CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-086「相棒 ‐劇場版Ⅳ‐ 首都クライシス 人質は50万人! 特命係最後の決断」(日本)

2017年04月02日 17時59分48秒 | 日本映画
何度国に捨てられても祖国を思う気持ちは消えない
 ある日、英国で日本領事館関係者の集団毒殺事件が起こり、唯一の生き残りの少女・鷺沢瑛里佳が国際犯罪組織“バーズ”に誘拐される。しかし事件は表沙汰になることなく闇に葬り去られる。
 7年後、バーズのリーダー、レイブンが日本に潜伏しているとの情報を受け、国連犯罪情報事務局の元理事マーク・リュウが来日、特命係の杉下右京と冠城亘が案内役を務めることに。
 そんな中、何者かにより外務省のホームページがハッキングされ、鷺沢瑛里佳の現在の姿と日本政府に身代金を要求する動画が公開される。日本政府はテロ組織に対して毅然とした態度を示そうとするが、折しも銀座では、日本選手団の凱旋パレードが行われ、つめかけた50万人の見物客を標的にした大量無差別テロの可能性が明らかとなる。
 タイムリミットが迫る中、真犯人へと近づいていく右京だったが。(「allcinema」より)


 「相棒 -劇場版Ⅲ- 巨大密室!特命係絶海の孤島へ」に続くシリーズ第4弾。
 TVシリーズは観ておらず、劇場版だけの鑑賞だが、作品ごとに水谷豊演じる杉下右京の相棒が代わっており、本作では反町隆史演じる冠城亘が相棒。

 しかし、前作でも出てきていたが、「相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」で一緒だった、及川光博演じる神戸尊が本作でも登場し、右京の手助けをしている。


 7年前にイギリスで発生した日本人少女の誘拐事件。
 身代金を要求してきた犯人に対し、日本政府はこれを闇に葬る。

 それから7年が経ち、再びその少女の誘拐に関し、犯人たちから身代金の要求が来る。
 日本政府はテロに屈しないということで、再びこれを突っぱねるが、犯人たちはその政府の態度に対し、恐るべきテロの実行を企んでいた。


 レイブンと呼ばれるテロ組織を追い、誘拐され存命していると思われる少女、瑛里佳を救出しようとする右京たち。

 そんな中、レイブンの本当の目的が明らかになっていき、日本に未曾有の危機が訪れようとする。

 右京と冠城が捜査を進める中、徐々に真実が明らかになっていく展開が興味深く、更に右京の推理もずば抜けており、どんどん惹き込まれる展開。

 随所にユーモアも交えており、飽きさせない話になっている。

 TVシリーズを観ていないので知る由もないのだが、色々変わっているところもあったんだな。

 
 しかし、話の内容は結構重く受け止めなければならない感じのものだったな。

 大規模テロの恐怖もそうであるが、その裏にあるのは戦争の悲劇。
 戦後数十年経ち、風化しつつある戦争に関し、やはりその悲惨さは忘れてはいけないもので、語り継がれなければならないものなんだなと感じさせられたな。


 クライマックスの真犯人の発覚から、その裏に隠された想いなど、結構ヒューマン・ドラマにもなっており、泣かされるところもある。


 大規模なテロ実行という緊迫感あふれる展開から、最後はちょっとお涙頂戴という感じになっているが、さすがに惹き込まれる作品になっていたな。

/5

監督:橋本一
出演:水谷豊、反町隆史、鈴木杏樹、川原和久、山中崇史、山西惇
   六角精児、神保悟志、小野了、片桐竜次、仲間由紀恵、及川光博、石坂浩二
   山口まゆ、益岡徹、菅原大吉、篠井英介、江守徹、北村一輝、鹿賀丈史
於:丸の内TOEI

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