どうにも登れない

フリークライマーか、職業人か、家庭人か、社会人か。四者のバランスを、クライミングから考えよう。

ハザード

2008-06-29 22:03:10 | Weblog
 雨の中混雑するエア寺へ。駐車場では、チャンプのNo 514車が今や駐車場へ。クライマーらしくていいNoです。今日も♂ともちゃん、ヤスコママ、それにかつて常連のアジャリ様も。
 昨日の疲れで今朝はやっと起きた状況で、エグゾーストモード。昨日は5.12aを2回と5.12abを1回ただしハングドック、5.12bをこれもハングドック。岩場はやってるときはそれほど感じないが、翌日疲れがうんと出る。ジムはその場で疲れる感じか。
 前から課題になってる山型銀赤5.12aを通算30便?位で今日やっとRP。昨日の岩場の5.12aのRPで少しいい感じになってきましたかね。
クライミングのハザードは、
 ①過食過飲による体重増加(今68kg、5年前は66kg、フリークライミング前は82kg)。節食は難しいです。もっと登りこめばやせるんですが時間がない。
 ②仕事の激しさ、特に気持ち的にクライミングに気持ちが届かないことモチベーションが沸いてこなくなることです。
 と、時間が取れないこと。毎日家発6時・帰宅11時で日々5~6件の課題解決からムーヴなどとても考える余裕なし。朝の通勤を1時間半の自転車トレーニングに当てているK田さん。これは余裕のうち。銀行本店勤めのM津さんもこれは余裕との認識。一生懸命な日本の勤め人では普通ありえません。私も会社の若い人からフリークライミングをやりたいので教えてといわれたことがありますが、仕事の支障になるのでお断りしまた。
 ③加齢による衰え。これは今年、寝込まなかったものの、長期風邪を4月末と5月末と2回患って感じてます。それとトレーニングの疲れが回復せず、無理すると即故障につながるものです。
 ④家族や近所ヤ親戚付合いも。第一は女房殿。私も13年前まで週末アルパインクライマーで、その後もガンジイ師匠とフリークライミングで土日は家にいたことガなく、そういう環境を作ってきたと自負?して来たのですが、子供が結婚して家に居なくなってから、女房が今週も土日いないの?とか言うようになり・・・・。
 ヒルマンミンクスさんがマナスルを登られましたが、還暦過ぎに8千メートルを登ったこともすごいのですが、社会的な立場と旦那さんとの関係を3ヶ月位日本を留守にしても大丈夫なように出来ることが、偉いのです。日々の営みの中で日常から外れたこうした登山を成し遂げるのは、まさに自分自身の環境を多面的に自分にあわせていく継続的な強い意志が必要です。
 その意味からフリークライミングは割と日常的な勤め人の趣味としてハザードの少ないものでしょう。
 

ケイブ

2008-06-29 09:37:11 | Weblog
2週ぶりに群馬のプライベート岩場へ。
朝9時半待ち合わせ、手前の温泉前駐車場にK田さんと隊長が。M女王が来るということで待っていると、素通りしていってしまう。
登山口の駐車場に行って、トイレに寄らないかと聞くと、この上の林道で済ますからいいとか。だから先に行けとか。恐れ入ります。
女王と隊長それに後から来た群馬の貴公子ヒノッチは本峰へ。
K田さんと私はケイブへ。
岩場はケイブの奥の方は風が入らないので湿気っぽい。この奥の5.12cをトライするK田氏は一部ぬれていて苦労している。
私は先々週に4便だした「夢街道5.12a★★★」を。1回目はこの前できたクロスムーブが出来なくなっている。違うポケットを使ってムーブを組みなおして、2回目でRP。老齢で弱ってきているが岩場だと5.12aくらいだと以前とそれほど変わらずにRPが出来るが、ジムは5.11cがOSできなくなってきている。
その後、出だしがルーフの5.12abをトライするが、歯が立たないのと脆いので取りやめ。「夢街道」から左へ抜ける5.12bをトライ。核心のムーブが解決できないが次回の課題とする。
K田さんは奥さんと冷戦状態のよう。お互い仲良くしてもらいたいものです。

ミゾー

2008-06-24 07:23:11 | Weblog
ホリデイエナは、雨天の中大混雑。ハシモやヤスコさんまで来てるじゃないですか。
そん中で、O池さんと来ていた細身精悍な年配者、登りを見ているとかなり強い。
うかがったら何とかの「ミゾーさん」。80年代の日本の氷壁登攀では、その独特のアイスバイルの製造と製作思想で多くのクライマーに大きな影響を与えた偉大な方。当時からかなり高価なのでもってる人はわずかでしたが、シモンやシャルレといった欧州登攀用具に国産の意気を示していました。
私の先輩もミゾーさんにお世話になったこともあり、少しお話をさせていただきましたが、とつとつとした語り口に真摯なものを感じました。
最近のミゾー製品についてよく知らずに少し失礼なことも申し上げたかと反省してます。

マナスル

2008-06-21 00:03:27 | Weblog
今日の金エナで、ヒルマンミンクスさんにお会いして、またまた日焼け顔なのでお声掛けしましたら、何と、マナスル登頂とのこと。すごいですね。8千メートルが大衆化したとはいえ、登頂率が7%位なのは、やはり相当大変なのです。体力とその時の体調、天候の恵、そして何より不自由な生活と生命を脅かす環境に耐える精神力が必要です。この辺の精神力は、長野県の旧家での厳しい躾の中とその後の起業家人生でなしえたものに通じるんではないでしょうか?
女性であり、失礼ながら還暦過ぎの8000m登頂は多分両手の指の数より少ないと思います。
その上全く顔面に凍瘡の後も無くお聞きしたら、めっぽう寒さと高度に強い体質だとのこと。多分今は高所順応体でヘモクロビンが倍くらいになってますから、ますます若返ってますね。
私の感覚では、8000mの登頂と5.13aのRPと同じくらいの苦しさと思ってます。

ポンポン山

2008-06-15 21:39:11 | Weblog
今日夕方ポンポン山に行ってみました。ハングの上の木が伐採されて随分明るくなってました。
20年位前に木も何本か切ったりして、そうしましたら頂上のハーケンに「木を切った人間を警察に言うぞ」と警告文があったりして。右のフェイスの苔を(厚さ10cm)上からはがして、通ってるクライマーからも怒られました。
「登らせてもらっている気持ちが大切だ」と言われましたが、「あんたが登ってる辺も木を切って登りやすくしたんだけど」とつぶやいたりして。
神社の敷地なので氏子代表にあって「実は木を切って苦情の紙が現場にあり、苦情が氏子の方なら謝りたい」といったところ、「あの辺の木を少々切ってもこの辺の人は何にもいわねいよ」「それならもう少し大きい木を切らして欲しい」「いや神社の木は全てジンジャ庁の許可が必要」との話でした。
今回の伐採は恐らく頂上からの見晴らしが悪いので行われたと思うのですが、明るくなっていい感じになっています。
登攀禁止の立て札はありませんが、立ち入り禁止の立て札でした。

岩場へ久々に

2008-06-14 22:35:51 | Weblog
5月の連休以来の外岩に行ってきました。群馬県人の岩場で出入りが制限されているため、奥さんに付き合ってもらえなくなったK田さんのお供でケイブヘ。ルーフと120度くらいの組み合わさったかなり広いケイブで、ルートは①5.12b、②5.12a、③5.12ab、④5.12c、⑤プロジェクト(多分5.12d~5.13aと設定者T中君)、⑥5.13a、⑦5.12b、⑧5.12aと8本。アップルートが無いので②をヌンチャク掛けをかねて行う。ポケットをつないだ105度~130度の20m。人口壁で5.11cしか登れない今の状態だが、ムーブはできる。これは3便目での予定が4便目までやって残念ながら×。前半の右たてカチからクロスでポケットを取る位置でフォール。次回に楽しみは送ろう。外岩は、ホールドが引っかかるし、足も色々使えるし、こちらの方が体に楽だし、面白さはやはり板場よりも岩場だね。
K田さんは④をやっていたがこれは10mのボルダチックなルート。結構厳しそうな感じ。
K田さんはこのところいつもビレイをしてくれる奥さんが来てくれないようで、ビレイヤを捜しながらのクライミング行脚。とにかく毎週5時に家を出て岩場に来るモチはすごいものです。明日はこのエリアは出入り制限のためビレイヤがおらずにBパンだと言ってました。ボルダーと若い女の子と仲良くなるというよこしまな気持ちもあるようで、お嬢さん方は気をつけてください。
私も切り株のある岩場にお嬢さんと行きたいもんですが、k田さんと同じように親切心にかけてますよね。

検索

2008-06-12 23:22:21 | Weblog
今日会社でブログをやっていると話したら、あっという間に検索されて発見されてしまった。クライミングの関係者ならボキャで大体検索してくるのだろうけれど、この検索小僧はあっという間に見つけてしまうのです。
この男「オスギ」は検索の名人で、拙者がいくら捜しても見つからない仕事で必要な資料も、すぐに検索で見つけ出すのであった。何かおかしなワッペンを沢山集めていて、ちょっとお宅っぽいのだが、マー役に立つ人間ではあります。
拙者も年寄りながら、かつて人づてと書籍に頼っての情報収集については人後に堕ちないつもりであったがもう引退かね。
ものに興味を失った時点で年寄りの始まりだ。風邪をひいてもう10日です。

ロクスノ表紙

2008-06-08 20:42:56 | Weblog
ヨタさんのブログ見るまで気がつきませんでした。
一応メジャーな全国紙の表紙にポンポン山が出るとは?!
クライマーは野口啓代さんですからすばらしいのですが。
かのクライミングジャーナルの表紙ではないんですからね。
周辺の岩場状況からしょうがないのでしょうが、何かね?
右手のホールドのガバ記憶あります。
このポンポン山に最初に行き始めた頃は、山の上から皆がゴミを投げるのでゴミ捨て場のようで。
やはり三流クライマーに合ってると思ったりしたものです。
当時谷川岳の冬壁クライマーだった私は、山にいけない日は、少し時間があると私の家から自転車で10分ほどのここポンポン山で1時間登り、そのまま自転車で荒川を渡り返して、行田市の中央公園のプールへ行き1km泳いで、その後帰りがけに、「山下」で焼きそばとフライとビールというのが、1981年頃~10年近く続いた山に行かない休日パターンでした。この焼きそばやフライ等の食事や酒でその頃の体重は80kg超でした。
95年からフリークライミングにはまり込んで、体重が最小値65kg近くまで落として無ければ、今頃は成人病持ちだったでしょうね。
98年頃にパン1のノートに伸介さんが金比羅の「モンスターパニック」を紹介したときにポンポン山に少し触れてましたね。
この岩場をそれらしくする飯山さんの写真はすばらしいですね。今度同じアングルで撮って見ようぜ。

道路

2008-06-03 22:19:24 | Weblog
 日本の首都の東京の空港が滑走路2本くらいしかないことや、コンテナ船が着眼できる推進15m以上の岸壁が少ないことで、東アジアの空港や港湾の中心が中国や韓国に移りつつあることは周知のことです。
 現在の航空機はサンフランシスコから一気に大陸までの飛行は無理なんでまだ成田に寄るそうですが、いま少し燃費が改善されると、日本素通りも相当増えると言うのが航空専門家の話。
 先日、相当の社会的な認識を持っている方と話していたら「もう、道路はいいでしょう」と言われて驚きました。何を根拠に行っているか分かりませんが、テレビのワイドショウの影響と思いたくないものです。
 米国はかつて荒廃するアメリカの原因が、道路予算を半分に削ったためとの反省から、日本の揮発油税に当たる税金をこの3年で倍増させ、日本の4倍の量の道路整備を行っているそうです。産業基盤の下地が道路インフラであることを荒廃する時代に皆が認識したそうです。
 英、仏、独も揮発油税率をあげて日本の1.5倍~2.5倍道路を、スペインは1980年代に4千キロだった高規格幹線道路を2006年には12千キロまで増やし、そのうちの80%は無料だそうです。日本の高速はこの間にこの半分も作っていません。中国や韓国も猛烈な勢いで作ってます。
 このまま後10年たつと基盤整備の落ち込みから産業力は大きく衰えるだろうと言われてます。
 道路が十分でないのは、高速道路だけではなく、日々の渋滞や歩道の無い通学路で実感してるはずなんですが、道路要らない大合唱で皆おかしくなってますね。
こういうと私の子供まで「やっぱり道路族」と言うので弱りますね。