ラヂオ惑星モルファス

絵画に将来はあるのだろうか

10月23日、今年度の日展入選者が発表になりました。「我が家ニュース」の分野で言えば、私の相方が「第二科 洋画」部門で入選したのは、大きなニュースでした。当然、相方は大喜びですし、油絵の世界ではそれなりの評価を頂けたのは大変有り難いことです。
住んでいる市から入選したのは一人だけなのですが、先生のアトリエからは5~6人が入選しているようで、食事の支度も放り出して(何でもぶっ込んでしまう寄せ鍋?これって料理じゃないよね?)絵の仲間や友人達とLINEのやり取りに夢中です。

ところで、美術の世界には全く疎いので、現在の美術の方向性も「平面」と称されるこれまでの延長である「絵画」がどのような立ち位置にあるのかは解りません。でも、時々出かける美術館で開かれている展覧会の様子を見ているとデザインや立体造形、映像など幅広くこれまでの絵画・彫刻等に捕らわれない自由でポップな表現が多いように感じます。
その様な中で、従来からの油絵であるとか日本画であるとか彫刻であるとかは若い芸術家を惹き付けるような世界ではないのでしょうか?

日展の審査委員長である東光会の佐藤理事長のコメントを見ても、応募する作品数が減少していることに触れていましたし、相方の周辺の方々は決して「若き俊英」に属してはおりません。
若き優秀な才能が「絵画」から離れて行けば、当然新しい表現への挑戦も少なくなるのでしょう。最近「超写実」(印象派誕生のきっかけになったアールポンピエまでも)がもてはやされていますが、これが新しい表現とは言えないでしょう。展覧会に行ってみるとむしろ最近の日本画が挑戦的であるように思いますが、どのような方向なのかは・・・わかりません。
それらも含めて、これからの美術・・・その中で「平面」はどのように進んでいくのでしょうか?
ビジネス世界にはデザインや美術的な需要は多いと思いますので、大学で民俗学を学んだ後に専門学校でデザインを勉強した娘がその道で仕事をしていますが、かつてよく描いていた絵画にはあまり興味がないようですし・・・

さて!相方の才能もどのような立ち位置に向かっていくのか?見守っていきましょう。

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コメント一覧

惑星モルファス
@cforever1 クリンさま
コメントありがとうございます❣️相方は中学生の頃から油絵を描き続けています。一番自分の感性に合った表現方法なのでしょう。ある意味では幸せだなぁ、と思いますね。家族の反応も様々、家族の喜びは皆んなの幸せなのは間違いないですが、絵画への興味の度合いもまた様々です。
cforever1
ご家族ビッグニュースですね!!おめでとうございます✨✨✨✨油絵の「重厚感」は心をしずめてくれる美がありますよね⤴✨
さいきんはデジタルアートでかんたんに絵が描けるようになっているようですね・・時々アーティストさんのサイトを見ると「AIによる学習を禁止します」なんて文言を目にします。アート界もどうなってしまうのかと、心配です・・🐻(クリンより)
惑星モルファス
@hanakonoantena20220612 はなこ様 コメントありがとうございます!

「自分なりの表現手段を真摯に追求していくのもアーティストとしての一つの在り方のではないでしょうか?」そのとおりですね!数多くの表現手段の中で、自らの感動を何によって表現するのか?は、手段も方法も制約が多かった時代から、自由に・・・ある意味では何でも・・・出来るようになったからこそ、芸術に向き合う自分の純度が問われていく時代になったのでしょう。ある意味では、より自らのありようがむき出しになってしまうのかな?
『線は僕を描く』是非見てみたいと思います、楽しみです。
hanakonoantena20220612
こんばんは。はなこと申します。
私は20年以上前に美大で学んだ者です。実技系学科ではありませんが、授業で油彩、立体、グラフィックデザイン、金工、木工、版画、写真、CGとひと通り経験しました。

西洋のマスターピースや美術史が好きなので、正直申し上げて日本の画壇には興味ありません。でも友人知人で創作活動をしている人も多いので、関連団体のグループ展や個展を見に行く機会はあります。

確かに表現手段の多様化によって、相対的に平面表現の比重は小さくなったのでしょうね。

アートとは何かと問われても、今や従来の概念を超えて個人の表現の幅は広がっていて、「何でもアリ」「何でも先にやったもん勝ち」状態のように見えます。本人が、或いは他人が「これは芸術だ」と言えば、アートとして成立する。

そんな中でトレンドに惑わされず、自分なりの表現手段を真摯に追求して行くのもアーティストとしてのひとつの在り方なのではないでしょうか?

今日水墨画を題材にした映画「線は僕を描く」を見て来ましたが、水墨画家でもある原作者の美学的視点を交えての創作との向き合い方が2人の若手の葛藤と成長を通して描かれていて面白かったですよ。オススメです。

長文、失礼しました💧
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