58:53
リーのママさん
コメントありがとうございました。返信が遅れ申し訳ありません
父が急逝し「悲しむいとまもない」一週間が過ぎました。

> 君が代は小学校で習って刷り込まれている...
> 天皇の世が永遠に続きますようにと願う歌詞をこれからも歌い続けていく...

「生前退位」をめぐり注目される天皇さん。
今の天皇さんは(憲法上、遠慮がちながら)国民を思う名君かと存じます。

「君が代」と「国歌」が法的にイコール!となったのは近年のことですが、
今!の天皇さんに敬意をこめて歌う「君が代」は あってもよいと思います。
同時に「立憲主義」の国是(憲法)にふさわしい国歌を制定すべきだと思います。

> QPさんの絵が足踏みしている秋を引き寄せたのか...

一週間ぶりにQPの絵を見、いま頃になって漸く今!をみつめているところです。
QPの絵の隅々に命が見え 命を感じています。
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Re:六花さん「最期」 (デ某)
2016-11-02 22:00:35
六花さん
コメント嬉しく読ませていただきました。返信が遅れてごめんなさい

> 渥美さんの唄を...ちゃっかり自分のブログへも載せてしまいました。

先刻訪ね、コメントもふくめて読ませていただきました 
六花さんらしい感受性を垣間見、嬉しく思いました。
これからさらにYou tubeもUPされ、ますますたのしみになりますね。

> 渥美さんの俳句楽しみにしていますね。

「いずれ紹介します」と記したものの、さぁ いつになりますか...。
渥美さんの俳号は「風天」。
『お遍路が一列に行く虹の中』の一句に 一瞬にして情景が浮かびます。
いまは その情景が涙に曇りますが...。

> ご両親様は如何でしょうか?

三笠宮さんが旅立たれたほぼ同じ刻に  父が空に旅立ちました。
母がその最期を看取れたことは 父にも母のためにも幸いでした。
主治医は診断書に「老衰」と記しました。
95歳。天寿をまっとうしたのに、号泣しながら喪主挨拶しました。
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Re:讃岐さん「遠くへ行きたい」 (デ某)
2016-11-02 22:01:56
讃岐さん
先日は失礼いたしました。コメントありがとうございました

> 良い歌ですよね、心に沁み込んでくるような。
> 時には逃げ出したいから遠くへ行きたい、など思ったり。
> 生まれたときから死へ向かっている...

永六輔、中村八大コンビによる 蓋し傑作!ですね。
『愛する人とめぐり逢いたい』の詞、
生涯 愛することになる人と 巡り逢いたい...の意として聴き歌っていました。
愛する人が空に旅立ち いつかまた空の彼方で巡り逢いたい...とも。
その意味で 誰しもみな 「死に向かっている」 のかもしれませんね。 
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Re:mikihanaさん「寂しさの果てなむ」 (デ某)
2016-11-02 22:03:31
mikihanaさん
コメントいつもありがとうございます
父が空に駆け上り返信が遅れてしまいました。

> NHKの番組で渥美清さんの俳句を見ました。
> 熱心に句会へ出かけていらしたのですね。

『やわらかく浴衣着る女の微熱かな』なんて...粋な句でしたね。
いま 父が旅立ってちょうど一週間、
疲れ果て風邪ひいて...粋に程遠く 『父おくり秋の夜長の微熱かな』。

> コスモスとススキは優しく秋を感じる絵です

私 QPのこの絵に ふっと心がほどけ涙で曇ってしまいました。
そして 牧水の歌を思いました。
「幾山河越えさり行かば寂しさの果てなむ国ぞ今日も旅ゆく」
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Re:北親爺さん「心意気」 (デ某)
2016-11-02 22:05:18
北親爺さん
北親爺さんらしいコメント、ありがとうございました

> 有名と無名の境界がよく理解できます。
> 貴ブログを拝見しいつまでも無名人でいたいと改めて思った次第です。

北親爺さんのコメントに「無名人の心意気」を思いました。
私もまた無名人でありたいと思いつつ
「咳をしてもひとり(放哉)」の心境には容易に至りません。

> 先日には我がブログへコメントを頂きありがとうございます。
> スペイン旅行に出かけてしまい...昨日我が家に戻った次第です。

私は郷里にて一週間、父を見送り、PCと離れていて失礼いたしました。
北親爺さんのスペイン紀行、また楽しみに拝読させていただきます。
ますますのご活躍をお祈りします。
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