僕の細道

【となりの山劇】第119話

<変造500円玉 の巻>

 少し前の出来事です。昼飯時に、会社の近くの自販機でペプシを購入したら・・・な、なーんと『偽造500円玉』が出てきてビーックリしてしまいました。

 そいつは噂通り確かに韓国の500ウォン硬貨で、500と数字が刻印してあるほうはそのままだけどその裏面がきっちりと削り取ってある!。恐らく旋盤のような機械を使用したに違いない。

 それでも、社内は見せろ見せろの大騒ぎ。よってたかって触りまくったから、指紋が~・・・・なんて言うのは既に手遅れでありました。

 んで、一通り騒いで落ち着いてよっく考えて、それじゃーこれを試しに警察に届けてみようという事になり、その場で110番通報すると、すぐに管轄の署から署員を派遣すると言う。こういう場合でも「試しに」と言ってしまう我々は既に楽しいオモチャを手にした子供のようであった。興味シンシン。

 それから待つこと30分くらい。うっとおしい雨の中、本当に本物の警官が事務所にやってきた。それで、購入した時刻と場所と、手に入れた人の住所を一通り控えてから実際の自販機がある場所へ行き、その自販機の設置業者へと連絡した。

 実際にこのような場合は、被害届はその設置業者で、お釣りの500円は設置業者から頂く事になる。そして肝心のブツは証拠品として警察が預かる。という流れになるらしい。

 しかし。その事件の中心的自販機は直ぐさま発売中止になるかと思うと、それはあくまで業者の判断だと言う。今回の件でも、多分自販機の中には500ウォンが多数入っているに違いないが、警察は手を出せない。その業者が今すぐ飛んでくるかと言うと、そうではなく。あの電話の応対から想像するに、多分今日(28日)1日はそのままだったと思われる。とすると、他にも被害者が出ているのではないか。

 その後、再び事務所にやって来た警察官は、被害者当人を呼んで調書を書き始めたんですね。当の本人は初めて調書というものを珍しそうに見ていたとゆーか、体験してしまったと言っておおいにはしゃいでいた。

 ところでねー、偶然に手に入れた偽造500ウォンって、持っているだけでも罪になるんだろうかね。使用しなければいいのだろうか。だって、モトは韓国の硬貨かも知れんけど、日本国内ではただ単に金属の円盤じゃん。それがたまたま国内の500円玉と直径が同じで、重量も同じになっているだけ。どお、強引な解釈かしらん。

 それでもってこれを他人に譲るってのはどぉ? 譲った他人が500円として使っちまったらマズイとは思うけど、使用しないとすれば譲のは一向に構わないとか。あー、この際モラルっていう考え方は無し。それを言われると身も蓋もないから。

 てなわけで、今日は社内で『500ウォン』騒動が起こったのでした。個人的には警察に届けたってのがちょっと勿体無いと思ったりもする。だって、めったに手に入るモノではないよね~~~~。


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