参議院選挙結果については様々な意見だ出ております。新聞の見出しも自民党の大勝、民進党苦戦と言った傾向が目立ちます。今回の選挙は様々な争点がある中で、やはり憲法を改正することについてどう考えるか?もあったと思います。しかし、自民党は安保法制も憲法問題も可能な限り触れない、争点は経済だと言い続け、大した対立軸のない経済で「アベノミクス」などという実態のない気分だけの言葉をメインにしてごまかしていました。
マスコミ・・・特にテレビ局やテレビに出演している評論家めいたタレント達も「権力者のチェック」機能を取り違え、微に入り細にわたり枡添東京都知事の政治資金の支出内容ばかり追いかけていました。
日本の経済や政治、あるいは地方自治について冷静な掘り下げた分析をしていこうとする態度はマスコミから消えてしまったようです。
まあ、私が現役時代に知り合った若い記者諸君(新聞もテレビも)・・・深く勉強してしっかり報道しようなどと言う態度が全くない人たち・・・が、今やそれぞれの報道機関の幹部になっているのだとすると、期待できないことははっきりしていますね~。
ところで、今回の選挙で違和感があったのは、民進党と共産党を始めとする野党統一候補でした。
以前、なぜ民主党への政権交代が行われ、且つそれが崩壊したのか?民進党は全く学んでいないのでしょうか?
民衆は、はっきりした対立軸をそれほど望んではいないのです。憲法を全然変えなくて良い・・・とは言わない・・・やはり、戦後70年以上を経過して時代に即していない部分は数多くあるような気がする。しかし、9条を全面的に変えて戦前のような軍隊を持とう、戦争を可能にするアメリカや中国などと同じ様な普通の国になろう・・・などとは考えていない。
同じように、自民党はもう沢山だしいい加減嫌になっていた。全面的にひっくり返った方が良い訳ではないから、自民党よりは少しクリーンでリベラルで透明で、民衆の意見を聞こうとする姿勢がある政権が欲しい。それで、ちょっと民主党にやらせてみても良いのではないか?と考えた訳です。
八ッ場ダムを止めればいいわけではない、これはこうだ、あれはこうしよう・・・といった明確な議論の元にはっきりと分かりやすく民衆に提示することを望んでいたのです。
東日本大震災という未曾有の災害を、共感としっかりした議論と的確な措置を明確に打ち出し、一人の強力なリーダーシップの下に結束していたら、民主党政権は長期政権へと変貌していったでしょう。
まあ、それだけの人材もなく失政に次ぐ失政。未だに民進党として命脈を保っている方が奇跡的で民衆のありがたさに感謝すべきでしょうね。
共産党は主張が明確で、やや教条的ではありますが筋の通った政党です。(過去には本当にとんでもない政党だったこともありますけれど)しかし基本的なイデオロギーで民進党とは異なります。
先ほど指摘したとおり、自民党ではない少しリベラルな保守政党を求めている民衆にしっかり応える道筋を作るべきではないでしょうか?
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