CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-161「夜に生きる」(アメリカ)

2017年05月22日 00時48分46秒 | アメリカ映画
力と冷酷さは同じこと
 禁酒法時代のボストン。警察幹部トーマス・コフリンの三男として生まれたジョーは、厳格な父に反発して家を飛び出し、不良仲間とチンピラ稼業に明け暮れていた。
 そんなある日、賭博場を襲撃したジョーは、そこでアイルランド系ギャングのボス、ホワイトの愛人エマと出会い恋に落ちる。しかしホワイトの罠にはまって刑務所送りとなってしまう。
 危険な獄中生活で裏社会での生きる術を身につけていったジョーは、父トーマスの尽力でわずか3年で出所すると、ホワイトと敵対するイタリアン・マフィアの傘下に入り、ホワイトが牛耳るフロリダ州タンパへと乗り込んでいくのだったが。(「allcinema」より)


 「ザ・タウン」「アルゴ」のベン・アフレックが、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続いてデニス・ルヘインの小説を映画化したクライム・サスペンス。


 警官の息子として生まれながら、強盗を繰り返していたジョー・コフリン。

 ギャングのボス、ホワイトの情婦、エマと恋に落ちるが、罠にはまり、刑務所送りになる。
 
 出所後ジョーは、ホワイトと敵対するイタリアン・マフィアの傘下に入り、フロリダ、タンパで密造酒の生産、密輸を任され、徐々に地域を支配していくようになる。

 そんなジョーが成り上がっていく姿と彼の前に立ちはだかる危険、そして周囲の人々との関わりが描かれる。


 禁酒法の時代という設定で、当初はボストンにいたジョーであるが、服役後はフロリダ、タンパへと赴く。

 この時代のギャングものからすると、ちょっと場所設定が異色かもしれないな。

 そこで、様々な人物の伝手を使い、更にその前に仕切っていた者たちを排除しながら、徐々に地域を支配していくジョー。

 元々はギャングにはなりたくなかったジョーが、仕方なくギャングの傘下に入り、地域を支配するほどになっていく。
 もちろん、その間には血生臭いところもあるのだが、基本的に殺しは好きではないジョー。

 やがてその想いが、ビジネスの障壁となる人物の対処への決断に至り、自らが命の危険に見舞われることになる。

 ギャングものとしてはオーソドックスなストーリーではある。
 ジョー自身が支配欲にまみれているという感じではないが、ビジネスを進めていくうちにかつての自分が持っていた気持ちに変化が見えたりする。

 話の行き着く先としては、やはりジョーがこのまま栄華を極めるのか、それとも敵対する者によって落とされるのかというところ。

 
 ちょっと顛末が綺麗過ぎたかなという印象。
 多少なりとも悲劇は起こるのだが、それが心に響いてくるまではいかなかったかな。

 ギャングの隆盛を描き、先の気になる展開で、興味深く観られる作品ではあった。

/5

監督:ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック、エル・ファニング、ブレンダン・グリーソン、クリス・メッシーナ、シエナ・ミラー
   ゾーイ・サルダナ、クリス・クーパー、レモ・ジローネ、ロバート・グレニスター、マシュー・マー
於:新宿ピカデリー

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