福島県にお住まいの野木さんという方が作っている渓流では珍しいシャッドタイプのハンドメイドミノーです。
見てすぐにわかるように大きなダイビングタイプのリップとオフセットアイを持ち、テイルには尾びれ(!)付きです。
以前このルアーで釣れると嬉しい、と書いた記憶がありますがそれには理由があります。
一度クリアーウッドのHP(http://outdoor.geocities.jp/mcsgk901/index.html)にアクセスして「クリアーウッド情報」をのぞいてみてください。
2009年の11月から今日までほぼ毎日、野木さんの日記としてクリアーウッドに込めた思い、日々雑感、ユーザーとの交流が綴られていますが、一貫しているのが「自然を愛し、釣りを楽しんでくださいね」という野木さんの暖かいメッセージです。
これを読んでしまうと「あなたも今日からクリアーウッドサポーター」になること請け合いです。
いつからか、クリアーウッド情報を読むのが僕の朝の日課となりました。
一言で言うと、クリアーウッドはシャッドラップラパラやc.c.シャッド(コットンコーデル)が大好きだった野木さんが、流れの中で使えるシャッドタイプのルアーを作りたくてこだわりにこだわった、こだわりの塊です。
「よく釣れる」ありきで開発したのではなく、「気持ちよく使える」というのが開発の目的であったようです。
僕的にはクリアーウッドは「どうしても一匹獲りたい」という時ではなく「渓流ルアー釣りを楽しみたい」という時に糸に結ぶことが多いです。
こんな風に書くと、釣れないルアーなのかと思われそうですが、そんなことはありません。
実は万策尽きて「心が折れた」時に結ぶのもクリアーウッドです。クリアーウッドには何度も「慰めの一匹」をプレゼントしてもらいました。
実際にクリアーウッドを手に入れて、眺め、使うようになって感じるのは、このルアーが丹精込めて丁寧に作られ、美しいと同時に非常に丈夫なルアーだということです。
クリアーウッドの真骨頂はアップ気味に投げて、水中の岩をこするように引いたときなのですが、そんな使い方をしても塗装の塗膜が大きくはがれたり、リップ周辺にガタがくることがありません。
意外とロストも少なく、僕のコレクションの充実に貢献してくれます(笑)。
僕が所有しているのは、
u 5F 約5cm 約2.5 g シングルフック(トリプルも可) ¥3,800
u 5S 約5cm 約3 g シングルフック ¥3,800
uk 5 5cm 3.5g シングルフック ¥3,800
CLEAR WOOD 6 サスペンド 約 6cm 約 4.5 g ¥4,800
Y 65フローティング6.5cm 約5.5 g トリプルフック ¥4,100
と昨年渓流専用として発売された
u MS 4S 約4cm 約2.7 g シングルフック ¥3,800
u MS 5S 約5cm 約3.3 g シングルフック ¥3,800
です。
野木さんはあまりテクニック論を語らないのでホントのところはわからないのですが、僕なりのインプレッションです。
シンキングタイプは水馴染みの良さを求めたもので、沈ませることが目的ではないようです。
引いて潜らせるタイプのルアーなので同タイプであれば、フローティングとシンキングで最大到達深度に大きな違いはないように思います。
ただ引きではリップが大きな水を良くつかんでウォブリング強めのウォブンロールです。
またロッドティップの上げ下げでレンジをコントロールできます。
ものすごくバランスが良くてダウンでリーリングしてもブリブリ泳いでくれるので、つい乱暴な棒引きをしたくなりますが、このルアーを使うコツは「ゆっくり引くこと(非常に弱い水流でも動き出します)」「障害物に接触させること」です。
トウィッチをかけながらリトリーブしてゴツンと当てると根がかりますから、リトリーブコースに注意を払って基本はただ引きでこすらせるイメージです。
u MSはトウィッチに対してもきれいにヒラをうつので、ヒラウチミノーのようにも使えますが、やはり障害物に当たって自然にうったヒラがクリアーウッドの真骨頂かなぁ。
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