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今日の本紹介

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本紹介25「月の炎」

2020-12-12 21:11:00 | 日記
人気お笑いコンビ、インパルスの板倉俊之の描いた哀しさを孕んだハートウォーミングストーリー。
正義に憧れた幼い小学生達が抱えた、哀しみの正体とは。この作品は全体的に善とは何かを問う構成となっている。誰も真の悪者にしない手法は作者の一石を投じる意思が感じられて面白い。
特異な経験を経た小学生達がこれから歩む道に幸多からんことを強く願う今日この頃である。
『月の炎』の感想

小学生の素直な強さが忘れていた大切なことを教えてくれる。母親との中華料理店での葛藤シーンは描写が細かく、リアルだった。作者の表現力が垣間見える。小学生の主人公達が最後笑ってくれたのが望に希であった。

#ブクログ




本紹介26「コールドゲーム」

2020-12-12 21:08:00 | 日記
いじめによって人生を歪められた者が、復讐に走る物語。高校3年になった主人公達中学時代の同級生は、グループを作り、復讐の被害を食い止めようとする。ちなみにゴールドゲームという題名は、主人公が野球部に所属していたこと、過去に対しもう取り返しがつかないという本作のテーマが上手くかけられて命名されている。
いじめという罪と同時に当時の葛藤を描くリアル、人間の浅ましさを極限まで追求した悲しみの小説。

『コールドゲーム (新潮文庫)』の感想

いじめをした者の末路としてはぬるすぎる気がするが、実際現実はこんなものだろうと思えば合点がいく。虐めをするような人間は基本的に一生変わらない。人はそうそう変わることはない。奪う者と奪われる者の違いと構造を一例として示してる気がする。

#ブクログ




本紹介24「ゴールドラッシュ」

2020-12-10 11:12:00 | 日記
歪められた現状を変えるには劇薬が必要。しかし、その代償は計り知れない。その哀しさを如実に描いたヒューマンストーリー。
現実を憂い過ぎるあまり道を誤った者に救いは訪れるのか。人を信じるとは何か。歪められた日常の中にも大切なことはすぐ側に転がっていることを教えてくれる一冊。





本紹介23「土の中の子供」

2020-12-03 11:54:00 | 日記
暴力、理不尽を突き詰めた話。真の暴力とは、理不尽とは何を意味するのか。凄惨な生活を送った者にこそ共感できる一冊。一度闇を抱えた人間に再生は許されるか。光を浴びることはできるのか。日常がこれを常に追求していた。
自分の心の闇が強く疼きだす一冊。

『土の中の子供 (新潮文庫)』の感想

他の作品に比べ、センセーショナル感はあまりないが、人間の心の闇という現実感が返って浮き彫りになっていてとても共感できた。こうした静かな泥濘の中にこそ闇は好んで棲息する。

#ブクログ




本紹介22「ネバー×エンド×ロール〜巡る未来の記憶〜」

2020-12-02 12:02:00 | 日記
ラノベならではの読書エンターテイメント❗️読み出すととにかく手が止まらない。それぞれのキャラクターが抱える思い、それらが織りなす伏線が紐解かれた時、涙すること間違いなし。
私はこの物語の偉大な概念に取り憑かれた人間の一人である。

『ネバー×エンド×ロール―巡る未来の記憶 (メディアワークス文庫)』の感想

終盤における怒涛の伏線回収に圧倒された。各章ごとに年数が経過し、謎を常に残していく形だが、それを逆説的に追うのは正に読書エンタメと言えるだろう。

#ブクログ