おばんでがんす
今回は新井様のお宅を新築させていただく、、、紆余曲折はあったがどうにか上棟迄漕ぎ付けた
、、、打ち合わせ、、間取り、外観、細部の希望などを経て図面ができ、建築確認を取る
役所との折衝にかなりの日にちを取られた、難し家である、すべて車椅子対応の家で施主の希望も高いし
研究している、娘が辛抱強く折衝して物にした、私ならどこへでも頼めとケツをまくっていたところだが、、、、
やっと施工できる段階になって一安心だ
そこで請負人の勝手で少々十段階のうちの五段目くらいの上棟式をする事にしたので準備した
先ず主神脇神の三柱を制作、そして書き込んで置く、最近はあまりしないので字が下手糞になった
主神の四面には必要な事項を書き込んだ
次に五色の旗を作成する、五龍旗、という,東南西北中央の順に作る、東は。東方守護、東帝竜神、青龍と書き記す
以下南西北と書き記してゆく・四方を護る竜神名だ。中央は太陽の化身である大日大聖不動明王を記す
そして東は青龍で青、南は朱雀で赤、西は白虎で白、北は玄武で黒とし、中央は不動様で黄色だ
こうして慣れぬ手つきで木に墨を載せる、木は紙よりも非常に筆が滑りにくい、こうして明日に供える
三柱は下の通りだ
縦にするのに時間がかかるので横の儘で見てください
天津八意思兼之尊命は不動様の化身で世の万象をお守りくださる
吾奈瀬之命は火伏の神様で火災から家を護ってくださる神様だ、又手置帆負之命は木の神様で大工の神様だが
木は水を吸い上げて成長し材木になるそれ故に水の神様とも言われ矢張り火災から守る神様である
地震雷火事親父であるから、、、最近はすっかり親父の権威が落ちた
こんな風に御幣束を切り整えて神さまの魂を入れる
腹胴巻きは二枚重ねの半紙を巻き付け紅白の水引で帯留めする
結び目は必ず赤が右に来るように結び、結び目は「海老尾結び」として家運長久を祈る
又御幣束の頭は、予め柱を二つ割にして置きそこへ挟む形で止める、その時も共白髪を使用し
施主の長命を祈り、米が沢山取れることを祈るのに苗場結びとする
そして最高位の棟木に止めるがその時に同時に「水ぶさ」の木の枝三本を縛って棟に付ける
昔は水ぶさの木そのものを付けたものだがそれが段段短くなっていまや枝三本に成ってしまい、あるいは青ければよ
いと言う様になってしまった
一番高い所に水があるので火事になってもすぐ消えるという縁起なのだが、省略とは恐ろしい事だ
本末転倒して元が何の為かも忘れられて形骸化か仕手終う
この時にも共白髪を使用し,棟の神壇を浄める半紙の胴巻きを縛る麻と一緒にして、亀の甲羅を編むのに利用する
亀の甲羅は主神の天端に末広の扇子が付けててあるがその図柄には鶴しか描いてないので下端に亀を作り
縁起を担ぐ、昔の庶民はこうして神に縋り、、、めでたいことは目出度いといって生きて来たし、心から祝って来た
現代にもそうしたおおらかな考えがあってもよいのではないだろうか
明日は上棟式の項を話す、
そんじゃあまたはなすべえ
遊童子
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