CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-103「モーターギャング」(オーストラリア)

2019年04月28日 10時26分13秒 | オーストラリア映画
ここはこれで王になれるのさ
 凶暴なモーターギャングクラブ“コッパーヘッズ”の幹部パドーは、刑務所にいるボスの代わりにクラブを仕切り、仲間からの信頼も厚い男。
 ところがある日、同じ組織に所属する兄が他のギャングとトラブルを起こし、命を狙われるハメに。相手は兄を見逃す条件として、無茶な取引を持ちかけてくる。
 だが、この最悪のタイミングでボスが出所。誰にも知られずに事態を収拾しようとするパドーだったが、状況はますます悪化、やがて泥沼の抗争劇へと発展していく。(「KINENOTE」より)


 凶悪なバイカー集団の抗争を描いたバイオレンス・アクション。

 モーターギャングの話となると、やはり「マッドストーン」など、オーストラリアということになるのかという印象。

 モーターギャングクラブ、コッパーヘッズの幹部バドーは、兄が他のギャングとトラブルを起こし、その命を狙われる破目になる。

 事態収拾のため、相手の取引に応じようとするが、ちょうど出所してきたボスはその取引を認めず、バドーは追い詰められていく。

 
 ボスに知られず、何とか取引を成立させ、兄の命を救おうと奔走するバドーの苦悩と、更に仲間から信頼の厚いバドーに対し、組織を乗っ取られるのではないかという不信を抱くボスとその恋人を描いている。

 更にボスにも秘密が隠されており、それは仲間の信頼を失いかねないもの。

 バドーは時に組織から抜け出し、誰にも知られぬ場所へ行こうかと考えるが、恋人は今の立場からのし上がるよう発破をかける。

 この恋人の言動が最後に大事件を引き起こすことになり、正にファム・ファタールのような存在である。

 窮地に追い込まれもがくバドーが、果たしてどのように脱するのか、そしてボスの秘密がどのように明らかにされ、それが一発逆転のタネとなるのかが興味深い展開。

 クライマックスはなかなか緊迫感に溢れていたが、意外な展開になっていく。

 興味深い展開と緊迫感に溢れる作品で楽しめた一本。

 最後、バドーの恋人は、ある意味望みが叶えられたということになるのかな。

 また暴走シーンはほとんどない作品だったな。

/5

監督:スティーヴン・マッカラム
出演:ライアン・コア、アビー・リー、シモーヌ・ケッセル、マット・ネイブル
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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