僕の細道

【となりの山劇】第46話

<乗り過ごした話 の巻>

 あれは昨年の年末のこと。社内の大掃除をして、忘年会に突入して、カラオケ行って、深夜12時間際にJR名古屋駅に滑り込み、なあーんとか終電に間に合ったーっと思って安心したのがまずかった。

 走ったはずみで酒の酔いが一気にやってきて、頭がクルクルと回り始めました。ちょいとヤバイ雰囲気~。それでもなんとか岐阜駅までは持ちこたえて起きてたのだけど、ふと目を閉じて次に目を開けた瞬間、降りるべき穂積駅で扉が閉じておりました。(T_T)<

 幸いにも次は終点の大垣。寝込んでも米原まで行ってしまう事は無いのでその点は安心しているのですがね、この辺は駅間の距離が長くってね、直線で8キロはあるんだな。

 いつもだとウチに電話して、車で迎えに来てくれるように丁重にお願いするのだけど、どーせ次の日から休みだし、ひとつ話のタネでも作ってやろうと『スケベ心』を出し、暗やみの中へテクテクと歩き始めたのだった。

 大垣へは車やバイクで何度か来ているので地理カン的には問題ない。方角的に間違えなければオッケーである。ところが、調子に乗って近道をしてやろうと住宅街の中へ進んだら知らずのうちにミョーな敷地内に入り込んでしまったりして、いつの間にか現在位置が解からなくなってしまった。
 仕方ないので一旦県道迄出て、「うーむ、こっちだ!」と方角を決めて再び歩き始めたのだった。

 しかし、どーせやるなら夏がよかったよな。とーにかく寒かった。あまりの寒さに鼻水は出るし、いつの間にかパトカーが斜め後ろにピタリとついてきて、職質こそされなかったが、じっと監視されるし。タクシーは何台も寄って来るし、・・・その時点で、すごく後悔していた。
 それでも選んだ道は結構正しく、歩き始めてから2時間もたった頃、やっと遥か遠くに見慣れた建物が見えてきたのでした。

 結局、自宅には3時過ぎに着いた。あー疲れた。


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