PRE A WALK...

徒然なるままにカタカタと日々の出来事を書き連ねていきます。

お腹いっぱい

2009-04-22 03:19:51 | 日記
最近いろんな事で頭がいっぱいになってかなり間違いをやらかしているような気がします。

それで、遅くなったのですが、4月18日土曜日に大阪府西成区にあるインフォショップ・カフェ・COCOROOMでNPO法人 コミュニティアート・ふなばしが主催するコミュニティアート映像祭2009 「春風」がありました。
それで、映像に興味がある僕は1人で行ってきました。

まず、朝から名刺を作ろうと思ってジャスコに名刺のシートを買いにいったのですが、間違えてふちの丸いタイプを買ってしまって、作るのにかなり難儀した結果、10時の梅田行きのバスに乗れず、11時の舞子行きのバスに乗って、それから電車でCOCOROOMを目指す事にしました。
土曜日は淡路島から行ったのですが、バスターミナルには猫ちゃんがバスを待っているような感じでいました。


バスの中では、土曜日が締め切りだった淡路島アートフェスティバルのアーティスト参加申込書をまとめつつ行きました。
それから電車に乗り換えてまずJRで大阪駅まで行き、大阪市営地下鉄の堺筋線に乗り換えて動物園前まで行きました。
駅から出た瞬間ちょっと雰囲気が違う事にまず驚きました。
まず、商店街に行かなくては行けなかったのですが、間違えて高架下の方に行ってしまいちょっとドキドキしましたが、まだまだこの日はこれからでした。
GoogleMapのモバイル版に頼りっきりでCOCOROOMを目指したのですが、GPSでポイントの真上にいるのに、なかなか見つからない……
COCOROOMに来た事のあるやまぐちさんに電話しようと思って通話ボタンを押して「ップップップ……」と鳴っている時にCOCOROOMの看板が目に入ってきました。


中に入っていくと、COCOROOMの上田假奈代さんとコミュニティアート・ふなばしの下山さんがいらっしゃいました。
開始の14時まで15分程あったので、西成の町歩きへ下山さんに連れて行ってもらいました。
かなり衝撃的でした。
でも、これが日本の現実なんだと思い、じっくりと自分なりにいろいろと考えながら、歩いてみる事にしました。
下山さんもいろいろな視点からお話をしていただいたので、本当にいろんな事を考える事ができました。
また、下で感想等は書きたいと思います。


△写真は三角公園でたまたまイベントを行っていたので、撮影ができました。
下山さんによると、普段は入る事すら躊躇するとのこと。
ラッキーというか一般的な日常をみる事ができなくてアンラッキーというべきなのか、ビミョーなところですね。
ここには日本で唯一の街頭テレビがある公園なんだそう。
また、この公園の事に付いても下に詳しく書きます。

時間がぎりぎりになってきたので、慌ててCOCOROOMへ戻って早速映像際の始まりです。


結構人がたくさん集まってきて、COCOROOMが一杯になり、20人ほどで映像が始まりました。
セットリストは下記URLから。
http://communityart.cocolog-nifty.com/news/2009/03/2009-d92b.html#more

途中で映像に対する話や映像の制作者である天龍村山村留学プロジェクトの太田さんもわざわざ東京から来てくださり、説明をしてくれました。
やはり、映像的にもかなり勉強になるものが多くて来てよかったなと16時の時点でもうお腹一杯になりつつある時分にびっくり。笑

17時からは一旦休憩ということで、COCOROOMのスタッフである平川さんが西成周辺をミニガイドツアーとして急遽案内してくれる事になりました♪
もちろん僕も参加して、西成警察署や三角公園、四角公園にあいりん公共職業安定所(通称あいりんセンター)をみんなで見てきました。
少しここでは濃く書いていきたいと思いますが、カメラは持っていかないでください。という事だったので、写真はないので悪しからず。
まず、三角公園。
お昼に下山さんと来たときはイベントをやっていたので、たくさんの若いボランティアスタッフの方もたくさんいたのですが、ツアーで行ったときにはもうイベントが終わっていて、ほぼ日常の形と思われる状態になっていました。
それで、2人の男性の方が僕たちをボランティアの人たちだと思っていろいろとお話をしてくれました。
それもとてもためになるもので、もう少し聞きたかったのですが、時間がなくて、中途半端なものになってしまい、残念でした。
でも、本当にいろんな人生を歩んでこられ、いろいろな考えをお持ちであいりん地区で日雇い労働者として生活しているのだという事もわかりました。

次に、西成警察署の建物は要塞のような鉄格子に囲まれていて、本当に驚きました。
でも、それは理由があって、日本で唯一暴動がおこる可能性のある地区という事らしいです。
というかまだ、日本で暴動がおこる場所があるという事自体が驚きました。
実際に昨年も起こったそうです。

四角公園の周辺ではほんとに三角公園周辺とは違った雰囲気でとても緊迫した感じでした。
さすがに10人の団体でも四角公園には入る事ができませんでした。
これが公立の公園かという事が疑問に思いましたが、この地区の使命というかなぜこの地区がこのような状態になっているのかがとても気になりました。

最後にあいりんセンターですが、もう閉館しかけだったので、誰もいない状況だったので、あまり日雇い労働者の方々がどのような感じで派遣の仕事を取っているのかという事の実感はなかったです。

COCOROOMに戻ってきて、映像の続きを見ました。
映像はやはりおもしろい独創的なものも多くてとても勉強になりました。
映像際が終了したのは、19時過ぎで20時前に下山さんと一緒にCOCOROOMを出てJRの新今宮駅から帰っていきました。
下山さんは千葉に帰らないと行けないので、大阪駅でお別れでしたが、大阪駅までの間にいろいろとお話ができ、本当に初対面とは思えないほどいろいろとためになるお話をしていただきました。
僕はその後西宮で久しぶりに友達と1時間だけ会って、ご飯を食べてから家に帰ったら23時30分頃でした。

ここからは1日のまとめをしたいと思いますが、ここからは(ここまでも)僕の主観ばっかりなので、これを見て不快になられる方がいらっしゃいましたら、かるーく流していただければありがたく思います。

まず、あいりん地区についてですが、本当に衝撃でした。
ここではストレートに表現できづらいような事も少しの間で見てきました。
ぜひ行ってみてもらいたいですが、1人で行くのはちょっと危険かもしれないので、ぜひ最初はCOCOROOMに行かれる事をお薦めします。
それに、ほかの地域から大阪行きの片道チケットを渡されているという事実も初めて知ってかなり衝撃的でかなり憤りを覚えました。
それに、なぜこの地区にこれだけの人が集まっているのでしょうか?
そのような環境を作り出してしまっているのが悲しく思えてきました。
でも、少し不思議に思えてきたのは、日本の日雇い労働者たち(いわゆるホームレス)は男性の方ばかりということです。
海外のスラム街って言うと、なんか汚い感じの町に家族大勢で住んでいるというイメージが強いです。
アメリカのホームレスは最近ハイテクになりつつある(ケータイを持っていて、ブログをかなり更新している方もいらっしゃるのだとか)そうなのですが、日本も少しその傾向が見られたような気がします。
かなり物価が安いです。三角公園の方ではお惣菜屋さんばかりなのですが、商店街の方に来ると結構野菜や果物が売っているのにも驚きでした。
つまりは料理ができる環境があるという事ですから。(下山さんの受け売り)

暴動が起きるという事は、何かに反発しているということであり、その反発すること自体はどうかとおもいますが、反発する原因はもしかしたら一般的な事(仲間を守るためとか)かもしれません。
すこしでもそのような話題が出たときにはそのような事も少しだけ考えてみてください。
僕があの町に対してできる事はその事を考えて、たくさんの人に伝える事だと思いました。
もちろん夜回りができたり、いろんな支給ができたらベストなのかもしれませんが、そのような事ができる時間的な余裕が今はありません。
場所も遠いし。
だから少しだけでも皆さんも考えていただければうれしいと思います。

コミュニティーアート映像際はかなり面白く、勉強になるものばかりでした。
特に今回僕が気づいたのは、映像のクオリティーばかりでなく、伝えたい映像を必死で作り上げるという事です。
手ぶれでいいから自分の伝えたい内容を撮影し続けるという事だと思いました。
今回映像を見た事によってこれからの映像作品が少しかわってくるかもしれません。
それに、コミュニティーアートという概念が机上だけではなく、実際に少しだけでもわかったつもりになれました。
やはり、映像を見て自分も何かやってみたいという気持ちがとても湧いてきたので、何か起こるかもしれませんよw

夏には淡路島でも映像際が行われるようなので、その際にはまたアナウンスいたしますので、ぜひ見に来てください!!


とても長くなってしまいましたが、もし最後までお読みになれられた方がいらっしゃいましたら、本当にありがとうございました。


参考
 「NPO法人 COCOROOM」http://www.kanayo-net.com/cocoroom/
 「NPO法人 コミュニティアート・ふなばし」http://communityart.cocolog-nifty.com/news