CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-133「クラユカバ」(日本)

2024年04月29日 12時16分43秒 | 日本映画

急がば3年、寝て8年

 探偵社を営む荘太郎は、近頃世間を騒がせている集団失踪事件の捜査に乗り出す。目撃者はおらず、犯人の意図も不明、その足取りには必ず不気味な轍(わだち)が現れる。

 手がかりを求めて街の地下領域「クラガリ」へ向かった荘太郎は、黒がねの装甲列車とその指揮官タンネに出会い、運命を大きく動かされていく。(「作品資料」より)

 

 「クラメルカガリ」と同じく塚原重義監督製作のアニメ。

 2本同時公開されている。

 こちらもレトロな雰囲気で、〝クラガリ〟と呼ばれる地下領域で物語が展開される。

 探偵社を営む荘太郎は、世間を騒がせる集団失踪事件を調べることになり、クラガリに足を踏み込むことになる。

 そこで蠢く様々な集団と出会い、やがて争いに巻き込まれることになる。

 集団失踪については少し謎めいたものになっており、クラガリで爆走する〝鬼の四六三〟の列車長、タンネが絡んでいるように感じる。

 そして、更に荘太郎の幼少期の父親の記憶が鍵になっているよう。

 鬼の四六三とクラガリを根城とする仮面組との争いは現実的であり、荘太郎が辿っていく記憶と行き着くものには、幻想的な雰囲気があったな。

 正直、集団失踪事件に関しては、解決したのかどうかよく判らない顛末であったな。

 クラガリの世界がちょっと異国情緒があり、全体的にはレトロ感満載。

 幻想的なクライマックスは興味深い展開であったが、事件の顛末は幻想の中に消えていくような作品だった。

/5

監督:塚原重義

声の出演:神田伯山、黒沢ともよ、芹澤優、坂本頼光、佐藤せつじ、狩野翔、西山野園美

於:シネ・リーブル池袋

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