景色とともに
夏来やむ
早過ぎ行くは
秋に押されて
だんだん上海も肌寒くなってきましたね~
どうも夢人のベース、TAICHIです。
秋ですね~、すっかり秋ですね~。
秋と言えば皆さん何を連想しますか?
スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、憂いの秋・・・
秋、秋、秋、秋。
僕は秋になるとどうしようもなく夏が恋しくなってきますねw
今日のこの日記も夏が恋しくなったのとなぜか突如沸き起こる僕のノリ(持病)の二つの理由で
書かせてもらってますw
んで、
せっかくなんでこのノリ(難病)を利用して季節外れの怪談話をさせてもらいます。
それはある大学生4人が体験した話です。
まぁ、仮にその大学生達をABCDとしましょう。
その日ABCはいつものようにAの家に集まって何をするでもなくだらだらしていました。
誰が言い出したのか、「暇だなぁ、なんか面白いことないかなぁ」という言葉が引き金となり3人は話し合いを始めます。
話し合った結果、夏休みの終わりも近いということで心霊スポットに車を持つDを誘って肝試しに行こうということになりました。
Aは早速Dに連絡を取り、誘います。 Dも「肝試し? お、いいね」と車を出すことを快諾してくれて早速行こうということになりました。
Dが車を運転し、ABCを乗せて山道を登り数十分。
ある古いトンネルに着きました。
そのトンネルは車で通ると必ず何等かの心霊現象に遭遇するという比較的有名な心霊スポットです。
なんでも昔、トンネル工事中、落盤でたくさんの死者を出したとか。
トンネル入り口の脇には小さいながらも慰霊碑と菩薩の石造が配置されており、夜の闇も混じり不気味さをより一層醸し出している。
昔こそ交通量は多かったのだが、今では別の場所に新しくトンネルが掘られ、もうそこのトンネルを利用するものはほとんどいない。
助手席に座り、ここに案内したAが説明を終わり大げさに一息つく。
車は一旦トンネルの入り口前で止まり、Aの説明を聞き終えたBCDは話半分で聞き流し、
後部座席のBCは、「出発!!」と遠足に来た小学生のようにはしゃぎながらDの運転を促した。
車はゆっくりと明かり一つ無いトンネルの中に侵入していく。
ゆっくり、ゆっくりと進みながらABCDはいつ不可思議な体験をできるのか、と胸をときめかせながら待っている。
車がちょうどトンネルの中間に差し掛かった時、異変は起きた。
何の前触れも無しに突然、車のエンジンが止まったのだ。
4人は突発的に起こったことに焦りを感じる、Dは車のキーを何回も確認するように回してみたが、エンジンがかかる気配はない、
Dがそのことを他の3人に伝えると更に車内を焦りと不安が漂った。
ふと、前の方から明かりが見えたとCが言い出し、4人は前を唯じっと見た。
なんだ、何も見えないじゃないか、とAが振り返るとBの顔がどんどん青ざめていくのに気が付いた。
Bの隣にいるCも同じように青ざめながら、Aに前を見るように促す、再度Aが前を見ると、一つの明かりが車に近づいているのが見える。
なんだ、ほかにも肝試しをしている人がいるじゃn…、と言いかけ違和感が沸き起こる。
よく見ると明かりが一つから二つ、二つから三つとどんどん増えていく。
直観的に身の危険を感じたAがDにエンジンを付けるよう催促しようと横を向くとDの顔から血の気が失せ、今にも泣きそうになりながら
Aに向けて言う。「なぁ、A、俺たち友達だよな? 俺のこと見捨てないよな? な?」何を言ってるか分からないとAがDに聞き返すと
Dは掠れた声で「足が…」と短く言う。
Aが助手席から半分Dの方に身体を傾け、Dの足元を除くと、何か白く光る紐のようなものがDの足に絡んでいることに気が付く。
暗闇に徐々に目が慣れ、凝っと目をこらし紐の正体を確認するや否やAは悲鳴をあげ車を飛び出し、真っ先に元来た道を走っていく。
その悲鳴に驚き、BとCもAの後に続くように悲鳴なのか雄叫びなのか分からない声をあげながら、走って行った。
後ろからDの助けを求める声を無視し、3人はただ闇雲に入り口を目指し走る。
入り口を潜り、外に出られた3人は各々腰を下ろし、息を整える。
BとCは笑いながら安堵の表情を浮かべ、興奮気味に自分たちに起こった現象を話し合っている、BがAに話を振ろうとAを見たがAは依然として
青白い顔のまま膝を胸に抱え、怯えるように震えている。
大丈夫か、とBがAに話しかけるがそれを合図にAはしゃくりあげながら泣き出してしまった。
数分後、BはAが落ち着いてきた頃合いを見計り、質問する。
Aは何故泣いているのか? Dは何故いつまで経っても戻ってこないのか?
Aはまだ嗚咽を交えながら、ゆっくりと説明していった。
「俺がDと話していた内容を覚えているか? あいつ、俺に向けて友達だよなって聞いたんだ。 見捨てないよなって…」
Bが頷くとAは袖で涙を拭いながらまた話を続ける。
「それで…あいつ、短く 足が って言ったんだよ。 俺は覗き込んだけど暗かったから最初はよく見えなかったんだ…」
でも、とAはまだ息苦しいのか自分を落ち着けるように息を深く吸い整える。
Bは焦れてその先を促す。
「でもどうなったんだ? その先は??」
「…でも、俺車内の暗さにだんだん慣れて、見てしまったんだ。 あいつの足に無数に絡みつく白い手を。 俺怖くなってそれで…
Dを置いて一人で先に逃げちまったよ…Dの助けを呼ぶ声を無視して…」
説明が終わったのか、Aはまた膝を抱え泣き出してしまった。
3人は朝が来るのを待ち、明るくなったところでまたトンネルに入っていった。
夜と比べ、太陽が昇ると多少トンネルの中は明るくなる。
3人はまだ怯えながら車に向け歩を進めると、車はきちんとトンネルの真ん中で変わらず止まっていた。
車を見つけた3人はほっと胸をなでおろし、車まで駆け寄るも、車との距離が5メートルを切った時、立ち止まり戦慄する。
車の窓ガラス、フロントガラス一杯に赤い手形がびっしりと何者かにつけられていた。
数秒放心するもののすぐに気を取戻し、Dが乗ってるかどうかを確認するため運転席のドアに近づき、思い切って開けてみると、
Dの姿はどこにもいなかった。
後部座席も覗いてみるが、いない。
なんだ? Dもなんとか振り切って逃げたのか?
3人は車に乗り、Aの運転でトンネルの反対の出口に向かうことにした。 もしかしたらDはなんとか振り切って、自分らとは反対側の出口に
逃げたのだ、そうに違いない、とABCはその仮定を信じようとして、キーを回し、エンジンがかかるのを確認して、車を進め、窓を開けDはい
ないかどうか目を凝らし必死に探していた。
反対側に出ても、なんら変わりない。
しばらく山道を運転したが、Dはとうとう見つからなかった。
一旦、Dの家に車を返すがてら向かい、Dの親と会って事情を話し、警察に連絡を入れた。
4日後、Dは山麓の農家で発見され、警察に保護された。
だが、発見されたDの姿は相当心的ストレスが大きかったらしく、もともと黒かった髪の毛は白くなり、
まともに言葉をしゃべれる状態ではなかったという。
了
はい。語り手が下手くそだとぜんぜん怖くありませんね、すいません。
この話し昔友達に聞いたのを思い出しながら書いたから途中ハチャメチャかもしれないです(´ω`)
落ちもなんとなく覚えてた感じです。中途半端ですね、ノリ(発症)もここまでくると重症ですw
最後にこれから上海はどんどん寒くなっていくので、風邪にご注意を☆
以上、夏恋しさのあまり怪談をかたってしまったTAICHIがお送りしました。