有限時間。

時間、有効に使ってますか?

不思議の国のアリス/ルーイス・キャロル

2004-07-04 02:27:30 | 読書記録
角川文庫の岩崎民平訳。
ディズニーのアニメでしか知らなくて、無性に原作を知りたくなって読み始めました。

頭からお尻まで夢っぽさがあふれています。
夢っぽさは万国共通みたいですね。
言葉遊びはやっぱり訳では判りにくいです。最近の訳だとそうでもないのかもしれませんが、これ、初版が昭和27年なんでそのせいもあるでしょう。

アリスの可愛らしいこと!
これ、ストーリーを楽しむのではなく、流れ、と言うか夢をみている感じを楽しむ読み物だと思います。子ども向けっぽい感じですが、夢っぽさがいやじゃなければ大人でも十分に楽しめると思います。

割と短いお話だし、とぎれとぎれに読むとわけわかんなくなるので、一気に読む事をオススメします。

秘密の花園/バーネット

2004-06-29 23:49:32 | 読書記録
岩波少年文庫の吉田勝江訳。上下巻。
通学中に読むライトノベルをうっかり兄に借り忘れて適当に読みやすそうなのを家の本棚から選んだのがこれ。

最初、いかにも訳が古くさく、しかも内容が子ども向けだなぁ、と思いながら呼んでいたんですが、それも当然。
作品自体1911年に書かれたものだし、日本語訳のものでさえ1958年が初版です。
もし今この訳で再販などしたら、人権団体からすぐにお叱りがくるでしょう。

主人公の女の子がそれまで住んでいたインドとの違いに気付き、荒野のすばらしさを感じ始めるさまは、爽快感さえ感じます。
それまでただ偉そうにして、ダラダラ不健康な生活をしていた彼女が、突然知っている人のだれもいない土地で暮らすことになるのです。
このあたりの作者のゆるゆるとした文章の使い方が、とても心地良い。元祖ひきこもり小説といった感じ。
小中学生の時になぜ読んでおかなかったのか、後悔がつのります。
もし、まだ読んでいなくて、あるいは読んでいても、ひきこもりを脱出したい方は、すぐにでも読んだ方が良いと思います。
最後の、または最初の一歩が踏み出せずにいる方にオススメ。