18-081「モーターラッド」（ブラジル）

井戸のことは知ってた？
　バイカーのヒューゴはガレージに忍び込んで部品を盗もうとするが、家主に見つかってしまう。あと少しで射撃されそうになるが、ショートカットの美女パウラに助けられる。
　ヒューゴは兄や仲間たちと出かけたツーリングにパウラを誘い、一緒にバイクを走らせる。楽しい時間を過ごしていたが、ヒューゴははぐれた仲間を探しに行き、黒ずくめの集団が仲間の首を斬り落とすところを目撃する。
　謎のバイカー軍団はどこまでも追ってくる。追い詰められた仲間たちは、生き延びるために報復を決意する。
　狂気の旅の末、生き残るのは一体誰か？（「KINENOTE」より）


　バイクでツーリングを楽しんでいたヒューゴと兄と仲間たちが、突然黒ずくめの集団に追われ、命を狙われるアクション・スリラー。

　その正体も理由も判らず、ただヒューゴたちを追い回し、捕まえると命を奪う。

　ヒューゴはツーリングに出かける前、中古部品屋に忍び込み、部品を盗もうとしたところ、家主に見つかり、殺されかける。
　そんな家主を止め、更に部品もくれたのが、謎の女性、パウラ。

　その彼女とツーリング中にも遭遇し、共にバイクを走らせることにするのだが、やがて謎の集団に追われる。

　もしかすると彼女に何か理由があるのかなと思うのだが、それもなかなか明らかにされず、ただ皆が逃げ回るだけ。

　謎のバイカー集団は有無を言わさず、ヒューゴの仲間たちを捕らえると、凄惨な方法で殺していく。

　首を大鉈ではねたり、生きたまま焼いたり。
　焼かれる人間は、大作では倫理的にあまり対象にされない人物なのかな。

　
　途中、井戸が出てきて、ヒューゴがそれに引き込まれるような形になったり、やや現実離れしたシーンもあり、ホラー的な要素も見せたりする。

　色々謎は提起されるが、結局バイカー集団から逃げ延びようとし、そして戦う様子が描かれるだけであったな。


　ラスト、生き延びた者が遭遇するものも、何かファンタジックな雰囲気を醸し出すのだが、結局よく判らぬまま終わったという印象の作品だった。

/５

監督：ヴィセンテ・アモリン
出演：ギリェルメ・プラテス、カーラ・サール、エミリオ・ダンタス、パブロ・サナビオ
於：ヒューマントラストシネマ渋谷