ZOU研究所通信

研究員100名体制!へ向けて邁進する

ZOU研究所長の日々グダグダな雑感です。

君がここに居た証に

2009-04-14 14:15:01 | Weblog
昨日の記事でも書きましたが、
「LOVE DAVE LIVE☆君がここに居た証に…」と題した展示が始まりました。
昨夜行って来ました。まぁ19日にも観ることは出来るのですが、
先に行っておかないとね……

今回の展示を企画、実施してくれた、まるさんのデイブさんへの手紙を
以下引用させていただきます。(SNSかちねっとより)

******************

LOVE DAVE LIVE☆君がここに居た証に…。デイブさんへの手紙。

「またね」と言って別れて
それが最後になるとは思わない。

先月の9日の朝、一本の電話で起こされた。
「デイブが死んだ」
つい1週間ほど前に会った時の彼が目に浮かぶ
言葉がつまって
涙が止まらなかった目覚めだった。

デイブさんに初めて会ったのは、センターで行われた
ライブイベントの時だった。
大きな身体、温かみのあるサックスの音と
流れ出るメロディ。

それから…よく彼を見かけたのは
立石の仲見世にある小さなお店だった。
勤めていた会社が倒産し、
彼はそこでしばらく働いていた。

まだ葛飾のまちに
知り合いの少なかった私にとって
名前をきちんと呼びかけ、迎え入れてくれる存在だった。
一人でその場所へ行っても、
そこからまた別の人へとつながっていった時期だった。

演奏…彼のサックスは、この人の人柄をよく現わしていたと思う。
「俺が俺が」という音ではなくて
周囲の音をよく聴きとり、
全体を一緒に盛り上げてゆく人だった。

今でも覚えている。
もやいへの寄付金を集めるためのイベントで
実行委員を組んだときのことや
おまつりで、サックスを吹きながら観客の間を歩いていた姿。
まちづくりシンポジウムのオープニング。

こうしたイベントでも、
彼はそこに参加することの意義を
ちゃんと分かっている人だった。

そんな彼が、サックスを手放さなければならないほどに
切羽詰まった時期があったことを…悔しいけれど
あとで聞いた。

こうして自己の利益に帰すだけでなく、
いつも誠実な態度で
快く迎えてくれた彼のことを
このような人が、
このまちに在ったことを少しでも伝えてみたい。

最後に会話したのは、亡くなる一週間前だった。
「仕事、決まったんす」
大きな手と握手して「またね」と言って別れた。

今月、4月19日
センターで音楽を通じた仲間が集まり
ライブが行われる。
そこへ参加する人の志の全ては
(会場費をのぞき)
遺されたデイブさんのお母さんへ贈られる。

いつもそばに居た友達にとって、
演奏していた仲間にとって、
演奏するたび
いつでも聴くだろう。
「ここでデイブのサックスがこう入る」
高まってゆく、低く響く…という風に。

彼の誕生日には、多くの友人が集まった。
その翌日、昼前に仕事場で倒れ、
夜には亡くなった。
まだ39歳だった…。

演奏家としても、
人としても一流の人だった。
今日、数人が集まってパネルを制作し
センターの情報コーナーに飾る。

葛飾のまちに暮らし、人とのつながりを持ち
精一杯に生きた彼、
「君がココに居た証しに…」

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