柿渋 = Antiseptic Solution

   ~2004年 08月分 @ gooBLOG
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神様のおぼしめし

2004-07-13 | ▼てきぱき書きました
 ツバメの巣を観察してしまいました。 あまりに美しくて・・・  今まで気にも留めていなかったんですが、今日見つけた巣は ちょうどヒナが育ち盛りで ピーピー泣いてるんです。で、頻繁に親鳥が餌を運んできてて。

 そのヒナの口 じっくりみたことありますか?
口の中が 鮮やかな『黄色』なんですー! 
僕の見た巣は 建物の壁にへばりついていて 壁のコンクリートも巣の材料もくすんだ灰色のなかで ヒナたちの口の中だけが 遠くからでも目立つくらい『黄色』なんですね。 あれなら親鳥もピンポイントでヒナの口に餌を投入できますなーってくらいの目印色です。
きっと少しでも目立って 自分の口に餌を運ばせようというDNAレベルでの「我が、我が、主義」のように思えてなりません。

 自然界の中のものって 生きていくという機能に迫られてできているものって 時に 美しい造形となるように思えます。
 神様の創造物としての 生物の存在美です。
 

例えば、バナナなんてデザインとしてあれほど美しいものはないです。1本でも 房になっていても。 その存在感たるや。

例えば、猫のひげ。あれほど緊張感をもって伸びていく「毛」なんて人間はもう忘れてしまったのではないでしょうか。


 神様は地球上にいろいろな生物をお造りになったけど 一番の失敗作は 人間かもしれないです。
特に現代人。

 鍛え抜かれたアスリートの身体を見るときなら、神様の設計図どおりに造ると 人間てああなるのだろうな とは 思います。
でも、
例えば 今現在の僕の身体なんて・・・  涙。。

お腹の肉はプニュプニュし 髪の生え際はM字型にモデルチェンジしつつ、神様の創造物の中では最低の粗悪品に成り下がってきています。


 やばい、やばいですよー
このままじゃ神様に顔向けできない。
1人のよぼよぼおじじ としてじゃなく 神様の創造物としての人間の意地をみせないと・・・


 そんなわけで 明日は、僕が今 気に入っている 「ジョギングシューズ」と「万歩計」と「Yahoo!体重管理ページ」について書こうかなー。
 では おやすみなさい。。 


ツバメの画像を拝借しちゃったサイトさまです。 ツバメ達に対する愛情があふれているページでし。

千客万来!!

2004-07-12 | ▼てきぱき書きました
 お昼に初めて入った喫茶店でランチを食べてて ふと気が付いたんですけど、喫茶店て コーヒーチケットとかいうシステムで 10杯分 前払いで 割引がついたりするサービスありますよね。 
 今日のお店でも壁にお客さんの名前を書いたチケットたくさんフックみたいなのにぶら下げるように貼り付けてあったんだけど その1つ1つに よーく見ると5円玉が抱き合わせてあるのです。

縁起担ぎですね いわゆる。

(ちなみに画像右上のほうに小さく写っているのは 縁起物の熊手です。きっと年末に拍手打ってもらってお買いになったのでしょう。)

お客様商売って なにかと縁起を担ぎます。

 でも、お店商売に限らず、中小企業だろうと 大企業だろうと経営のトップにいる人って 多くの方が縁起を大事にしているようですね。神棚・神社なんてよく祭ってあるしね。


 ところで、縁起担ぎと 似てるか違うかわかりませんが・・
「祈祷・まじない」に経営判断を頼っている会社も少なくないと聞きます。

 僕の田舎のご近所さんに 大豪邸のお宅があって、なにしてる人の家か ずっとわからなかったんですけど 僕が高校生くらいになって 親が、「アソコはまじない師さんのお宅だよ。よく当たるらしくて 見料がすごく高いんだって。。」って、ぼそっと教えてくれました。僕が子どものうちには 理解を超えることは教えないように隠してたんだと思います。

 早く言ってくれないとー 
僕、子どもの頃その家の庭に忍びこんで、窓にかかってる「すだれ」ちぎって あれってストローのバカ長いような管からできてるでしょ? あの1本の先を折り曲げて「麩」をつけて、庭の池にいる鯉(←たぶん高価)がんがん釣り上げては 半殺しの目にあわせてたよー。 よくお手伝いさんみたいな人に見つかって 逃げまくってました。

多分 あの時の悪さを呪われて 今現在の僕は 不幸なんだ、きっと。 シクシクシク・・・

 そんな話はどうでもいいんですけど そのお宅の 奥の奥の間で 祈祷師に占なわれてる会社の社長さんが 会社の新規事業とか ボーナスの額とか リストラの規模とか 相談の上決めてるかと思うと もう 怖くて (((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル ですよー。


 ただ、裏を返せば 経営者ってのは 他に頼る人もいなくって全ての責任をかぶる立場で 何かにすがりたくなるような修羅場もいくつも直面してるんだろうなあ。
 サラリーマンは気楽な家業ときたもんだ!って歌があるのも経営者の方々の身を削る決断の上にあるということで・・・  
社長さんて大変なお仕事です。日々、経営判断ごくろうさまです。


 たぶん、過酷な商売なんだろうなー 特にオーナー経営者なんてなおさら。
若いうちの気力体力がみなぎっている時でしか 豪快で緻密な判断・飛躍なんてできないかもしれません。それくらいに会社を維持して大きくすることなんて 難しいことかもしれません。



だからさー Y売新聞の偉い人ー。
もう引退しなさい。
あるいは、いつ引退すべきか 占なってもらいなさい。

さもないと あんたんちの庭の池の鯉 釣っちゃうよ。
いるのか?鯉。あの人の家に・・・  いるわな、きっと。
さ、鯉こく食べたい人 この指とーまれー

うまいのか? 錦鯉・・・

荒海

2004-07-11 | ▼大事なことは メモ、メモ
日曜日、ちょっと涼しい。まさに選挙日和だ。 なのにこの投票率(17時現在)。どうなってんだ? ことによると 日本はもう だめかもしれないな・・・

 例えば渋谷に出かける人は 渋谷だけですべての目的を達成できてしまうし、例えば銀座に出かける人は 銀座以外の街には 魅力を感じていないかもしれない。

 インターネットの中でも 無限にある情報のなかでも 日常で自分が見てまわっているのは ほんの、ほんの、限られた狭い街のなかをうろうろしているだけのような気がする。 でも急に銀座に行ってこいといわれても 隠れた名店は一軒も見つけられないまま日が暮れるだろうし 急に渋谷に行ってこいと言われても ナイフで刺されて はい、それまーでーよー な結末が予想できる。

新しい世界に目を向けるには 誰かの案内が必要のようだ。
google で うろうろ回るより 誰かの案内があったほうが 確実に新しい街にも 馴染めるだろう。 信頼できるブロガーさんを見つけるもよし。 信頼できる記者さんのいる雑誌を定期購読するもよし。 結局、人なんだなーって、デジタルな時代なのに変な意味で 安心したりしてね。


そんなわけで、前置きが長くなりましたが、今日ご紹介するのは
小ネタBlog~純情派
さまのところ。
そこで紹介されていたビデオクリップを 僕は自分のDドライブに ダウンロードしました。 何度でも見たい映像です。 泣・・・
「おかえりなさい」


今朝の「題名のない音楽会」見ましたか?
7月11日(日) 題名のない音楽会21
「チェロ公開レッスン開催」
題名のない音楽会21◇バイオリンとチェロのデュオ、クリスティーナ&ローラを迎える。クリスティーナが、プロのチェロ奏者を目指す日本の女性4人に公開レッスンを実施。指導の様子を通じて、チェロの魅力を伝える。また、クリティーナ&ローラとレッスンを受けた4人がエルガーの「愛のあいさつ」を演奏する。
すごかったですよー クリスティーナに人生を教えられたって感じ。ビデオに撮っておけばよかったー。熱い人でした。松岡修三さんと同じくらい熱い。

きっと誰かのブログで 番組レビューとしてコメント起こしてくれてないかな? 座右の銘になるような言葉の連発でした。見つけたら記録としてここにもまた 残しておきたいと思います。


それでは、今晩は選挙特番に 集中します。 また明日ー!





カテゴリーわけ

2004-07-10 | ▼トホホおじじの つぶやき
昨日は カテゴリーを分け直していて そのまま 寝入ってしまいました。 暑さと疲れで ちょっと 最近よぼよぼしてきています。 皆さんは夏ばてしてないですか?

名古屋は局地的な豪雨で 僕のところは平気でしたが 小牧インターチェンジが水没したりしましたよお 
でも、その分 ちょっとだけ涼しくて 生き返りました。



昨日更新しようかなーと思ったのに おもろいサイト見つけちゃって 遊びすぎました
ちょっと、ご紹介を。
鼠道  

画面上で書道ができて それを 掲示板みたいに 残しておけるようです。
画面 左下に連番ででているのが 過去の投稿作です。
ちなみの僕の作品は、
2613番 と
2614番 に残しておきました。

暇で暇でしょうがない時にでも 見てみてね。

あと いかしたのが(死語)書けたら僕にも教えてくださいね。
ではまたー

危機管理の重要性?

2004-07-08 | ▼てきぱき書きました
まあ、僕も名古屋のジャックバウアーか?とまで恐れられている危機管理のマニアですから 今日の話は専門的な話になるかもしれません、すいません。

 なんの事かというと 定食屋さんに団体で入ってしまった時にナニを注文するか?ということです。  なんのこっちゃ。



 今日、遅めのお昼ご飯を いわゆる定食屋さんで食べてたのです。午後2時を過ぎていましたから お客は僕ひとりでした。お店はご主人とバイト君の2人でやっているような小さな店でした。
 
 そこに思いがけず団体さんが御来店になったのです。文化サークルかなにかの帰りでしょうか。 40~50歳代くらいのご婦人方が 12、3人というグループで御来店です。
小さなその店は もう満員です。

僕が来た時点で もうランチタイムは終わっていて、僕も一般メニューから オムライスを注文したという時間帯です。

 あらー、急ににぎやかになったなー と僕はオムライスを食べながら ご婦人方を見ていたのですが、しかしまあ女性というのは女子高生も奥様方も ノリはほとんど一緒なのですね。 あーだ、こーだと言いながら それぞれにメニューを覗き込んでいます。
  「あたし、デミグラスソースって苦手なのよねー」
  「そおそお、今日の先生は 陶芸もお好きなのよねー
   この間お宅にお邪魔したら もう・・・」
  「蒸すわねー、それにしても。」

全然会話にはなっていませんが 皆様楽しそうです。

 遠巻きに恐れをなしているようにも見えるバイト君に対して 彼女達は三々五々注文をしはじめました。 これがまた見事なまでに ばらばらの注文です。
「グラタンとシーザーサラダね」
「ボンゴレスパお願いね」
「ホワイトソースのオムライスっておいしそうだわー」
「あらー、鴨南蛮はないの?」
        「それはちょっと置いてなくって・・・」ほぼ涙目のバイト君です。


 僕はこの恐ろしい光景に 背中に悪い汗をかきながら 食事を終え とっとと店を出たのですが、この後の店内の情景はだいたい想像がつきます。

どんなに手際のいい料理人であったとしても 彼女達の食事が全部出揃うには 20分も30分もかかるでしょう。



「お料理まだなのー? もう 遅いわねえ・・・」


 彼女達の苛立ちが目に浮かびます。
でもさー ちょっと考えれば 分かりそうなものです。

 もし僕がこの団体とご一緒した添乗員だったとしたら、入店したらすぐお店のご主人と どういったメニューが早くできるか? ということを相談します。そして、彼女たちに3品目程度の選択肢を提示して その中から選んでもらうように協力を求めます。 少しでも早く全員のお皿がテーブルに並ぶことを優先したほうが 精神衛生上 得策です。

もし添乗員なり幹事なりが存在したならば そうすることが 
『 危機管理 』 に相当すると思うのです。




 と、ここまで書いてみて ふと 思いなおしてみたのですが、もしかしたら僕が立ち去った後の店内は 別の景色が広がっていたんじゃないでしょうか。

 彼女たちの注文の品は さっぱり来ません。だけど彼女たちはまったく気にすることもなく 延々とおしゃべりを続けているのです。
彼女たちには 食事というのは 優先順位のだいぶ下のほうの目的であって、お友達と楽しくおしゃべりができる空間があれば それが なによりのご馳走なのではないか? という気がしてきました。 多分 麦茶の入ったポットでも出してもらってきて 自分達でどんどん注ぎながら、 今日の出来事、近所の噂話 ヨン様の動向 嫁の悪口。。
彼女たちの楽しいおしゃべりは終わることを知りません。

お店のご主人はもう大変かもしれませんが 2時間以上の長い楽しいお昼ごはんを済ませて 彼女たちはニコニコあのお店を後にしたかもしれません。


僕のいらぬお世話などまったく無意味であって 彼女たちには 危機管理もへったくれも ないもんだ、てな具合かもしれません。



昔聞いた小話を一つ。

 アメリカの小さな町に 合衆国大統領が視察に訪れることになりました。
その町の町長が とある一件の農家に「ぜひ大統領が訪問する日に お宅の農場を視察したいのだが。」と 名誉ある訪問を受け入れてくれるよう要請しました。
 すると、その農家の奥様が言いました。、
「あー、その日は無理ですね。 ご近所で ビンゴ大会 があるから 私はそっちに行かないと・・・」


 世界を動かしているのは有史以前から「女性」かもしれません。

マニュアルどおり

2004-07-08 | ▼てきぱき書きました
 今晩は帰り道にお腹がすいて ケンタッキーフライドチキンに寄ってしまいました。相変わらずジャンキーな食生活です

 ファーストフードやコンビニは 接客マニュアルがしっかりしてて ある意味味気ないかもしれないですけど どの店に行っても 同じ接客サービスが受けれるもののはずです。
無愛想な店よりは ましです。 マニュアル通りだとしても、仮に気持ちがこもっていなかったとしても。

 と、さっきまでは思っていました。
ところが、今日のケンタは 一味違いました。

 最近は多くのお店でお釣りの小銭を渡すときに一方の手のひらを下で受けるようにしませんか? もし小銭を受け損ねた時に下で受け止めれるかのように 両手でお客の手をはさむようにお釣りを渡してくれますよね。
 これもマニュアルに載っているのかもしれません。確かに丁寧な感じがします。
今日のケンタのお姉さんもそうでした。
ところが、次の瞬間、僕の想像力を超える 緊急事態が発生しました。


今日のケンタのお姉さんの手は 明らかに僕の手を包みこんでいました!!
下に差し出した手は 完全に僕の手の甲に ふれていました!!!
二人の 手と 手は ぴったりと密着していました!!!!

ドキドキしました・・・
中学生の頃の僕が感じた ドキドキが 四半世紀の時を超えて再び僕に舞い降りました。

 僕の容姿がヨン様バリの好青年なら わからないでもありません。きっと僕は 彼女に一目惚れされた幸運な青年です。
ところが僕の実態はと言えば、  ぱっと見は 疲れたおっちゃんだが よくよく見れば 疲れた果てたエロおっちゃん という情けない風情です。 お店の女の子に一目惚れされたとは考えられません。
なのに彼女の手は 明らかに僕の手を包み込んでいます。彼女の体温と皮膚のきめまでが直に伝わってきます。
ドキドキドキドキ。

 思わず、彼女の顔を見つめてしまいました。でも彼女は何事もなかったかのように ニコって笑って「ありがとうございました。」と ペコリとお辞儀したのです。

マニュアルか? マニュアルなのか? それとも 恋?



間違いなく マニュアルです。

 でも、彼女なりにマニュアルを解釈して精一杯の接客をしているのです。きっと・・・ 
ものすごい勢いでこのお店が、というか彼女が好きになりました。
もう週に7回でも このお店でフライドチキン買って帰ろう。
健康診断の中性脂肪の値が 赤く印字されても構わない。彼女のためなら!

はたして この恋は 成就するのでしょうか?

                 いや、だから マニュアルだってばー。。

右手をご覧下さい・・・

2004-07-05 | ▼じっくり書きました
 その日のお客様は 盲目だった。 もちろん 前もってわかっていたことだけど ちょっと不安を感じながらも僕は空港までお迎えにあがった。

 当時、カナダの現地ツアーガイドだった僕は その日から3日間 日本からの一組の「新婚旅行」のお客様をご案内することになっていた。おふたりのうちご主人は弱視で でもメガネと専用のルーペを使えばある程度の大きさの文字を追うことはできる。そして奥様は完全に盲目でいらした。

 昨日・一昨日の私のブログで書いたように カナダは大自然を楽しむ旅行先だ。 雄大な山、氷河、湖 すべてが圧倒的なスケールで観光のお客様を魅了する旅行先だ。
ただそれは健常な人間から 『見た』 パノラマなのだ。
 果たして目が不自由なお客様に どこまでそれを伝えられるだろうか? 僕は、明らかに不安な心境で そのお二人をお迎えすることとなった。

 バスガイドさんなら言うだろう。「右手をご覧下さい!」
でも、今回のガイドに限っては「ご覧下さい」は 禁句 である。お二人には景色は「ご覧に」なれないのだ。
だけど、せっかくカナダまで しかも新婚旅行で来て下さったのだ。何かを感じていってもらいたい。僕の懸命なガイドがはじまった。

 僕は僕の目に映るものを 次々と解説していった。
見えるということが どんな言葉より簡単に人にものを伝えることができるのだと 実感した。湖の青さを 迫り来る山の迫力を いったいどこまでお二人に伝えることができるだろうか?

 難しかったし、つらかった。
つい「右をご覧下さい」とか「前方に見えてきました・・・」とか
目に見えることを前提とした話し振りになってしまう。その度に気まずい思いをして 言葉を替え、僕の貧困なボキャブラリーのなかからできるだけ想像していただけるような説明を述べ続けた。


 できるだけ視覚以外の感覚でカナダを感じていってもらおう。

 時間の許す限り車を降り、歩き、立ち止まり、触れていただいた。
氷河の溶け水を集めた湖は その水に手を入れると氷河の歴史を感じさせるくらいに冷たかったし、
短い夏を急ぐように咲く高山植物は日本のそれとは違った花ビラを持つのだそうだ。(初めて触れる花だとお二人に教えていただいた。)
真夏なのに寒くて凍える氷河の上を歩くときには お約束のように滑って転びそうになってくださった。
氷河の上を渡る風は 強く冷たく ある標高以上ですっかり飛ぶ鳥の鳴き声も途絶えてしまったと 奥様はおっしゃった。

もっと、もっと。あれもこれも お二人にはカナダを感じていっていただきたいと僕は願った。できるだけカナダらしいものを と お皿に盛る料理を選び、日本とは違う道路の舗装に触れていただき、熊よけのふたのついたゴミ箱まで開け閉めしてみせた。
行く先々のカナダ人のスタッフも皆 とてもフレンドリーにお二人に接してくれた。いつもと同じように冗談を飛ばしながらお二人に気をつかってくれた。英会話にも興味があるご夫婦だと知ると ゆっくりとやさしくお二人に直に挨拶しに来てくれた。



 僕は何度も言葉の選び方を間違えてきっと失礼な物言いも多かっただろう。お二人がハンディキャップを更に感じてしまうような案内も何度もしてしまったはずだ。
でもお二人は僕がご案内してる3日を通して にこやかでいてくださった。むしろ僕のほうが気を使ってもらっているという状況だった。
「いいんですよ、右に見えますのが~~~ って言って説明してください。その方向にあるんだなーって想像したほうが楽しいから。」奥様は言ってくださった。
 僕は自分の説明の下手さに 自己嫌悪に陥りながらも なんとかかの地でのガイドをやり続けた。正直言っていつもするガイドの300倍くらい 僕は疲れたと思う。お二人を部屋までご案内したあと 僕はへろへろになって帰宅して、反省ばかりしながら眠りに落ちた。



 最終日、空港で お二人の次の目的地への搭乗手続きを終えて ゲートまでお見送りをした。
僕は本当に至らないガイドだったことを わびた。
いつもなら謙遜して「いたらないご案内ではございましたが・・・」と言う決まり文句だが、この時ばかりは本気で いたらなかった と思った。
それなのに、お二人は僕にねぎらいの言葉までかけてくださった。そして 奥様のおっしゃった一言が、


『 カナディアンロッキー 本当に 「きれい」 でした。』   だった。


救われた と思った。

僕が ぼんくらな目で見るよりも 様々な「カナディアンロッキー」を お二人はきちんと見つけてくださっていた。
決して僕のガイドが的を得ていたわけではない。
ただ大自然というのは僕が想像したよりはるかに多様な表現力をそれ自身持っていたというだけのことなのだ。

それでも僕は 心の底から うれしかった。

うれしくて、うれしくて、
帰り道、一人だけの車内で 僕は、涙が止まらなかった。


この世のものとは思えないほどの  青

2004-07-05 | ▼てきぱき書きました
アメリカカナダ、ニュージーランドもロシアでも北欧でも 氷河が残っている地域でその氷河のふもとに湖を見つけたとき その色は「この世のものとは思えない」なんて言いたくなるくらい もう果てしなく青いのです。
氷河のふもとにある湖の 一例です。 色調整しなくても ホントにこんな色です。 別に僕が旅行業だからってわけじゃなく 一度は見る価値がある色です。お勧め景色のおすそわけ。
 これらの湖の水をすくってきてガラス瓶のなかで透かしてみても まったく青い色がついているわけではありません。でもルーペか顕微鏡でのぞいたら細かい細かいなにか浮遊物を見つけることができるはずです。もちろん色はついていません。あくまでも水は無色透明です。

 昨日、氷河は氷の塊がゆっくりゆっくり山肌を落ちているという話を書きましたが、ゆっくりでも強い圧力で氷はその姿を山肌に沿わせるように変化させながら落ちていきます。でも姿を変えるといってもがちがちの氷です。すべり落ちながら山肌を少しずつ削っています。
 その削りかすともいえる細かい粒子 ロックフラワーとか言うそうですが、そいつが湖に漂う浮遊物の正体です。粒子が細かすぎて水の中で沈むことなく均一に漂っているのだそうです。 ちなみにロックフラワーのフラワーは「flour」、岩の粉という訳だそうです。氷河が削った岩の粉 が 氷の溶け水とともに湖に流れ込んでいるのです。

 
 でね、でね 太陽からの光が差し込むと 光には七色なんていうですが波長のちがういろいろな色が混じっているですね。人間が見える「色」ってのはその波長の違いであって しかも波長によって性質もちょっと違っていて・・・
直進性の強い色、回り込みやすい色。反射されやすい色、吸収されやすい色。話がややこしくなるのでハショリますが、水中に漂うロックフラワーのせいで太陽の光のうちこれらの湖では 青い色のみが反射されて人間の目に飛び込んでくるそうです。

バスクリンをいれたお風呂のお湯についている色と ちょっと理由がちがう 氷河の溶け水を集めた湖にのみ許された 青のアイデンティティー。


 短絡的ですが、もし男女で こんな湖の色を眺めたら 二人は間違いなく恋に落ちそうです。
 まあ 氷河のあるようなところまで一緒に旅行している時点で もうロマンチックなお二人だから いまさら 舞台設定は必要ないかもしれませんけどね。
最近は生意気に高校生でも修学旅行で 海外に行ってくださるから(急にお客様は神様って気になってきましたが・・・) 思いがけず、好きでもなんでもないクラスメートと湖を見るのは危険だな。
 想いを寄せている相手を狙って湖を見にいってくださいね。


ちょっとでも涼しく・・

2004-07-03 | ▼てきぱき書きました
気分だけでも涼しくなるのに氷河の写真でもいかがでしょ?
氷河 冷え冷え~

氷河って動いてるんですよね
氷の下に水が流れてるんじゃなくって、氷自体が 一時間に何センチというゆっくりした速さで山の上から下へ流れているですね。

氷という硬い物体が山肌を滑り落ちることから 山が削られて
カール とか フィヨルドとかができるんじゃなかったかなー
スキーで標高の高い山に登ると ボール状になった山の斜面て日本でもあるですね。あれも以前には氷河があったってことの証明だとか・・ 昔は日本も氷河に覆われてたらしいもんね 見たことはないけど。 

明日は氷河が山を削ることによってその下にできる湖の色が青くなるっていうロマンチックなお話でも・・

暑すぎだから お気楽に。

2004-07-03 | ▼大事なことは メモ、メモ
なんで? もう梅雨終わった? 暑すぎです。このまま真夏突入かなー 去年なんかも名古屋は平気で体温超える気温になったしなあ。もう 憂鬱です。

そんなわけでお気楽なお気に入りサイトご紹介。
はてなダイアリー - blog漫才
コビペでパロディー作るんですが おもろいでっせ。


 昔、タモリさんのオールナイトニッポンやってたとき(古すぎですか?そうですか・・・)その中のコーナーの一つで NHKのニュースの音声を切り貼り編集して めちゃくちゃなニュースをでっちあげてしまうというのがありました。

 当時はNHKのニュースなんて 笑いとは対極にある冷静沈着さで読み上げるものだったから、編集の結果がもうそれはそれはおかしくて。
 でも、何回は放送が終わった後で NHKからクレームが来たとかで著作権に触れるという理由で・・ 僕が生まれて初めて著作権というものを聞いたのはその時でした。

blog漫才を見ていると当時のことが思い出されて。

当時ラジオよく聞いてたよなー
一応受験勉強の友という役割だったかもしれないけど、一生懸命テープに撮ったりして。でも90分テープしかなくてでオートリバースもないし 夜中にテープ裏返せなくて 何度も涙を流したもんです。
 
 そんな僕も夜中には「ラジオ深夜便」しか聞かなくなっちゃってすっかり お年寄りです。

たまーにオールナイトニッポン聞いても 99しか知ってる人いなかったりして。。 
知らない人でも もしかしたらって聞いてみたら・・・  やっぱりつまんなかった。。
なに言ってるんだか 笑いのツボがまったくわからないです。

昔って若者向けって言っても出演者は 大人で、笑いに厳しい人 多かったような気がするけどなあ。たけしさんとか谷村さんとか。
こんなこと言う時点で おじじなのかなー 自分。

 関係ないけど 今やネットでラジオ聞きなおしできるのね。
でも曲がかからなかったりCM自体入れれなかったり ここでも著作権が 楽しみの邪魔をしてます。
なんのための著作権で、誰のために古いままなのか
いい加減考えないと ますます CDなんて買いませんよー
ほんとに関係ない話でしたね。 スマソ。
TBSでの伊集院さん
MBSの鶴瓶さん
ABCの上沼さん

パンでも 焼くか・・・

2004-07-01 | ▼「はじめまして」僕とブログ
 今日、春野美咲さまからコメントもらいました。 コメントの内容を かいつまんでご紹介すると、「 よー 毎日毎日、いろいろと書きまんなー。」ってご意見です。 かいつまみすぎ?

 ほんと、おっしゃるとおりだよなー 1円の利益にもならないのに 
なんで毎晩30分も40分間もパソコン睨んでカタカタやってるんだろう? 僕・・・

 ブログっていう新しい媒体は、個人の中でどのような価値を持つようになるのかなー
って改めて考えさせられました。
新しいがゆえに これまでの 何か別なもの ともうまく比較できないですよねえ。
特にこんなにブログが流行する理由まで探ろうとしても・・・





 僕個人に限っていうならば、ブログ書きは パン作りのようなものです。
 
 パンの材料=小麦粉にあたるのが、今日一日で見た聞いた感じた事です。身の回りで起きた事とかニュースとか。
このカップ1杯の小麦粉をただテーブルの上にぶちまけても散らばるだけで楽しくもなんともありません。もちろん食べてもおいしくないし。。

 その小麦粉からパンを作る際に必要になるのがイースト菌です。ブログを書くときにイースト菌に相当するのがネット上のいろいろな参照ページです。ネット上からはどれだけでも無尽蔵に情報を入手できるのですが それを詰め込みすぎても パンは膨らみすぎたり イースト臭くなったりしておいしくはなりません。適量のいいイースト菌を混ぜ込んでこそ おいしいパンができあがるようです。

 パンのもとになる小麦粉とイースト菌を混ぜ込んで、こねて丸めてパン生地を作っていきます。。
 
 経験者の方ならパン作りの楽しさはご存知でしょう?
ひっぱったり伸ばしたり丸めたり まな板の上に叩きつけたり。
しばらく発酵させる時、容器の中でプワーンと膨張するさまをのぞいているだけでもワクワクしてきます。
できたパン生地を今度は思いのままの形に巻いてみたり、ちぎってみたり、くるみや果物を混ぜ込んでみたり。
更にはそれをオーブンに入れて焼きあがるときの匂いといったら、自分で作らない限り感じられない「幸せの匂い」です。


パン作りと同様にブログも自分の思ったままにどんな形にも味にも作っていけます。まあ それがおいしいかどうかは別問題ですけど・・・  パン作りでも失敗はツキモノです。

パンって食べるのももちろんいいけど、作る行為自体がもう それはそれはワクワクする楽しい作業なんですよねー。
ブログをやっている人の中にもこれに似た楽しさがあるんだろうなー、きっと。



 出来上がったパンを売り物にできるのは 一部のプロのライターさん、作家さんくらいです。プロフェッショナルパン屋さんです。きっと朝、早起きです。てか、むしろ朝まで寝ないでパンをこねているような人たちです。
 それに比べて、僕を含め 大部分のブロガーさんの作るパンは売り物になる程には おいしくは焼き上がりません。他人からはこんなの買いたくないよーって言われてしまいます。

でも それでもいいのです。

パンを作ること それ自体の幸福感て 実際にやった人にしかわからない快感なんだもん。


 時々、僕のつくったようなパンでもボランティアで味見してくれる奇特な方がいらっしゃいます。
「うわーイースト臭いー」とか「ちょっと塩からすぎー」とか「硬すぎだよ、歯折れそう」とか「膨らみすぎて見ただけでお腹いっぱい」とか
いろいろ感想を言ってくれます。自分でもそう思うような味だから、やっぱりね。て思います。
 たまには、「今日のはまあまあ食べれたかな」とか「このパンならジャムと合わせるとおいしそうですね」とか 褒めてもらうと アマチュアパン屋さんは大喜びです。腕パンパンになるまでこねておいてよかったなーとか思っちゃいます。


ストレス解消に 夜中にパンをこねる人の話は、小説の題材としてありがちですけど、
ストレス解消に 夜中にブログを書く人ってのも これから たくさん出現する予感がします。実際、僕のストレス発散方法のひとつに「ブログ書き」は大切なものになってますし。

1円の利益にならなくても やっててもいいですよね。ブログ・・・