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【国土交通省】官庁営繕事業におけるBIM導入プロジェクトの開始について

2010年04月01日 | 建築・建築設備最新情報
国土交通省のHPに、「官庁営繕事業におけるBIM導⼊プロジェクトの開始について」と題するペーパーが掲載されております。

まず、BIMは何の略称かというと、Building Information Modelingです。
当該ペーパーによれば、コンピュータ上に作成した3次元の形状情報に加え、室等の名称や仕上げ、材料・部材の仕様・性能、コスト情報等、建物の属性情報を併せもつ建物情報モデル(以降、BIMモデルという。)を構築することです。
設計から施⼯、維持管理に⾄るまでの建築ライフサイクルのあらゆる⼯程でBIMモデルを活⽤することは、建築⽣産や維持管理の効率化に繋がる、とされています。

官庁営繕部では、設計における3次元データの活⽤として、BIMを⽤いた設計を実施することになり、具体的には22年度の官庁営繕事業において対象事案を設定し、BIMを⽤いた設計を試⾏することとなったとのことです。

国⼟交通省では、「国⼟交通省CALS/ECアクションプログラム2008」に基づく具体的な実施項⽬として、「3次元データを活⽤したモデル設計・施⼯の実施」を掲げており、今回の試⾏はその⼀環として実施されるものです。


<国交省が考えるBIMのメリット>

①設計内容の可視化
②建物情報の⼊⼒・適合性確認
③建物情報の統合・⼀元化

の3つを挙げています。

また、BIMによるメリットが営繕業務にもたらす変化の可能性として、次の3つに着⽬しています。

①設計内容の可視化による変化

・設計の透明性・説明性が⾼まり、関係者間における意思決定が迅速になる。

②建物情報の⼊⼒・整合性確認による変化

・官庁施設に必要な性能⽔準と合致した設計を、効率的・効果的に実施できる。

③建物情報の統合・⼀元化による変化

・設計・施⼯を通じて、施設管理者による施設の運営・管理や、官庁施設のファシリティマネジメントに活⽤可能な建物情報モデルを構築できる。

参考まで、RIBCの資料へのリンクを貼らせていただきます。



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