ひとり部屋 さがし

きょうもどこかで会える気がする、日記のような置手紙

過去の場所に戻れない

2022-05-08 | すきなこと



ある場所で同じときを過ごした人が、

「あの場所にいたときがよかったから、そこにまた行ってみたけれど、あのときの自分ではなかった。」

続けて、「もう戻れないことを知ってしまい、行かなければよかった。」と。

先が見えない不安で立ち止まってしまったら、どこかに居場所を見つけたくなる。例えば、思い出の場所に。

時間の経過とともに過去とは違った今に生きる自分は、捉え方も違ってきている。それは、よいこともあれば、よくないこともある。

変えられないことのもどかしさ。

季節が変わると、旬の花が咲き始める。繰り返される命の美しさは、変えられない自失を包み込む。

ハナミズキの近くで深呼吸。

風薫る休日。