遊童子のひとり遊び

日々の生活の中で心を休ませる時間と趣味を独り言の中で話すブログです

盆棚を立てる

2015年08月15日 | 年中行事

おばんでがんす

伝統の盆棚を今朝建てた、もちろん孫と二人での共同制作だ、今年は一応すべてのことを孫主導で

やらせてみた、結構できるものだ、と内心感心したし、安心もした、

今分のところ後継がうまくいっている

庭の隅に「藁叩き石」と言うのがある。何代も前から使用している天端の平らな石だ

ここで茅の乾燥したものを木槌で叩く、二人コンビでするが一人は叩き一人は茅の束を回して

一か所だけが叩かれない様にまんべんなく回す、こうして縄をなうときに柔らかくして手の当りを

良くし、縄が馴染みよく均一に綯えるようにする

頭の禿げ始めた只の糞爺と孫のツーショットだ

此の縄を使って盆棚を組み立てる、これが家長の仕事だが、肝心の家長は仕事が忙しくてできない

仕方なく隠居した爺と孫がしている、しかしこれが実に楽しいし嬉しいものだ

棚を組立花瓶をつけ、四方に新竹をつけて組み立てる、この新竹の枝が一本に4枝で全部で16枝 

あるが、この中で萎れない生き生きした枝が残る、此の枝を伝わってご先祖様が盆棚に夫夫鎮座

すると言い伝えられている

盆棚の床に新しい茣蓙を敷きその上に仏壇の全ての先祖の位牌をきれいに掃除して古いもの順に

奥りから並べてくる。もう文字も読み取れないようなものもあるが、煤呆けた具合で判断する

新竹の太い竹で花瓶を作り朝どりの野草の花を活けて四方に三段片幣をつける

一辺に四枚で3段で48枚付けて結界を張るこの結界の中は先祖様の領分で生きている者は入れない

棚の下にも茣蓙を敷き「魔」が入り込まない様に痛い針葉樹の杉の枝を敷き

其処に西瓜、南瓜などの野菜を供え、手前には果物を盛る。この棚下の食べ物は、無縁仏様に

お供えするもので、送り盆が過ぎれば家人で食べられる

 

 こうして先祖を迎えに菩提所まで行く、菩提所で盂蘭盆会のお棚に参拝し、御祠堂から当家のご先

祖様の火を受けて、写真の右手前の弓張りに移して持ち帰る

門先で二つの迎え火に火を移してお焚き上げをしてその火を線香に移してから奥の間の沓脱石から

入室する、これは嫁入り婿入りの時にここから当家に入るので、死んで出棺する時もここから出る

、であるから先祖もここから出入りすると言うわけだ

こうして恒例の迎え盆が終わる

そうして今夜は年に五回ある、「御歳取り 」と言う日に当り家族全員で食事を執る

 当家の、「御歳取り 」は因みに、正月15日。5月5日。8月13日。10月10日、12月の30日と決

まっている

如何でもよい事なのだろうが、当家にとっては大事な行事だ

そんじゃあまたはなすべえ

遊童子

 

 

 

 

 

 

 

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