My Little Tern

~多発性硬化症になって~

退院その後3

2007年01月14日 | 多発性硬化症~退院して~
しかし、現実はこちらの気持ちとはうらはらにやってきます。家では受験生の生徒がいたので、中断して、やめる訳にはいかないので家のレッスンを退院後すぐ再開しました。教室にしても、学校にしても年度中に辞めるのは難しいので辞めるとしても、年度末まではがんばるしかないと自分にいい聞かせて徐々に再開させていきました。
しかし、仕事を再開していくと、先生やだんなが言っていた意味が実感できるようになっていきました。
「レッスンする事ができた。」「車を運転して学校まで行く事ができた。」「無事に授業ができた。」今まで当たり前でやってきた事なのに、そのすべてが自信へと繋がっていきました。「大丈夫だ。できる。」そして待っていた人達がいたんだ、と毎日、過ごす日々が私に自信を与えてくれたのです。

退院その後2

2007年01月12日 | 多発性硬化症~退院して~
仕事への完全復帰には2ヵ月かけました。ちょうど夏休みに入ったため8月は学校が休みだったので。
私の主な仕事場は家、教室、大学の3つなのですが、7月は家、8月は教室、9月には大学と徐々に復帰したので身体に大きな負担をかけずにすんだ感じがします。
しかし、実は復帰に関しては悩みました。「また、あのような状態になったら周りに迷惑かけるし、やってける自信も正直、ない。」「やめてしまった方がいいかも。何か別の方法で働くとか、もう何にもしないとか…」入院中どちらかというとやめる方向に私の思考は向かっていました。むしろそちらの方が当たり前じゃないか。と思うくらい。だんなにもその事を話しましたが、反対されました。「別に働いてくれなきゃ困る訳ではなくて、働ける環境があるのに、待っててくれてる人達がいるのに、辞めてしまっていいの?」と。私は「なんで?私は自分の身体が心配だしまた迷惑かけるかもしれないし」と釈然としませんでした。主治医の先生にも復帰をすすめられました。「自分が動ける間は今までと変わらない生活に戻ってください」と。「この病気を理由に何もかも行動を制限するのはよくありません、普通に生活する事がこの病気にたいする自信に繋がるんです。復帰して仕事を今まで通りやってる人はたくさんいるんですから」そう言われたものの、何となくまだ私はふっきれませんでした。

退院その後1

2007年01月12日 | 多発性硬化症~退院して~
七月に入り、ようやく薬も終わりました。MRIでも病巣は炎症が治まっている状態だったので念願の退院となりました。
もう、入院は懲り懲りと思いながら、帰宅しました。ただし、退院=復帰とはいかないんですね。一ヶ月半も入院していたので体力はかなり落ちているので近所の坂を上るのも休み休みです。毎日駅まで歩いて、身体をならしていきました。
そしてもう一つ、ステロイドの副作用です。徐々に服用する量を減らしていったとはいえ、やはり副作用がでました。最初の一週間は肌ががさがさになりました。もう、化粧どころか、日焼け止めもぬれないくらい。肌がボロボロです。あんまりひどいので、身体をあらうタオルでゴシゴシしたら、まるでピーリングのように皮がむけていきました。次にきたのは、むくみでした。ただでさえむくみ気味の身体が信じられない位膨らみました。「これって私がデブのせいだけじゃないよなぁ?!」と心配しましたが半月くらいするとおさまりました。