引き続き1961年のユーロビジョン・ソング・コンテストにおけるフレンチポップスです。
フレンチポップス(シャンソン)と言っておりますが、当然のことながら「フランス語で参加した曲」という切り口です。特に、ルクセンブルグやモナコからの出場者はフランスと区別できませんね。
さて、1961年のフランス代表はジャン=ポール・モーリックで「Printemps avril carillonne」というアップテンポの曲。これまでも触れたことですが、この時代のフランスの曲は一様にこうしたアップテンポの曲が多いようです。一方ではイタリアからの参加曲と比較すると「美しく印象的なメロディーライン」という観点からは多少見劣りする気がします・・・飽くまで私見ですが・・・
ジャン=ポール・モーリックは1933年コートダジュールのイタリアに近いイェール生まれです。トゥーロンの音楽院に学び、1957年パリで歌手デビューしています。ちょうど人気が出始めた時にユーロビジョン・ソング・コンテストに出場して4位になりました。レコードは1958年を皮切りに60年代半ばまで、それなりの枚数がリリースされていますが、1971年、37歳の若さで心臓病のために亡くなりました。
なので、この曲が一番のヒット曲になったようです。