CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-258「PERFECT BLUE パーフェクトブルー」(日本)

2023年10月10日 00時05分12秒 | 日本映画
幻想が現実化することはあり得ないから
 アイドルグループを脱退し、女優へと転身を図った霧越未麻。連続ドラマのレイプシーンやヘアヌード写真集など、これまでのイメージを覆す過激な仕事の連続に戸惑いながらも、着実に知名度を上げていく。
 そんな中、彼女の関係者を狙った連続殺人事件が発生。
 ネット上では未麻の名をかたって詳細な日記をつづる人物が現れ、彼女は次第にストーカーの影に怯えるようになっていく。(「作品資料」より)


 1998年製作のアニメ。

 4Kレストア版としてリバイバル上映されたものを鑑賞。

 今敏監督のデビュー作で、監督作としては「パプリカ」「千年女優」は鑑賞した記憶はあるが、本作は知らなかったな。

 海外でも人気の作品らしく、一日一回の上映といえど、日々満席であった。

 アイドル・グループを脱退し、女優として活動することにした霧越未麻。

 本当は歌を歌い続けていたかったが、事務所の意向で女優への道を進むことにする。

 レイプシーンやヘアヌード写真集など過激な仕事もこなしていく未麻。

 しかし、心のどこかでは歌い続けたい気持ちが拭いきれないよう。

 そんな中、ネットでは未麻を騙った日記サイトが立ち上がっており、詳細な記録が載せられる。

 ストーカーの影に怯える未麻。

 そしてレイプシーンを書いたドラマの脚本家や、ヘアヌードを撮ったカメラマンが惨殺される事件が発生する。

 果たして、犯人は未麻のファンなのか。

 未麻の精神状態を表すような、もう一人の自分と話すようなシーンが幾度となく挿入され、更に未麻が出演しているドラマがサイコ・サスペンスのような作品。

 現実とドラマをオーバー・ラップさせるような展開。

 未麻の熱狂的なファンなんだろうなという男も未麻の周囲に何度も姿をを現し、何かをしでかしているような雰囲気を醸し出す。
 
 おそらく展開から、犯人は未麻でないかなと思わせるものがある。

 しかし、そこから思わぬ真実が明らかになるという展開。

 幾通りの可能性を示唆しながら展開する話で、サイコ・サスペンスとして、面白い作品であった。

/5

監督:今敏
声の出演:岩男潤子、松本梨香、辻親八、大倉正章、秋元羊介、塩谷翼、堀秀行、篠原恵美、江原正士、梁田清之、古澤徹、新山志保、古川恵実子
於:池袋HUMAX CINEMAS

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 23-257「エドワード・ヤンの... | トップ | 23-259「女囚霊」(日本) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事