ホントノキモチ

偶然初恋の彼と、別れた時ぶりに会いました。
話しました。
違和感なく。
ただの先輩後輩みたいに、雑談をしました。
彼の右手の薬指には指輪がありました。
お洒落で指輪をするタイプじゃないから、きっと彼女が居るんだと思います。
私は自分にショックを受けました。
彼を忘れていた自分に、そして忘れていなかった自分に。

結局その日は動揺しっぱなしでした。
好きなクラスメイトと二人きりになる機会もあったんだけど、何も話せなかったし。


次の日は割とマトモでした。
授業の途中から教室に入ったので、真ん中辺の席に座ったんですね。
丁度先生の隣あたりに。
で、先生が板書をしに行って、そのちょっと後に、クラスメイトのオジさんが私の左斜め前あたりに座ったんですね。
そこはその人の定位置なんで、それはいいんですが、うちわを取り出して、扇ぎだしたんです。
こっちが風下になって風が来る訳ですよ。
イヤになったので、壁際の席に移って、壁を背にして座って、ふと好きな人を見たら、彼もこっちを見ていました。
オジさんの方に一瞬目をやり、再びこっちに目線を送って来たので、「そうだよ」って意味で頷くと、苦笑いされてしまいました。

それ以外にも、ちょっと離れたところに居て目が合うとニッコーって笑って手を振ってきたり、私の事を下の名前+ちゃん付けで呼んだりと良い意味でかはわかりませんが特別扱いされているような感があってどうしていいかわかりません。
私のようなタイプはうちの学校には珍しいんで、他の子への態度と違うだけかもしれないんですが、それでも嬉しい。
彼のような人がどうして「恋愛対象外」と言われるのか理解できません。
好きにならないはずないのに。

そういえば、また、「変わったね」と言われた。
どんな意味か判らないけど、とりあえず変わったのが判るほど見ていてくれたのだと良解釈しておくことにする。
次に言われたらどんな意味か探ってみようと思うんだけど、墓穴掘りそうで怖い。

好きな人に願うこと。

今日学校で好きかもなクラスメイトに会う事は出来ました。
会ったは会ったし挨拶もしたんですが、なんか機会を逃してしまって全く話ができませんでした……。
話がしたいのにー。
そりゃ、やろうと思えばできるけど。
負担になりたくないんだあー。

会いたいって思って、会えて。でも話はできなくて。
憧れとか、外側からの好きで終わらせるの、もう嫌なんだけどなぁ。

明日から夏休みが始まります。
会えません。
番号もアドレスも知ってるから、連絡をとろうと思えば結構簡単にとれるけど、したくないんだ。
行動にうつすのが、怖い。

一方的になってしまうなら、無い方が良いと思うんだ。
好きと言ってくれたら言うよ、本当の気持ち。
でもそれまで、言わないことにする。
重くなりたいわけじゃないから。
負担になりたいわけじゃないから。
軽い存在でいいんだ。
側に居る事が許されるなら。
責任なんて感じなくていいんだ。

「背負って欲しい」なんて思わない。
ただ、側にいてくれさえすればそれでいいんだ。
それ以上幸せなことはないから。
私の不安に、それ以上の薬はないから。

願うのはただ一つ。
「幸せになってほしい」それが誰とであっても。

好きになるのは、不幸せオーラが出てるからなんじゃないかって、思う時がある。
パッと見楽しそうだけど、ヒマしてる。
「最近どう？」って聴いても、楽しそうに物事を話してくれはしない。
私のことふってもいい、幸せになってよ。
そうしたら、きっと惹かれなくなるから。

コイゴコロ？

気になってるクラスメイトとラブラブになっちゃう夢を日記に書いたその後です。

言葉にすると気持ちってなんか妙に高まっちゃうの、知ってはいたんですがそれも良いかなぁと思って書いたんですね。
で、今日起きたらば、ですね。
もうすっごい意識してやんの、自分。
学校でしか会う予定が無いから会えるの明日以降なのに、もう電話の一つもかけたろーか、メールの一つもしたろーかってぐらい気持ちが高まっちゃっててビビりました。
今日だらだら寝てたのはそれが原因です、はい。

無駄に行動力を使おうとしてる臭かったんでセーブしようかと思って。
当人を知る前に恋に焦がれるのは身を滅ぼすだけだと思うし。
多分、好きだと認めてしまえば楽だと思うんですよね、自分は。自覚しちゃうと行動に出ちゃいそうで怖いんです。
もう、好きだからって理由で迷惑や負担をかけたくないんです。
同じだけのものを背負うならいいけど、彼の事をよく知らないまま好きになると、背負わせるだけの気がする。
向うが好きになってくれればそれこそ望むところなんですが、状況としてありえないな……。
向うが失恋寸前？だか直後？なのは知ってるんだけど、そこにつけこむのもなぁ。
多分奴の好みのタイプじゃないぞ、私。
っつーか正反対の位置にいる気がする……。
変わったら好きになってもらえるんだろーか。私でも。

軽くなりたいと。

軽くなりたいと願う。
願うだけじゃなく、そう努力してる。
でも、簡単に自分は変えられない。

恋愛経験、1。
交際経験、1。
同い年の子と比べると、随分少ないのだと思う。
初恋の人とは結ばれない、とよく聞く。
その通りだと思った。
別れてから、別れたから、そう思った。
『初恋』は重いのだ。夢をみてしまうから。
想像が先にきてしまうから。

焼きもちを、焼いた。
ここまで人に固執したのは、初めてだった。
男の子と、普通に楽しそうに話しているのを見るのが、苦痛だった。
逃げた。
そっけない態度を取った。
すぐにフォローのメールが来た。
他の人と仲良くしているのを見ていられない、と言ったら、そばにいてくれないの？と言われた。
焼きもちを、焼かないでいられる方法を考えた。
彼の仲良くしている人と仲良くなっちゃえば、私も楽しく話せて焼きもちを焼かないでいられるんじゃないか、と思った。
試した。
なかなか上手くいった。
別の理由で、別れた。
彼の為に仲良くしなきゃ、って思ってたはずなのに、今じゃ自分の為に仲良くしていたいって思ってる。でも、実際はそうじゃないのかもしれない。いつか、彼と付き合う時のためにやっているのかもしれない。

軽くなりたいと、願えば願うほど、重くなっている気がする。

最近、よく、『変わったね』と言われる。
良い意味で、らしい。

変わったのはだれのせい？/変わりたいと思ったから。
どうして変わりたいと思った？/変わらなきゃ嫌われると思ったから。
誰に？/世界で一番好きな人に。

自分から連絡は取らないと決めている事も、彼をまだ好きだからなのだと思う。
でもね。
害にしかならないと判ったから。

もう好きだなんて言わないよ。
会いたいなんて言わないよ。
寂しいなんて言わない。
だから、幸せになってね？
私なんかよりずっとずっとずっと、幸せになって、私なんかに目もくれず、強くなっていてね。

ここからなら届かないから言うよ。
愛してる。
でも、会えない。
私なんかよりずっと大事だから。
『愛してる』って言ったら、求めちゃうもん。
同じ気持ちでいてほしいって思っちゃうもん。
ずっと一緒に居たいよ。
でも傷つけるだけなら、いらない。
あなたの幸せにならないなら、私なんていらない。

軽く、そして強くなりたい。
なろうとしてなれるなら、なりたいんだ。
どうしたらいい？
どうしたら変われるんだろう。
どうしたら、好きな人を潰さずに済むんだろう。
答えを知っていたら、教えてほしい。だれでもいいから。

もう一箇月会ってないんだ。
忘れられない。
どうしたらいいんだろう。
だれか助けて。

初恋

好きになった理由を一つあげるとしたら、すぐに答えられる。
自分と違うから。

彼は自分と違うものを見つめていた。
それを知りたいと思った。
同じものをみつめ、同じ道を歩みたいと思った。
彼ばかり見つめていても、置いていかれてしまうから。
大きな負担になりたくないから、おんぶされるつもりは無い。少しぐらいは頼りたいけど、やっぱりガマン。
同じものをみつめ、それがどんな風に見えるか、それを見てどう感じたか。教え合うのも、伝え合うのも、相手と違う考えや感覚だからできることなのだと思う。
なにかアドバイスできるかもしれないし、聞いてもらうだけでラクになるってこともある。それになにより、好きな人が自分と違う感覚を持っていて、私はそれを知れるのだ。それほど楽しいことは無い。その瞬間瞬間に彼だけが感じられる感情を言葉にのせて貰えるとしたら、それほど幸せなことはないのだ。

私が彼から得られるものは、無限だ。けして終わることは無く、けして飽きることはない。話題はつきない。自分のこと、彼のこと。それだけで時間が過ぎて行く。それまで生きてきた十数年は、けして数時間で語りきれるものではないし、その瞬間さえも彼の人生の一部なのだ。けして終わらない。

好きという気持ち一つで、世界が変わった。自分が変わった。
幸せな気持ちでいっぱいになり、すべての物事に意味を見いだした。生きる意味など考える暇もなく、自然と湧き出てくる。明日が楽しみになる。

失うものなどなにもなかった。得られるものばかりだ。
初めて好きになって、初めて付き合って、初めて両思いになった彼。付き合った日数は足しても一週間しかないけれど、好きと伝えて、ひと月待って。付き合って、ナシにして、距離おいて、付き合って、別れた。
今も距離をおくために連絡もとっていないけど、けして後悔することはない。

今でも好きだ。恋愛感情かと言われると怪しいけれど。

二人のために別れよう、よくあるセリフだ。
どんな意味かよく考えもせず、言った方に都合が良過ぎるな、とか思っていた。
私には彼が害になるようには思えなかった。

言われたときに、ふと気がついた。私が害なのだ。私は初めて好きになって、初めて愛してると言ってくれた人を害することしかできなかったのだ。二ヶ月一緒にいて、あれだけ与えてもらったのに苦痛しか与えていなかったのだ。安心感と共に苦痛を与えていたのだ。優しいから彼は言えなかっただけで、好きと言ったあの日から、彼の背負うものは確実に増えたのだ。

いつか、いつかまた、私が重くなくなったら、笑顔で会える日がくる。
私はその日が来るまで、心のダイエットをし続けるから。
彼だけじゃなく、だれにとっても重くならないように。