ラヂオ惑星モルファス

パリは燃えているか(加古 隆)・・・・音楽のスタイル(ジャンル)

 

先日、何気なくテレビを見ていたら加古隆氏が出ていました。どうやら自分が通っていたいわゆる「パリ国立高等音楽院」(正式に言えば「Conservatoire national supérieur de musique et de danse de Paris 」)を訪ねる旅のようでした。

全く知らなかったのですが、加古氏がオリビエ・メシアンのクラス(作曲科)の学生で現代音楽を目指していたことも3年でフリー・ジャズの演奏家となったことも、何か感動的でした。

その番組の中で、加古氏が訪ねて行ったかつての雑誌の編集者が、メシアンのクラスを飛び出してフリージャズの世界に飛び込んだことを「音楽のスタイルは洋服のようなもの、その時々に自分に似合うスタイルをまとうけれど、音楽そのものは洋服の中の君自身だ。君自身の音楽の本質は、纏う洋服(音楽のスタイル)が違っても君自身のものさ。」とにこやかに語っていたのが印象的でした。

コロナへの対処、愚かな人ばかりの総裁選挙、責任を負うべき人が真っ先に逃げて救わねばならない人を置き去りにしたアフガニスタン・・・・・この国の情けない現状の中で、なかなか音楽を「心から楽しむ」ところまで行かないのですが、この曲を聞くとやはりこうした「愚かな人間の業」のようなものを感じてしまいます。


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コメント一覧

惑星モルファス
ずっと「映像の世紀」のテーマ曲としか認識していなかったのですが、ルネ・クレマンの映画「パリは燃えているか」と同名の曲でちょっと驚きました。映画の方のテーマ曲はモーリス・ジャールですがどんな曲だったかな?

いずれにせよ、私も加古隆のこの曲は名曲だと思います。
知青
早速にありがとうございます。
近いうちに~

「パリは燃えているか」
これ、とてもいいですね。
もっと加古隆を、
youyubeで探してみます。
惑星モルファス
どうぞ!私も心を動かされました。フランス人らしい理屈っぽさも、なんだかいいですね。
知青
「音楽のスタイルは洋服のようなもの、その時々に自分に似合うスタイルをまとうけれど、音楽そのものは洋服の中の君自身だ。君自身の音楽の本質は、纏う洋服(音楽のスタイル)が違っても君自身のものさ。」
この引用を、
「ラヂオ惑星モルファスさんのブログ記事より」として、
私のブログに孫引きさせていただきたいのですが、
よろしいでしょうか?

とってもいい言葉で、忘れないように、と。
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