yuzuの記

優しい風に誘われて

冬の妻籠宿ふ゛らり

2020-12-18 08:15:53 | 宿場町

 

 

目的は脇本本陣、奥谷の囲炉裏と斜光でしたが

残念なことに入館は出来ますが写真撮影はNGとの事。

この季節が一番いいだろうと期待したものの叶わず

↑ の写真だけ前年度に撮ったものをアップしました。

コロナはいろんな場面で規制してくるようですね。

 

 

気を取り直して宿場町をぶらり散策です。

 

 

妻籠宿は出来るだけ昔の面影を保存することに力を入れて

観光地化と一線を画しているかのようです。

当時の住民の方々の強い意思が感じられることですね。

 

 

この日も晴天とは言えないお天気でしたが

11月から1月の晴れた日には

あの斜光がそれは見事に見られるのですが

また機会をみつけて訪れたいですね。

 

 

秋の名残に浸っていたのに

戸口を開けたらそこは冬の気配。

そんな季節になるとふ~ っと思い浮かぶ歌があります。

 

 

ずっと昔の紙ふうせんの 「 冬が来る前に 」 なんですよ。

♪ 冬が来る前にもう一度あのひとに

めぐりあいたい ♪

♪ 冬が来る前にもう一度あのひとに

めぐりあいたい ♪

 

 

古い宿場町をそぞろ歩きしながら

この歌のメロディが繰り返し蘇って来て

めぐりあいたい・・・

会いたいではなくめぐりあいたいって

約束するでなく、決めるでなく偶然にばったり会えれば

そんな気持ちなのかな・・・

私にもそんな人がいるような気がして

時折の冷たい風にふっと我に返ります。

 

 

木曽の古い宿場町でもいろんな物語が繰り広げられて

時代の変遷を見つめてきたのでしょうか。

 

 

 

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氷雪の灯り祭 ( 木曽妻籠宿 )

2020-02-23 02:13:25 | 宿場町

 

 

こちらは妻籠宿の氷雪の灯り祭です。

2月8日に木曽路でいっせいに行われたのですが

範囲も広くここと決めて行かないと多くを巡ることは不可能ですね。

本来は雪と氷の祭ですが

近年の暖冬で雪景色は無理でしたね。

1年に1度それも2時間ほどの灯りの祭です。

これからも昔ながらの行事になっていくのでしょう。

 

 

17.30の点灯ですがもう村の中には

早くからファンが駆けつけていました。

そのほとんどはカメラを携えた人たちでした。

 

 

村なかの撮影スポットには

何時間も前から三脚を立てて場所撮りしている人たちも。

 

 

時間前になると若者たち中心に

地元の人たちが1個1個点灯していきます。

おじいちゃんがお孫さんと一緒に

お寺の階段に火を入れて行く姿も微笑ましかったです。

 

 

馬篭で聞いたら

この氷の器は各家で色んな工夫をして

自分の家の前の分は作るのだと言います。

ここもそうなのでしょうか。

にしても大変な数ですね。

 

 

観光化の進んだ馬篭宿と違って

ここではお店も必要最低限ある感じで

新しくお店を出すにも妻籠宿の風情を損なわないように

いろいろ難しい審査があるようですね。

 

 

幕末から明治への怒涛のような転換期

いち早く宿場町の保存に乗り出した妻籠宿の風情は

今日に至るまで一貫して守られてきたのですね。

 

 

灯りの点った道を行くと

どこか 「時代」 を歩いているような

そんな思いも湧き上がってきます。

 

 

馬篭宿では終わるとろうそくだけ集めて

氷の容器は坂を流れる生活水路に

ひとつずつ投げ込まれてお片付けでした。

なかなか効率の良い方法ですね。

ここもきっと似た形なのでしょう。

 

良い時間を過ごされていただきました。m(__)m

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氷雪の灯り祭 ( 木曽馬篭宿 )

2020-02-21 20:23:02 | 宿場町

 

 

大変申し訳ないですm(__)m

とりあえず写真だけ下書きに入れたつもりが

投稿済みになっていました。

追い書きになりますがご了承ください。

 

去る2月8日木曽地区で氷雪の灯り祭が行われました。

1年に1日、それも2時間だけのイベントです。

 

 

木曽路のあちこちで行われていたのですが

2時間では巡り切れません。

致し方なく近い距離にある妻籠と馬篭を

なんとか回ってきましたよ。

 

 

照明がほとんどなく全体に暗く写っていますが

実際にはもう少し明るく感じました。

 

 

妻籠とは違って馬篭は坂の宿場町です。

各家の前はそれぞれの家やお店で氷のキャンドルを

作っているとの事でこれも大変ですね~ 。

 

 

真ん中あたりの広場では

温かい汁も提供されたりして

外国人の観光客達に歓迎されていました。

 

 

記事も丁寧に書ければ良かったのですが

駆け足の追い記事になってしまいました。

大変申し訳ありません。m(__)m

 

 

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囲炉裏と斜光のある風景 ( 妻籠宿脇本陣奥谷 )

2020-02-02 18:15:06 | 宿場町

 

 

お正月に信州から帰って以来

どこか忘れ物をしたような気分で

ずっと天気予報を気にして見ていました。

冬の晴れた日の数時間ほどしか見られない光の光景・・・

妻籠宿の脇本陣奥谷にそれはあって

2月1日、2日は土日でしかも晴天・・・^-^

雪の曇天模様で諦めた光見られるかもしれない。

迷わず行きました~ ♪

 

 

脇本陣というのは大名や高貴な人たちが泊まる宿が本陣と言い

その予備的な役割が脇本陣です。

どこの宿場にも本陣と脇本陣は一つずつあったようですね。

 

 

脇本陣奥谷にいろいろな注意事項を聞いた後入ってみると

左手に光の筋が見えました。

AM11.00 だとこの角度なんですね。

 

 

冬の晴れた日の11.00~ 12.30頃が一番だと

係りの女性が話してくれます。

光のシャワーのように格子の窓から降り注いでいます。

 

 

部屋には寒い地方のそれらしく囲炉裏がきってあって

この感じは母方のおばあちゃんの家によく似ています。

 

 

昔はみんな囲炉裏の周りで食事をしたり

子供は宿題をしたり、親は夜なべ仕事もここでしたものだと言います。

家族がみんな集まって過ごす場なのですね。

 

 

光の向きが正面になるまであと30分はあると言うので

手形を貰ってササッと食事に行くことに・・・

この手形があれば何度でも出入りは自由だそうです。

 

 

すぐそばの蕎麦屋さんで手厚いもてなしを頂いて

すぐさま引き返すと

光の束は格子から真っすぐに降りていました。

 

何というのでしょうね・・・

私の見たかった光景がそのまま目の前に!

 

 

まるでゆっくりと時間が過ぎるような空間

清廉なひと時です。

 

 

私の母やおばさんたちはこんな囲炉裏の周りに集まって

雪の降る夜もおばあさんから

昔話など聞かせてもらっていた と

ず~ と以前に聞かせてもらっていましたね。

 

 

そんな光景がありありと思い浮かぶ

妻籠宿の脇本陣のひとコマ

とても貴重な時間を過ごさせてもらいましたよ。

ありがとうございました ^-^

 

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木曽路の宿場町巡り ( 馬篭宿 )

2020-01-26 15:06:00 | 宿場町

 

 

さて、木曽路の宿場町巡りの最後は馬篭宿です。

ここは中山道43番目の宿場で木曽11宿の一番南に位置します。

天保14年によれば本陣1、脇本陣1、旅籠18軒、人口は717人とあります。

 

 

妻籠宿から中山道で車だと20分程だったでしょうか。

坂の上から車を置いて歩いて降りて行ってみます。

 

 

馬篭宿は石畳の坂道にある宿場町です。

石畳の両側に土産屋が立ち並び

敷かれた坂に沿うノスタルジイ漂う風情ですね。

 

 

建物も全体の景観を損なわないよう

新しい店もお洒落でいて宿場の匂いを漂わせています。

ここも妻籠宿と同じく厳しい歴史がありました。

 

 

明治に入って新たな道路や鉄道が整備され

その昔賑わった宿場町も宿場としての機能を失い

中山道の衰退に拍車がかかったのですね。

新しいものが生れると古いものが消える・・・

これが世の理なのかも知れませんが・・・

 

 

いち早く住民の力で古い町並みの保存に努力した妻籠宿は

新たな生き残りの道を模索し、

一方馬篭宿はその地形から厳しい苦難の道を歩いていました。

 

 

馬篭宿は山の尾根にあり、坂道沿いだったため

水に恵まれておらず幾たびも大きな火災に遭っていました。

近くは1895年、78棟消失、1915年、72棟消失。

坂道だけが残されていた時もあったのだと言います。

そこからまた繰り返し再現して立て直してきたのですね。

 

 

馬篭宿が最も観光化されている印象は

苦難から立ち上がり立ち上がり

必死に宿を盛り立てようとした現れなのかも知れませんね。

それはここが生誕の地である

島崎藤村の記念館が出来たころから報われて行きます。

努力が少しずつ浸透していき

段々と古い宿場町の良さが見直され

外国人はじめとして人気を拍していきました。

 

 

文豪島崎藤村の「 夜明け前 」は

この馬篭宿を舞台にした小説として有名です。

 

今は岐阜県中津川市に編入された馬篭宿。

歴史の証人のように訪れる人々の心に刻まれることでしょう。

 

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木曽路の宿場町巡り ( 妻籠宿 )

2020-01-23 12:28:08 | 宿場町

 

 

中山道69次のうち江戸から42番目が妻籠宿です。

奈良井宿からR19を西に向けて1.5時間南下、

もしくは中津川インターから木曽福島に向けて30分の

長野県南木曽に妻籠宿はあります。

 

 

中山道と飯田街道の追分位置する交通の要所で

天保の頃には陣屋1、脇本陣1、旅籠31、住民418名余とあります。

 

 

どこの宿場町でもそうですが

宿はどれも小さくて大きな大名行列などがきたら

いったいどれだけの人が部屋に泊まれるのだろうか

足軽や下働きの人たちは風呂にも入れたのだろうかと

つまらない事を思ってしまいます。

 

 

またここは全国で初めて古い町並みを保存し

日本初の重要伝統的建造物保存地区に認定されています。

 

今日が昨日になり、昨日が過去になり

やがて過去が歴史になる積み重ねで

私たちは今を生きているわけですが

先人たちのご苦労を振り返る瞬間も

大事なことなんだなとつくづくと思うことです。

 

 

1月のこの日は時折雪の舞う、どんよりしたお天気でした。

町並みはいっせいにお休みらしく

開いているお店はほぼありません。

 

 

軒下に面白いものを見つけました。

干し柿とはまた違って、大きな渋柿をそのままわらに包んで干す

「 つっとこ 」 と言うのだそうです。

冬、軒下につるして熟してから食べるのですね。

 

 

私は妻籠宿で是非撮ってみたい所がありました。

それは脇本陣奥谷に冬の晴れた日だけに見られる光景で

曇天のその日は残念ながら諦めました。

 

 

それは囲炉裏に立ち上る煙とその背景に

高い格子から差し込んでくる光の束

まるで室内の光芒のようにも思える光景。

出来るなら冬の晴れ間に立ち会いたいものです。

 

 

この妻籠宿に隣接する馬篭宿へは

馬篭峠を越えて全長9キロ、歩いて2.5時間から3時間です。

近年欧米各国などからハイキングで巡る人が増え

外国人はもとより次第に人気となっています。

途中、宮本武蔵が修行したという男滝、女滝や

番所跡の一石栃、峠の茶屋など山中の立ち寄りどころがあります。

 

健脚の方、妻籠から中山道を馬篭まで

歩いての道中はいかがでしょうか ^-^

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木曽路の宿場町巡り  ( 奈良井宿 )

2020-01-21 13:21:00 | 宿場町

 

 

年が明けて信州からの帰路

どうせなら木曽路をゆっくり走って宿場町を巡ることにしました。

奈良井宿、妻籠宿、馬篭宿と回ります。

その最初は塩尻市にある奈良井宿からですが

たまたま立ち寄ったお店に、仲代達也さんのポスターがありました。

お店のご主人によると最近時代劇の撮影があったそうで

奈良井宿総出で協力したとの事。

スカパーと時代劇専門チャンネルの制作で

信州、木曽福島を舞台にした藤沢周平作品「帰郷」です。

もう87歳という仲代さんは別のお店でスタンバイされていて

歩くのも辛そうに見えたのがいざ本番になると

殺陣も見事にこなし颯爽とされていたとか・・・

共演者も常盤貴子さん、三田佳子さん、緒方直人さん等そうそうたる顔ぶれで

私も是非見たいなあ~ と思いました。

1月26日(日)木曽文化公園文化ホールでPM13.30~

入場無料で見られるそうです。近くだといいのにな・・・^-^

次々と大型時代劇を演じる人がいなくなっている中

目と背中で演じられる仲代さんは得難い人に思えます。

お体大切に活躍していただきたいものです。

 

                     (木曽大橋 橋脚のない橋としては有数の規模)

さて、奈良井宿は奈良井川に沿って1キロにわたって

古い町並みを形成する日本最長の宿場町です。

 

 

当時、江戸と京都結ぶ内陸街道中山道の

ちょうど真ん中あたりに位置して

中山道木曽路11宿場町の中で、最も賑わった宿場町ですね。

 

 

元旦の町並みは降り始めた粉雪に

人影もまばらで開いているお店も少なかったのが

余計に凛とした空気感を漂わせているようです。

 

 

こんなに国旗を掲げている様子は

もう長い事目にしたことがありませんでしたね。

 

 

来るといつも立ち寄るこのお店は

頑張って開けてくれているようです。

 

 

10時も過ぎると段々と人の姿が増えてきて

お昼前になるとそれは賑やかになりました。

 

奈良井宿は旅籠の軒灯、千本格子など江戸時代の面影を

色濃く残した風格ある宿場町でしたよ。

 

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