雨ニモアテズ 風ニモアテズ
雪ニモ 夏ノ暑サニモアテズ
ブヨブヨノ体ニ タクサン着コミ
意欲モナク 体力モナク
イツモブツブツ 不満ヲイッテイル
毎日塾ニ追ワレ テレビニ吸イツイテ 遊バズ
朝カラ アクビヲシ 集会ガアレバ 貧血ヲオコシ
アラユルコトヲ 自分ノタメダケ考エテカエリミズ
作業ハグズグズ 注意散漫スグニアキ ソシテスグ忘レ
リッパナ家ノ 自分ノ部屋ニトジコモッテイテ
東ニ病人アレバ 医者ガ悪イトイイ
西ニ疲レタ母アレバ 養老院ニ行ケトイイ
南ニ死ニソウナ人アレバ 寿命ダトイイ
北ニケンカヤ訴訟(裁判)ガアレバ ナガメテカカワラズ
日照リノトキハ 冷房ヲツケ
ミンナニ 勉強勉強トイワレ
叱ラレモセズ コワイモノモシラズ
コンナ現代ッ子ニ ダレガシタ
作者はどこかの学校の校長先生で、職業上多くの子供たちに接している小児科医がこの詩を読んで“まさにぴったりだ”と思い、学会で発表したらしい。
宮沢賢治の詩「雨ニモ負ケズ」のパロディってたまに見かけるけど、この「雨ニモアテズ」はかなり秀逸なパロディだと思う。
でも、最近は子供だけじゃなくて、大人も老人もみんなどこかおかしい気がする。
給食費を払わないとか、基本的な公共マナーが守れないとか、躾と称した虐待とか、陰湿で加減を知らないいじめとか…上げるとキリがないくらい色々あって、“自分はそんな風にならないように”って心掛けてるつもりだけど、世の中全体がそういう雰囲気だと、“自分だけが異端になるのでは?”とちょっと不安もあったり。。。
いつからこんな風になったのかな?
…生きにくい世の中だ。