アラカンADDのつぶやき

60代のADD(注意欠如障害)おばさんのリアルな日常。
羽生結弦選手を応援しています。

母の手帳

2023年01月18日 22時50分00秒 | 日記
昨年7月に亡くなった母

先日実家に行った時
戸棚に手帳が置いてありました。
親戚の住所などが書いてあったので
持ち帰ったのですが
中身は3年間日記でした。

機屋の家に生まれ、
小さい時はお手伝いさんもいたような
比較的裕福な家に産まれた母は
父と結婚して転勤生活に。
外向的な性格では無い方ですが
ただ、何処へ行ってもすぐ友達ができて
ひとりぼっちで寂しそうな姿は
見たことがありませんでした。
5年前に父が亡くなって
一人暮らしになりましたが
近所にも親しい人がいて
それなりに楽しんでいるのかな
と思っていました。

90歳近くまで車を運転し
兄と私で説得して車を手放した直後
内緒でシニアカーを購入。
去年の一月、指を骨折するまでは
毎日のようにカートを乗り回し
結構遠くまで買い物に遠征してました。

日記には何時に起きたとか誰が来たとか
何時にご飯食べたとか
日々の出来事を
淡々と書いていただけだけど
よく読んでみると
兄や私が実家に行った日は
最後にうれしいとか
帰ってしまいさみしいね
などの記述があって
一人暮らしを謳歌していると
思っていましたが
寂しかったんだなぁ…と
今更ながら、
もっと母とたくさんの時間を
過ごせば良かったと後悔の念が。
兄も私も60を過ぎても仕事仕事で
ゆっくりする暇があまり無かった…

日記最後のフリー欄に
いつ書いたはわからないが
父の亡くなった日が書いてあった。

父は軍隊上がりの厳しい人で
亭主関白で暴力とかはありませんでしたが
母にもよく怒鳴ったりしていました。
しつけにも厳しい人だったから
小さい頃はひたすら怖かった。

その日記には父の命日と共に

根は温和で優しい
私には出来過ぎた旦那でした。
64年余り一緒に暮らせて幸せでした
ありがとうございます。

と書いてあった。

ドラマみたいじゃん。
両親が幸せでよかったよー
涙が止まらない。

私は一生こんな文章は書けないんだなと
親不孝者の娘は思ったとさ