CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-120「悲しみより、もっと悲しい物語」(台湾)

2020年06月20日 08時53分28秒 | 台湾映画
言葉で説明できるなら、愛に悩む人はいない
 高校一年生のときに出会ったKとクリームは、互いに家族を失い、孤独な者どうし身を寄せ合うように一緒に住むようになる。
 成長しKは音楽プロデューサーとなり、クリームは作詞家として活動するようになる。互いにかけがえのないパートナーとなる2人だったが、決して一線を超えることはなかった。
 Kはクリームを愛していたが、その気持ちを彼女に伝えることはなかった。なぜならKは白血病に侵されていたのだ。
 そして自らの余命を知ったKは、クリームの幸せを願い、彼女を託せる男性を探し始めるのだったが…。(「allcinema」より)


 公開されていたのが、ちょっと記憶にないが、2010年に日本で公開された、クォン・サンウ主演の韓国映画「悲しみよりもっと悲しい物語」を台湾でリメイクした純愛ロマンス。

 邦題は、読点を付けて、違いを表しているんだな。

 互いに家族を失い、孤独に震えるKとクリームは、高校時代に知り合い、一緒に住むようになる。
 高校生同士が一緒に住むということに、ちょっと突っ込みは入れたくなるが。

 しかし、お互い惹かれ合いながらも、Kはクリームに想いを伝えない。
 白血病に侵され、余命わずかなKは、クリームを深く愛するが故、彼女が幸せになるよう、別の男と結ばれることを望み、その実現のため行動まで起こす。

 Kの気持ちはよく判ると共に、ちょっと独りよがりの部分も有るのではないかなと思わされる。

 それを知らずに、Kへの想いを抱えながら、Kの言うとおりに別の彼氏を作ろうとするクリーム。
 そんなクリームの気持ちも切ないものであったが、それで選ばれたヨウシェンもちょっと可哀想な感じがしたな。

 果たして、このままクリームはKの病状を知らずに、ヨウシェンと付き合うのか。
 そしてクリームの知らぬうちにKはこの世を去ってしまうのか。

 悲しみは誘う話であったな。

 しかし、実は隠されていた真実が最後に明らかになり、更に悲しみを誘う。
 
 その結末を考えると、ちゃんとKは気持ちを打ち明けた方が良かったんではないかなと思ってしまうが、それが出来なかったが故に切なさの募る展開になったんだな。

 自分が死ぬと判り、深く愛する人に対してどうすればいいのかを、ちょっと考えさせられる話。

 切なさの募る物語であった。

/5

監督:ギャビン・リン
出演:リウ・イーハオ、アイビー・チェン、アニー・チェン、ブライアン・チャン、A-Lin
於:新宿武蔵野館

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